テラーノベル
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暖房をつけ始めて数分経つが
ニトくんの体は一向に温まる気配がなかった
俺の腕の中で、まだ微かに震えている
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そう言いながらニトくんは顔を上げる
その表情に俺は息を止めた
頬が尋常ではないくらいに赤い
先程までの寒さからくる赤ではない
内側から熱を持った色
ゆっくりとニトくんの額に手を添える
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ニトくんは慌てたように首を振る
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そのまま寝室からブランケットを引き抜く
包むように優しく背中からブランケットをかけてやる
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ニトくんは驚いたように目を見開く
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そのままキッチンからマグカップをひとつ取りだし
ホットミルクを入れてニトくんに渡す
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ニトくんはそのまま1口ホットミルクを口に含む
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その声が少しかすれていた
少し気になりつつも
そのままもう一度ブランケットをかけ直す
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ニトくんはそのまままた1口、素直に飲んだ
が、二口目の途中て手が止まる
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視線を向けると
ニトくんはぼんやりマグカップを見つめている
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いい終わる前に体がぐらんと揺れた
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即座に腕をのばし体を支える
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謝る声が
心做しか先程より小さい
マグカップをそのまま受け取りテーブルに置く
そしてもう一度ニトくんの額に手を添える
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あのニトくんが抵抗しない
その言動に一つ一つ不安の種が膨れ上がってくる
ベッドまで行く途中
ニトくんの足取りは覚束無い
いつもなら無理をしてでも自分であるこうとするのに
今日はほとんど体重を預けてくる
ゆっくりとベットの上に寝かせられる
目を閉じたまま小さく息を吐いた
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そう言われた瞬間
病態が急変したように荒く息を吐く
呼吸が、急に乱れた
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喉の奥に何かが引っかかるような感じがして
次の瞬間、息を吸うのが追いつかなくなる
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必死に呼吸を整えようとするが
うまくいかない
体がきつくて
しんどくて
どうしようもないこの苦しさに
ついに涙がぽろりと落ちた
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声を出す余裕が無いくらい
静かな泣き方だった
ただ勝手に涙が溢れてる
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そう言おうとして、つい言葉が崩れる
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その一言で堰が切れた
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今まで一度も言わなかった言葉
いや、..言えなかった言葉
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布団を握りしめながら
子供みたいに泣いた
我慢の仕方しか知らなかった人間が、
初めて出したSOSだった
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布団が少し動く気配
それだけで不安になっているニトくん
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その言葉にもっと涙が溢れ出る
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その言葉を聞いて溜め込んでいたものが全てあふれでた
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嗚咽混じりにそう吐き出すニトくん
しばらくの間
トルテさんの腕の中で泣き続けた
しばらくして、呼吸が落ち着いてきたかと思えば
次は眠気が襲ってくる
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ウトウトと目を開けたり閉じたりを繰り返す
トルテさんに膝枕してもらいながら
夢と現実世界を交互する
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ニトは布団の中を指さし
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布団に2人で入り
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徐々にニトくんの声が小さくなる
でもそれでもトルテさんは続けた
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ニトくんの呼吸がもっと深くなっていく
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もう聞こえないとわかっていても続けた
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その時、眠っていたと思ったニトくんの口が少しだけ動く
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寝言に近い微かな声
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そう言いながらニトくんを抱きしめる力を少し強めた
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ゆっくりとトルテさんも意識を手放し
2人の規則正しい寝息が部屋に響いた
コメント
1件
口角が消えた、 涙が止まらない笑