るゐ(主)
るゐ(主)
るゐ(主)
るゐ(主)
さとみ
俺の名前はさとみ。この私立苺学園高等部に通う高校2年生だ。 唐突な話だが、この学校には5人の「王子様」が居る。莉犬、ころん、るぅと、ジェル、ななもりの5人だ。どうやら5人は幼馴染らしい。 苺学園の王子様だからすとろべりーぷりんす、略してすとぷり。なんとも安直な名前だが、見た目だけに関して言えば5人は絶対的な王子様だ。 俺はマスクをして教室の隅で陰キャを極めているから、もはや陽キャをも超越した存在のあいつらと関わることなんて絶対にないと思っていた。この時までは。
ころん
さとみ
ころん
話しかけてきたのは正真正銘紛れもないすとぷりのころんくん、その人だった。 顔に出ていたのか。特に意味をなさないとは分かっていても、つい口を抑えてしまう。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
莉犬
ころん
るぅと
ころん
莉犬
勘違いでなければ本来一番の当事者であるはずの俺を置いて、恐ろしい会話がポンポンと進んでいく。ちなみに頭の整理はまだ終わっていない。 一軍のフットワーク軽すぎか? 軽く恐怖でしかない。
ななもり
莉犬
ななもり
ころん
ジェル
ななもり
ころん
すとぷりの5人と仲良くなる、って言うのが俺的に問題でしかないんだけどなぁ……と本心にはあるものの、流石に本人達を前にして言うことも出来ない。 しかしここで誘いを断ろうが、受けようが、どちらにしろ後で女子からはボコられる。 この人達に話しかけられた時点で、俺はもうゲームオーバーだ。
莉犬
るぅと
さとみ
ジェル
ななもり
ころん
すとぷりの権力に驚きつつ、ころんくんが差し出した手をとる。俺が手を取った時嬉しそうに笑ったころんくんに少しときめいたなんて、死んでも言わない。 平和だったはずのどこにでもある俺の高校生活は、一体これからどうなって行くんだろう。
るゐ(主)
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るゐ(主)
るゐ(主)
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