三毛屋〇〇
黒尾鉄朗
そう言って漫画片手に立ち上がる。
目がじわりと滲んで、 何かが込み上げてくる感覚。
何が悔しいんだろう。 何が悲しいんだろう。
分からないからもっと苦しい。
黒尾鉄朗
と、腕を掴まれる。
黒尾鉄朗
三毛屋〇〇
もういっそのこと全部 言ってしまおうか。
そしたら少しはこの苦しさが 薄れるんじゃないか。
ソーダを一気飲みした時みたいな、
胸の奥の苦しさが。
三毛屋〇〇
三毛屋〇〇
三毛屋〇〇
三毛屋〇〇
言葉にするとすんなりと出て、
何が理由で泣いていたのか 自分を理解することが出来た。
黒尾鉄朗
三毛屋〇〇
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
三毛屋〇〇
三毛屋〇〇
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
「要するに」と テツは続けた。
黒尾鉄朗
切なそうに眉を八の字にして、
頬を赤くするテツ。
その表情に脳が痺れた。
三毛屋〇〇
「好き」って二文字が言いたいのに
ソーダを飲んだ時みたいに 喉奥が苦しくて、
上手く出せない。
だから、代わりに 勢いよく抱き着いた。
こ の 恋 は 、ソ ー ダ
fin