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三毛屋〇〇

じゃあね

黒尾鉄朗

え、

そう言って漫画片手に立ち上がる。

目がじわりと滲んで、 何かが込み上げてくる感覚。

何が悔しいんだろう。 何が悲しいんだろう。

分からないからもっと苦しい。

黒尾鉄朗

ちょ、待って

と、腕を掴まれる。

黒尾鉄朗

なんで泣いてんの

三毛屋〇〇

っ……、

もういっそのこと全部 言ってしまおうか。

そしたら少しはこの苦しさが 薄れるんじゃないか。

ソーダを一気飲みした時みたいな、

胸の奥の苦しさが。

三毛屋〇〇

……私最近おかしいの

三毛屋〇〇

テツなんて全然タイプじゃないのに、ドキドキする

三毛屋〇〇

それが私だけなのが、

三毛屋〇〇

テツが余裕なのが悔しい

言葉にするとすんなりと出て、

何が理由で泣いていたのか 自分を理解することが出来た。

黒尾鉄朗

……いや、それ〇〇だけじゃない

三毛屋〇〇

ぇ、

黒尾鉄朗

金髪もセンター分けも無理だけど、

黒尾鉄朗

せめてクールでいようと思って

黒尾鉄朗

俺だって情けねぇくらい緊張してるよ

三毛屋〇〇

!!

三毛屋〇〇

金髪って、センター分けって…

黒尾鉄朗

タイプなんだろ?

黒尾鉄朗

クールって柄じゃないけどさ

黒尾鉄朗

それでも〇〇には少しでもカッコよく見てほしいわけ

「要するに」と テツは続けた。

黒尾鉄朗

〇〇のことが好きって話

切なそうに眉を八の字にして、

頬を赤くするテツ。

その表情に脳が痺れた。

三毛屋〇〇

私も、

「好き」って二文字が言いたいのに

ソーダを飲んだ時みたいに 喉奥が苦しくて、

上手く出せない。

だから、代わりに 勢いよく抱き着いた。

こ の 恋 は 、ソ ー ダ

fin

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