この作品はいかがでしたか?
266
この作品はいかがでしたか?
266
蒼井 まな
私は昔、なつのことをそう呼んでいた。
なつは昔から頭がよくて、小学生のころなんかはよく勉強をおしえてもらったりした。
蒼井 まな
そういうと、なつはいつも優しく丁寧におしえてくれた。
でも、あの日、あの出来事があってから。
蒼井 まな
蒼井 まな
必死に抵抗したが、無駄だった。
所詮子供の私には、大人の気持ちを変えるほどの力はなかった。
私は、無力だから。
蒼井 沙紀
母は、そう何度も謝ってくれた。
あれ以来、なつには一度も会っていなかった。
でも高校で偶然の再会。
びっくりした。
なんだか泣きそうにもなった。
でも、これから先、なつと喋ることはきっとない。
ここまでの話の中で、一つだけ訂正する。
なつと再会したのは、偶然なんかじゃない。
なつは、きっと全てを計算してこの学校に来ている。
コメント
1件
続き見たいです