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ごめん…泣いてたんだけど…『笑い方が魔王』で笑ってしまったうちを殴ってください
祖母の家に連れて行かれ見れなかったこの8話...めちゃめちゃ感動... やっぱ最高だ...
うわぁ良かったぁ赤くん目覚めて(´;ω;`)というか桃くんの赤の大好きな人だよがイケメンすぎるんですが(˙꒳˙ )続き楽しみです((o(。>ω<。)o))
桃赤
レントリリー
青
青
青
桃
青
青
青
青
青
青
青
震える声で話す青さんは
とても
弱々しかった
青
青
桃
俺は何も知らなかった
無神経に首突っ込んでばっかりで
青
青さんは笑って涙を拭った
青
桃
青
桃
青
桃
青
青さんは初めて俺を見て笑ってくれた
青
青
桃
いつもとは違う、少し暖かい空気が流れる
看護婦
すると、看護婦が俺を探していたようで走ってきた
看護婦
看護婦
看護婦
桃
青
青
桃
青さんは俺の肩を優しく叩いた
青
桃
桃
俺の言葉に彼は驚いて目を見開いたが
黙って大きく頷いた
ここは....どこだろう
真っ暗で何も見えない
死んだのかな....俺
ぼんやりと立っていると
遠くで歌声がした
どこか懐かしい
聞いた事あるような高くて優しい声。
赤
目の前に
若い女性が赤ちゃんを抱きながら立っていた
彼女は歌うのを辞めると
赤ちゃんを胸に泣き崩れた
女の人
女の人
女の人
女の人
赤
まるで、俺の姿は見えていないようで
彼女は謝り続けた
赤
俺は必死に彼女に駆け寄ろうとする
お母さんに!お母さんに会いたいっ....
すると、確かにお母さんがびっくりしたようにこっちを見た
女の人
赤
お母さんの忠告なんて無視して
俺は、確かにお母さんに近づこうとした
すると、急に暖かい物に包まれた
桃
なぜか、優しそうな男の人に抱きしめられたようだ
赤
誰だっけ....この人....
思い出せない....けど
知ってる人のような気がする
桃
赤
その人は、俺をひょいっと持ち上げて姫抱きにした
赤
訳が分からずされるがまま、さっきまでなかった光の方に連れていかれる
桃
桃
桃
物心ついた時から
俺にはお父さんがいなかった
手を伸ばせば
お母さんがいつも抱きしめてくれた
お父さんがいなくたって幸せだった
でも、俺は
''望まれない妊娠''
生まれた時から
間違っていた。
実の両親となる人を
繋ぎ止めるどころか
残酷に引き裂いてしまった
赤
お母さんとまだ2人で暮らしていた時
お母さんの部屋でキラキラするものを見つけた
中には俺の大好きな可愛い、犬
赤母
赤
女の人
お母さんがスノードームを逆さまにすると、ピンク色の桜がチラチラ舞った
赤
女の人
女の人
女の人
赤
女の人
お母さんはその時凄く悲しそうな顔をしたのを覚えている
赤
小学校に上がり、俺は学童に迎えに来たお母さんを見て呟いた
赤母
赤
赤母
赤
お母さんが嬉しそうで
俺も凄く嬉しかった
赤母
赤
赤母
赤
赤母
新しく出来たお父さんは
優しくて面白くて、ゲームが上手い
兄ちゃんは頭が良くてイケメンで
とっても優しい
自慢の家族が出来て俺は
すごく
すごく
嬉しかったのに
赤
お互い思うところもあって
愛が信じられなかったのだろう
両親は、突然に消えてしまった
兄ちゃんは、その日から
ポッカリ穴が空いたように
冷めた目をしていた
俺が泣くと兄ちゃんは
青
俺にそう言って抱きしめてくれた。
まるで、自分に言い聞かせているように
持病が悪化して
入院していた時に
小学校の友達が来てくれた事があった
その子は、俺の点滴や麻酔でキズだらけになった身体を見て
''かわいそう''
と言って泣き出した
....かわいそう?
俺が....?
赤
青
病室で課題をしている兄ちゃんに
ポツリと問いかけた事があった
赤
青
兄ちゃんは驚いて顔を上げた
赤
青
青
青
兄ちゃんが俺の髪をぐしゃぐしゃ撫でる
赤
青
兄ちゃんがいなくなってしまったら
俺は....
だから、兄ちゃんに迷惑かけないように
笑顔でいた
俺は、全然辛くないと、苦しくないと
そんな時
君に出会った
優しくて頼り甲斐があって
でも笑い方は魔王で
辛い時傍に居てくれる
そんなあったかい人
赤
目を覚ますと、俺の片手を両手で握りしめて眠っている彼の姿
隣の椅子には兄ちゃんも腕を組んで眠っている
赤
俺はそっと呟いた