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さいこ~です! ヴェーラちゃん可愛いすぎる! ヒョードルが物をスられるなんて ヴェーラちゃん凄すぎる…! 次もがんばってください!
𝟮𝟬𝟮𝟯.𝟭𝟮.𝟮𝟵 ヴェーラ・ドストエフスキー
フョードル・D
ヴェーラ・D
自分の新しい名前を聞いた途端、蜂蜜をたっぷり付けた次の大きな一口を運ぼうとしていた手が止まり、唖然とした
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
名前で呼ぶ気も無いが、訊いてみる
フョードル・D
ヴェーラ・D
加えて訊くと微笑んで肩を竦めた
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
会話が一段落着いたので、先刻口にしようとしていた次の一口を放り込んだ
カフェで軽食を終えると、兄となった此の男に手を引かれるが儘服屋に来た
ヴェーラ・D
フョードル・D
今迄に自分の好きな物を選んで買って貰うなんて事は無く、生きていければ服なんて何でも良いと思っていたので少し困る
ヴェーラ・D
然う思い乍ら兄の服を一瞥するが、あまり見ない格好だ。中華系の服に白いふわふわの帽子は露西亜の物だろうか。残念乍ら参考にはならなかった
沢山並べられた服の前で固まる自分を気にかけたのか、声を掛けてくる
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
少しでも興味を持った服を手に取り、欲しいか欲しくないか決め、其れ等を持って試着室に向かう
ヴェーラ・D
女店員
ヴェーラ・D
フョードル・D
少し広めの試着室に入り、女店員が自分の服に触れて湿っていることに気付く
女店員
ヴェーラ・D
然う言うと女店員は手巾を取りに部屋から出て行き、其の間に重く水分を含んだ服を脱ぐ
ヴェーラ・D
何せ今は護身用の短刀が手元に無い。苦手なモノは苦手だし、如何しても無意識に緊張して仕舞う
だが恐怖心はない
この店員は大人だが、真面に働いてる人間だからか好い人に見える
兄との会話が少し聞こえた後、帰って来た彼女は女児用の下着も持っていて「躰を拭いて着替えたら呼んで下さい」と言いもう一度部屋を出た
先刻の接客向けの作った笑顔と打って変わって少し微笑んでいたが、自分の躰を見た途端暗い表情になった
ヴェーラ・D
言われた通りに湿った躰の表面を手巾で拭き、新品の下着に着替えた
ヴェーラ・D
女店員
ヴェーラ・D
手巾の処々に僅かな赤が染まったことを横目に見て、着替えを手伝って貰い試着した複数の服を兄に見せた
裾にスカートの様な桃色の襞が付いた可愛らしい襟衣、ジーンズ製の半洋袴、長袖に黄土色のニットベスト、黒のキュロットスカート
黒茶色の柄が入った赤いカーディガンに純白で質素なワンピース、選んだ何の服にも合わせやすい白黒のスニーカー
等々、よく判らない儘手当り次第に選んだものの女店員が其れ等に合わせる服を選んで呉れたので其れらしい格好になった
全て試着した後、一先ず上下セットで3着程気に入った服を見付けられたのでもう良いだろう。疲れた
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
女店員
フョードル・D
女店員
ヴェーラ・D
そして、その他必需品を買い揃えてまた輸送車の荷台に乗り込む
此処に来る迄は勿論手を繋いで
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
深く考えることが苦手な結果、然う思うことになった
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
試着室の鏡で初めて自分の躰の状態を知った
首には絞められた様な痣、両手首には縛られた様な痣と掠った様な切り傷複数
治りかけてはいるものの不自然な怪我であることが判る
恐らく自分の異能を“自身を滅ぼす寸前迄”使った後遺症が此の痣だ。変色した片方の瞳と躰の内側に在る謎の痛みに苛まれるのも其れかも知れない
その他にも小さな痣が有ったが、今迄の生活で出来たものだろう。閑話休題
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
少しずつ口篭ってしまったのは、姉さんも殺して仕舞ったから
彼女が何かしらの悪事を働くとは迚思えなくて、けど自分の中で人を殺す境界線はハッキリしていた
顔も覚えていない大人共を思い出すだけで激しい憎悪が渦巻く
フョードル・D
ヴェーラ・D
顔色でも悪かったのだろうか
何時の間にか頭痛がしていて、頭の中をかき混ぜられた様に気持ち悪く胸焼けもする
自分は復た兄から離れた角に座り込み壁に寄り掛かった
先刻はすんなり眠って仕舞ったが、思い出した警戒心で疲労から来る眠気に抗い、目を瞑るだけで一睡もしない儘目的地に着いた
家らしい建物に入ると直ぐ様風呂場に入れられ石鹸等の説明を受け乍ら髪と背中を洗われた
他は自分で洗ったが、髪から流れた泡が目に入って動けなくなった時は兄を呼び戻して洗い流して貰った
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
髪も乾かして貰い部屋着に着替えると今度は之又質素で広々とした部屋に連れて来られた
フョードル・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
~ 数時間後 ~
コンコンコン、と扉を叩く音がした
ヴェーラ・D
フョードル・D
其処には、少し距離を取った場所で短刀を扉の方へ向け構えるヴェーラの姿が在った
床には切られた髪の毛が散らばっている
フョードル・D
ヴェーラ・D
然う言い乍ら平然とした表情で体勢を整える
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
返事をし散らばった髪を片して席に着くが、料理に手を付けずある物を探していた
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
少し機嫌を損ねて唇を尖らせ乍ら漸くハンバーグを一口、口に運んだ
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
兄が部屋から出て行き、自分はシンとした部屋を改めてぐるりと見て、鏡に映った自分の姿を見た
ヴェーラ・D
綺麗な壁と天井の付いた部屋に住めて、ふかふかの寝台があって、新しく清潔な服を着て、暖かくて美味しいご飯を食べられる
ヴェーラ・D
この部屋は物が少なく遣る事も無いので食べ終わり次第直ぐに歯を磨き布団に潜った
何より、今日は慣れない事が沢山有って可也疲れた
暖かく柔らかい布団の中で重い瞼を閉じた
コンコンコン…ガチャ……
ヴェーラ・D
ゴンッ
ヴェーラ・D
扉の開く音で飛び起きた
と云うより、布団から転げ落ちた
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
今迄日常的な過去を思い出す事が無かったので、早速昨日如何過ごしたのかも忘れていた
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
~ 美容院 ~
フョードル・D
美容師
確かに短刀で髪を切るのは無理が有っただろうが、そんなに酷いのだろうか
ヴェーラ・D
美容師
ヴェーラ・D
美容師
ヴェーラ・D
フョードル・D
美容師
ヴェーラ・D
正直に言うと自分は今、滅茶苦茶ビビっている
真面な人間は何も危害を与えて来ないことは解ってはいるものの、知らない大人に刃物を向けられ乍らジッとその場に居続けなければならないのは怖くて仕方がない
美容師
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
美容師
ヴェーラ・D
美容師
美容師
緊張し乍らも髪を切って貰い、漸く慣れ始めた処でヒヤリと刃が首筋に当たった感覚がした
ヴェーラ・D
焦って椅子から立ち上がり、首に当たった鋏を掴み、美容師を睨み上げた
美容師
フョードル・D
ヴェーラ・D
兄が面倒臭そうな顔をし乍ら言うので大人しく鋏から手を離したが、聞き慣れない名前を聞いて声が漏れた
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
思い出すと同時に周りに聞こえない声量で確認する様に自分の名前を口にした
鋏を握っていた右の掌を見ると浅く切り傷が出来ている
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
フョードル・D
美容師
美容師
美容師
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
美容師
斯うして、無事(?)髪を切り終えた
失敗した前髪も眉上で綺麗に整えられていて、後ろ髪も肩に付かない程短くなった
~ 帰宅後 ~
自分は、改めて鏡の前に立った
新しい服、サッパリ切られた髪
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
フョードル・D
ヴェーラ・D
もう一度、自分の姿を一瞥する
ヴェーラ・D
「ヴェーラ・ドストエフスキーになった」と言う可きだろうか
ヴェーラ・D
主
主
主
主
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主
主
主
主