夢🍣🐤

カーテンの隙間から溢れる朝日に誘われて瞼を開くと、目の前には愛しい人の寝顔

普段はしっかり者で大人びているが寝顔はまだまだあどけない

深く寝入っているのかほっぺを突いても全く起きる気配がない

愛しい伴侶の寝顔に見惚れていると背中に小さな衝撃が

我が家のお姫様がお目覚めのようだ

りうら譲りのしっかりした髪を漉くように撫でると俺譲りの八重歯を見せて笑う俺らの愛の結晶

誰に似たのか人とくっつくことが大好きな桃梨は腕を広げると嬉しそうに俺の上に乗ってまだまだ短い両の腕を背中に回してきた

溢れんばかりの愛おしさから腕の力を強めると苦しいと笑いながら胸に顔を擦り寄せてくる愛娘

横から声がしたと思うと俺ごと抱きしめるように回される腕

昔は自分からどころか俺からくっつくのも照れて怒っていたのに…

付き合い始めの頃を思い出して思わず笑みをこぼすと訝しげな表情でこちらを見てくる最愛の妻と娘

2人の表情がそっくりで、抱えきれないほどの愛おしさをこぼさないように2人に回す腕の力をさらに込めた

馬鹿馬鹿しいと吐き捨てていむしょーのもとへ向かうりうらの背を見つめながらがっくりと肩を落とす

ぽんっと俺の肩に手を置き慰めるような生温かい視線を向けてくるまろに余計にやるせない気持ちになり、今日はドカ食いしてふて寝することを心に決めた

🍣｢りうらが俺のお嫁さんになった夢を見たんだよね！｣

end

何これ🙄