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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 警察官パロ⚠️ 敬称に違いあり⚠️ パクリ禁止⚠️
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21,星の祈り、夜明けの声
暗い独房の中。
夜と朝の境を曖昧にしたような、くすんだ光が壁を照らしている。
鉄格子の向こうで、古びたラジオが微かなノイズを吐きながら喋っていた。
『……本日午前十一時二十五分、連続殺人事件の容疑者が逮捕されました』
『これにより、長らく拘留されていた被疑者・日向美琴氏が――』
そこで、ラジオは一瞬途切れた。
しかし、美琴の耳には、もう十分すぎるほどの言葉が残っていた。
ぽつりと漏れた声が、狭い空間に溶けて消える。
その声に反応するように、隣のベッドで寝転がっていた心雨が、静かに身体を起こした。
薄暗い光の中で、彼の瞳が少しだけ優しく笑っていた。
その言葉に、美琴は目を伏せる。
心雨は苦笑して、膝を抱えた。
美琴は何か言いかけたが、言葉が喉に詰まった。
少し間をおいてから、静かに尋ねる。
言い終える前に、自分の口を押さえた。
それでも、心雨はくすりと笑った。
“アイツら”——心雨を虐めていた子達。
心雨の声は穏やかだったが、その奥には小さな震えがあった。
美琴はそう答えるだけで精一杯だった。
沈黙が流れる。
鉄格子の外から、遠くの時計の針の音が聞こえる。
まるで、残された時間を刻むように。
心雨は不意に、天井を見上げたまま尋ねた。
唐突な問いに、美琴は目を瞬かせた。
少し黙って、美琴は首を傾げた。
そして、穏やかに笑った。
心雨は驚いたように目を見開いた。
そして、小さく息を吐く。
彼は少し照れくさそうに笑った。
その言葉の響きに、美琴は胸が締め付けられた。
しばらく黙ってから、穏やかに口を開いた。
心雨は一瞬驚いたように美琴を見たあと、ふっと笑った。
美琴も肩をすくめて笑う。
二人の笑い声が、静かな牢内に響いた。
不思議と、今夜の空気は優しかった。
その夜。
須智と亥留馬の立ち会いのもと、美琴と心雨は屋上に上がった。
許された時間は、ほんのわずか。
それでも、心雨は子供のようにはしゃいでいた。
亥留馬が肩を引かれながら叫ぶ。
須智と美琴はその様子を見て、思わず笑った。
須智がぼそりと呟くと、亥留馬は顔を赤くして背を向けた。
その顔は、どこか昔の少年のようだった。
無垢で、優しくて、守りたくなるような——そんな表情。
空を見上げる。
濃紺の夜空の中で、星が一つ、きらりと光った。
美琴が呟いた瞬間、須智が慌てて手を合わせる。
その隣で、心雨が真剣な顔で手を組んでいる。
まるで、世界のすべてをその星に託すように。
流れ星は、ひとすじ、夜空を切り裂いて消えた。
美琴が笑いながら問うと、心雨は人差し指を唇に当てた。
心雨は悪戯っぽく笑い、星空を見上げたまま言った。
美琴は一瞬、言葉を失った。
それから、少しだけ頷いた。
心雨が微笑む。
その横顔が、あまりにも穏やかで、あまりにも遠く感じた。
須智はその二人を静かに見つめながら、ポケットの中で手を握りしめた。
心の奥で、ひとつだけ呟く。
——この夜を、忘れないで。
深夜。
屋上を吹き抜ける風が冷たくなったころ、流星群はゆっくりと終わりを迎えていた。
須智が声をかける。
心雨は名残惜しそうに夜空を見上げ、それから静かに頷いた。
階段を降りる途中、心雨がふと立ち止まる。
須智は答えられなかった。
心雨は微笑んで、ゆっくりと歩き出す。
「生まれ変わっても、みんなに逢えますように。」
21・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡220
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コメント
10件
こさめちゃん、、もう全部あのモブが悪いだろ!警察どうなってんだよ!正当防衛だろ?!
心痛すぎる。。。正当防衛は効かないのかしら、、、(笑)
あ~もうやばい、涙が.....、泣