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佑香
佑香
研人
研人
佑香
佑香
佑香
研人
佑香
佑香
研人
研人
研人
研人
佑香
佑香
研人
研人
研人
佑香
佑香
佑香
佑香
研人
研人
研人
佑香
佑香
研人
佑香
佑香
研人
佑香
仕事が終わり、いそいそと自宅に帰ってきたがいつもなら返事をしてくれる弟の声がしない。
佑香
佑香
佑香
おかしい、とは思いつつもカーディガンを脱ぎソファにかけた。ポケットからスマホを取り出すと母から何件も連絡が入っていることに気づく。
佑香
佑香
さすがに電話を返さないとまずいと思い母の連絡先をタップした。
ママ
佑香
ママ
佑香
ママ
佑香
佑香
ママ
ママ
佑香
佑香
ママ
佑香
佑香
佑香
佑香
ママ
佑香
佑香
ママ
佑香
ドクンドクンと嫌に心臓がなるのを感じながらテレビのリモコンに手を伸ばす
ママ
佑香
ママ
「犯人は、未だ工場内に立てこもりを続けており、工場ないからは何か爆発のような音も聞こえているそうです」
ママ
佑香
ママ
佑香
ママ
佑香
ママ
佑香
佑香
ママ
ママ
佑香
佑香
ママ
佑香
佑香
通話
08:17
母との通話が終わったのはスポーツの中継に切り替わるイントロが流れた時だった。
佑香
佑香
その時
ザザッ……
テレビ画面にノイズが走り、アナウンサーの慌てたような声が上がる。
佑香
佑香
画面には大きく新聞の切り抜き文字が乱雑に並べられたような画像が表示された
佑香
咄嗟に振り返り自分の後ろにある時計を見る。時計は10時ピッタリだった。
佑香
佑香
佑香
激しいノイズと画面に表示された画像は数十秒表示されたあとすぐにニュース番組に戻っていた。
何度も電波ジャックを謝罪するアナウンサーの声と、今日起きた事件に関係しているんじゃないかと推測するつぶやきが画面には表示されていた。
佑香
その時、電話がかかってきたのだった____
研人
家族と夕飯を食べたあと、ダラダラと飼い犬のクロと戯れながらニュースを見ていた。
ニュースは今日の工場立てこもり事件で持ち切りだった。
研人
くぅーんと鳴くクロは普通より大きく育った柴犬の男の子だ。
研人
研人
研人
なんでだろうな?とクロに聞いても不思議そうな目をするだけでさすがに分からないか、と諦めた。
研人
研人
ソファの上に投げっぱなしにしたスマホを探すために床から立ち上がると足の間で転がっていたクロが立ち上がりリビングを出ていってしまった
研人
見つけたスマホを手にクロの後を追いかけるとクロは大きく飛び上がり玄関に設置していた策を飛び越えて外へ出てしまった。
研人
研人
母親の返事を待たず、俺はクロの小さい背中を追いかけた。
研人
研人
研人
電灯の灯りでチラと見えた黒と茶色の背中を夢中で追いかけると突如開けたところに出る。
研人
研人
研人
警察官
目の前には例の事件の工場がたっており、パトカーと警察官数人の他、野次馬か人だかりができていた。
警察官
研人
研人
警察官
研人
不審に思い、警察官に問いかけると
女性
ちょうど自分が走ってきた道を女性が息を切らしながら走ってきた。 その前を全力で小さな白いチワワが走っているのが見える。
研人
研人
全力で走ってきたチワワを抱きとめるも小型犬とは思えない力で腕の中で暴れられ、手を噛まれてしまった。
女性
研人
研人
女性
そのまま慌てて駆け寄ってきた女性は噛まれた俺の手を見つめた。
女性
研人
手を噛んだ後正気に戻ったように大人しくなったチワワは、研人の腕の中でクーンと鳴いた。
研人
女性
研人
研人
小さく溜息をつきながら立てこもり事件の工場に目をやると女性が驚いたような声をあげる。
女性
女性
女性
研人
女性
研人
警察官
警察官
女性
そうして女性は大人しくなった愛犬と共に俺にお礼を告げると、程なく到着したタクシーに乗って帰っていった。