〜数学の小テスト〜
先生
先生
そう先生が言うと クラスはすぐにざわめき出す
モブ郎
モブ太
そんな会話が聞こえてくる
僕は1番後ろの席なので、 順番に前の人たちの解答用紙を集める
雪田
先生
遥和
先生
遥和
やはり遥和君はどんな人に対しても 優しいし、明るい
僕とは本当に…
雪田
そう口から言葉がこぼれると
遥和
僕の方を見て、そう言った
雪田
雪田
遥和
恥ずかしい… 口に出てたことですら恥ずかしいのに 聞かれてるなんてさらに恥ずかしい
雪田
遥和
雪田
遥和
少し疑問に思いながらも、遥和君は 自分の席へと戻った
雪田
〜数学の授業〜
先生
雪田
雪田
ぼーっとしながら先生の話を 聞いていたら、隣からガサガサと 音がした
なんだろうと思い、 音のする方向に目を向けると
遥和
雪田
遥和君が筆箱の中を漁っていた
雪田
探しものを見つけたのか、 ピタリと漁るのを辞め、それに何かを書き始めた
書くこと数分後
僕は隣が気になりつつも、黒板へと目を向け、ノートに数学の問題を書き出す
雪田
とんとん、僕の肩を誰かが叩く 左の方向を見ると 僕の肩を叩いたのは遥和君だった
遥和
小さな声でそう言うと、僕にメモらしきものを渡してきた
雪田
そこには…
今日の放課後、暇なら ちょっとお話しない?
そう書かれていた
雪田
僕は渡されたメモに返信を書いた
今日の放課後、暇なら ちょっとお話しない? いいよ。
いいよ。の一言だけを書き 遥和君の肩を少し叩いてメモを返した
メモを見た遥和君は嬉しそうにして
遥和
僕にとびきりの笑顔を見せた