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この世界には手にしたものの願いをなんでも叶える力【アザリー】が存在する

俺はそれを探し出すための1人に選ばれた

おじさん(29)

願い、、か

おじさん(29)

そんなもん、、

 

 

 

おじさん(29)

、、

おじさん(29)

いつもの間に寝てたんだ?

???

やっと起きたのね

???

【招かれし者】よ

おじさん(29)

招かれし?

おじさん(29)

なんだか知らねぇがお前誰だよ

???

そうねぇ、

???

ここでは【エリカ】とでも名乗っておくわ

おじさん(29)

そうか

おじさん(29)

俺のことは、、なんとでも呼ぶといい

エリカ

招かれし者

おじさん(29)

それはやめてくれ、、

エリカ

じゃあ、、

エリカ

【ルシファー】

おじさん(29)

ルシファー?

おじさん(29)

それって堕天使じゃねぇの?

エリカ

じゃあ一緒に遊ぼう!おじさん!

おじさん(29)

おじさん、!?

おじさん(29)

まだそんな歳じゃねぇ!

おじさん(29)

まぁいい

おじさん(29)

そんな事より嬢ちゃん

おじさん(29)

親御さんは?

エリカ

親、?

エリカ

私にそんなものはいらない!

おじさん(29)

いらないっていってもよぉ、、

エリカ

じゃあおじさんが私のお父さんになってくれるの?

そういった少女の表情は悲しさとどこか期待をしているような気がした

おじさん(29)

いや、遠慮しておくよ

エリカ

、、、

おじさん(29)

だが、嬢ちゃんの遊び相手になってやることはできるぞ!

エリカ

遊び、?

おじさん(29)

ここなんにもないだろ?

おじさん(29)

ひとりは寂しいよな

エリカ

別に、、慣れてる

おじさん(29)

まぁまぁそんなこと言わずによ

おじさん(29)

だって俺、招かれしモノ?なんだろ

エリカ

、、、

エリカ

えぇそうよ!

エリカ

じゃあぼっちのおじさんと優しい私が遊んであげるわ!

おじさん(29)

なぁ、ところで何であそぶんだ?

おじさん(29)

ここ何にもないぞ?

エリカ

え?そんなの創ればいいじゃない

おじさん(29)

作る?

エリカ

手を出して

おじさん(29)

なんでだ?

エリカ

いいから!

おじさん(29)

わかった

少女の手は温もりも、冷たさも感じなかった。まるで何も無いように。

エリカ

ほうほう

エリカ

おじさんの星ではすべりだいというものがあるのね!

おじさん(29)

滑り台か、懐かしいな

エリカ

ちょっと待ってね

エリカ

創るから

おじさん(29)

ん?

おじさん(29)

ちょっと待て

おじさん(29)

さっきから言ってる作るってなんだ?

エリカ

あぁ、そのことね

エリカ

おじさんの記憶から物を生成するの

おじさん(29)

せいせい、?

エリカ

簡単に言うと記憶にある物をこの世界に創り出すという感じよ

おじさん(29)

全く簡単じゃないが、、

エリカ

まぁ記憶に無いものでも創れるけど

エリカ

頭の中で創造したらこの星にもそれと全く同じものが創れるの

おじさん(29)

おー!すげぇ

エリカ

じゃあ、すべりだいで遊ぶわよ!

おじさん(29)

おう!

 それからずっとエリカと遊んだ。

家を作って、風呂を作って、色んな遊具で遊んで、

俺が73位の歳になった頃

俺はベットに横たわっている。もう死が近いようだ。

おじさん(73)

今日は何で遊ぶ?

エリカ

ねぇ

おじさん(73)

ん?

エリカ

おじさんの願いは?

おじさん(73)

またそれか?

おじさん(73)

もう願いはないよ

おじさん(73)

嬢ちゃんと楽しく遊べたんだから

エリカ

おじさんの、願いは?

おじさん(73)

だから、もう願いはない

おじさん(73)

大丈夫だ。

エリカ

やだ、、

エリカ

おじさんの願いを叶えないと、、っ

おじさん(73)

俺の願いはもう叶えて貰ったよ。

エリカ

ねぇ、何?

エリカ

私何もやってないわ!

エリカ

おじさんとずっと遊んで、!

エリカ

私が楽しんでるだけじゃない!

エリカ

私は私の役割を果たしてない!

エリカ

私の役目を果たさないまま、おじさんが死んでしまうの?

エリカ

なんで?

エリカ

なんでなにもいってくれないの、?

おじさん(73)

嬢ちゃん、

おじさん(73)

いや、エリカ

おじさん(73)

俺は願いを叶えて貰ったよ

おじさん(73)

もう寿命だ

おじさん(73)

人はただ幸せに過ごして、死を迎えるんだ

エリカ

でも、、

おじさん(73)

俺を不死にしたいとか考えるなよ?

おじさん(73)

永遠に生きるとかそんな冗談は死んでからにしてくれよな!

エリカ

そんなこと考えるわけ、、

おじさん(73)

俺はこれでいいんだ

おじさん(73)

エリカと出会えて楽しかったよ

おじさん(73)

エリカは?

エリカ

、、、私も

少女は無言のまま笑った

エリカ

じゃあ、せめて成仏できるように私が《幸せ》にしてあげる!

おじさん(73)

頼んだよ

俺は最後にトランプをして、いつもと変わらない日々で終わりを迎えた

少女がアザリーだと気づいたのは最後の最後だった。

いや、初めて会った時から気づいていたのかもしれない

気づいてたのに、気づいてないふりをしていただけだった

エリカ

また暇になっちゃったな〜、

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