君の背中を追いかけて.
第1話
過去
─6年前
まだ私たちは幼かった
啓吾くんは小学6年生で
私は1年生だった
本当は啓吾くんは友達と 遊びたいはずなのに
習い事のある水曜日以外は
毎日私と暗くなるまで 遊んでくれた
多分私は1年生の時から 啓吾くんのことが
好きだったんだと思う
美香
啓吾
啓吾
歳が結構離れているから
身長も全然違ったけど
啓吾くんは私が話しかけると いつも目線を合わせてくれた
美香
美香
当時、私は確かそう聞いた
啓吾
啓吾
啓吾
美香
啓吾
啓吾
美香
美香
美香
啓吾
美香
啓吾
今思うとなんで啓吾くんは私に
こんな優しかったんだろうね
今は見向きもしないのにさ
啓吾
啓吾
美香
美香
美香
美香
美香
美香
お嫁さんになりたいっ
啓吾
啓吾
美香
「おおきくなったら」
「けっこんしようねっ」
まだ幼い私たちは
お互いの小指を絡めて
約束していたよね
多分この時は啓吾くんが
幼い私のことを思って
約束してくれたんだと思う
そんな願いごと
叶うわけないもの
だってこの出来事の
6年後(今)は
啓吾くんには"彼女"が
居るんだから
コメント
22件
過去と現在が交錯していく...。 続きがまったく予想できない! 続き楽しみにしてます!
こういうの…すき…
こういう系めっちゃいいっ