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結愛

いつも長かいかもですが

結愛

今回はもっと長いです

結愛

では楽しんでください

結愛

いってらっしゃーい!

伊予

結愛ちゃん

伊予

急にごめんね

結愛

どうされました?

伊予

ちゃんとやれてるかなって

結愛

お陰様で楽しくさせていただいてます

伊予

ならよかった!

伊予

後、依頼したいんだけど

伊予

いいかな?

結愛

はい、もちろんです

伊予

電話で説明するわね

結愛

わかりました

伊予

通話終了

通話
50:26

伊予

お願いね

結愛

はい、では後ほど

縷々奈

結愛様、お電話終わりましたか?

結愛

うん

結愛

何かあった?

縷々奈

いえ、まさか…

縷々奈

仕事ですか?

結愛

うん、伊予さんから依頼

縷々奈

お身体の方は?

結愛

大丈夫だよ

結愛

悠真を呼んできてくれる?

結愛

移動するから

縷々奈

わかりました!

縷々奈

悠真さーーーーーーーーん!!!!

結愛

(声でかっ)

悠真

普通に呼びに来いよ!!

縷々奈

何処にいるか知らないので

悠真

だとしてもそこから叫ぶな

悠真

近所迷惑だろ

縷々奈

確かに!

悠真

馬鹿か…

悠真

で?なんだ?

結愛

依頼入ったから移動するよ

悠真

わかった

伊予

あ!結愛ちゃん!縷々奈ちゃん!こっちこっち!

縷々奈

伊予さーーーーん!

縷々奈

お久しぶりです!

結愛

お久しぶりです

伊予

そちらの方は?

結愛

助手です

悠真

七瀬悠真です

伊予

七瀬って…あの!?

伊予

凄い子雇ったわね…

結愛

そうでしょうか?

伊予

そうよ!

悠真

依頼の内容は?

伊予

あ、そうだった…

伊予

詳細は結愛ちゃんに話してるから聞いてね

伊予

私は他の仕事の処理に行かないとだから、後は任せるわね

結愛

わかりました

縷々奈

わかりました

縷々奈

悠真さん……!

悠真

へいへい…

悠真

わかりました

結愛

じゃあ行こっか

悠真

へーい

縷々奈

はい!

結愛

着いたよ

悠真

俺達なんにも言われてないけど…

縷々奈

そうですよ!教えてください!

結愛

まぁ…後でね

結愛

…(この本…外国からの輸入本?それに…ケースに逆に入れたままビニールコーティングされてる…)

館長

その本は子供の見る本じゃないよ?

結愛

すみません…

縷々奈

結愛様!

縷々奈

パトカーが来ましたよ!

結愛

下に降りようか

結愛

悠真

悠真

はいよ

縷々奈

そこのエレベーター待ってー!

悠真

重量オーバーか

結愛

結愛

仕方ない、階段から行こう

結愛

間に合った…

結愛

ここでしばらく見ていよう

縷々奈

はい

悠真

うい

警部

貴方がここの館長ですね?

館長

はい、その通りです

警部

今日、こちらに伺ったのはこの図書館職員の玉田和夫さんの事で

館長

あぁ、彼なら昨日から無断欠勤してます

館長

彼に何かあったんですか?

警部

実は…一昨日の夜から玉田さんは行方不明になっているんです

館長

えぇ?そ…そんな…

警部

彼は一昨日の夜、貴方と残業をしていたと聞きましたが

館長

あぁ、はい

館長

ですが、私は玉田より先に帰りましたからその後の事は…

警部

玉田さんは貴重面で帰宅する前に必ず奥さんにこの図書館から電話をしていたんです

警部

ですが、一昨日夜はそれがなかった、つまり彼は残業中に何者かに此処から連れ出されたか、まだこの図書館にいるかだが

警部

此処に居るとしたらすでに殺されている可能性が高い

警察

警察、人目に付かないところは全て調べましたが、どこにも…

警部

…やはり外でということになるか…

警部

よし、引き上げるぞ

警部

どうも、お騒がせしました

館長

あ…あぁ…いえ…

結愛

縷々奈

帰りましたね

悠真

だな

縷々奈

結愛様?

夕方

結愛

悠真

縷々奈

縷々奈

流石に掃除用ロッカーに3人はきついですね…

悠真

もう誰も居ないぞ

結愛

(はぁ…2人は帰れって言ったのに…)

縷々奈

これからどうするんですか?結愛様

結愛

死体を見つけるんだよ

悠真

え?それはさっき警察が…

結愛

何か匂うんだよ…

結愛

この図書館

縷々奈

クンクンクン…匂いますか?

悠真

はぁ…

エレベーターが上がってくる

結愛

…!?

縷々奈

…!?

悠真

…!?

結愛

(エレベーター、誰か上がってくる)

結愛

隠れて…!

館長

結愛

(あれは…館長、どうしたんだろ?こんな時間に…)

館長

結愛

縷々奈

悠真

結愛

(あの戸棚は変な輸入本が入ってた)

館長

ふっ…玉田も馬鹿なやつだ

館長

この中身を見なければ殺されなかったものを…

結愛

…!

悠真

…!?

縷々奈

…!?

館長

警察も警察だ

館長

あっさり帰ってしまいよって、まさかこの図書館で玉田が眠っているとも知らないで…ふっふっ…ふはははは!

結愛

(やっぱりか…玉田さんの死体はこの図書館にあったんだ…殺したのはあの館長…)

結愛

(でも死体は一体どこに…)

館長は箱から洋書を出し、コーティングを取る

結愛

(あれは…ケースに逆に入れたままコーティングされた奇妙な洋書…)

縷々奈

くしゅんっ…(やばっ…!)

館長

誰だ!

館長

誰か居るのか!

3人は個室に身を隠す。館長が辺りを探す

結愛

悠真

縷々奈

館長

ここか!

個室が開くが見つからずに済んだ

結愛

(当分此処から出ない方が良さそう)

しばらくして、館長がエレベーターで下に降りる

結愛

(よし、帰った)

結愛

(まず、箱に入っていた奇妙な洋書を調べるか…)

結愛

あれ?空っぽだ

縷々奈

きっと、中身は鞄に入れて持って帰ったんですよ

結愛

そんなわけないよ

結愛

こんなにケースがあるんだよ?

結愛

あの鞄には入りきらないよ

結愛

入りきらない分は…あの館長がこの部屋に隠したんだよ

結愛

とりあえず死体の前に、その本を探す必要がありそう

縷々奈

まずはこの児童書コーナーからですね

結愛

あぁ…うん…

結愛

ふた手に別れて両側から棚の本を調べてみようか

悠真

おー

縷々奈

はい!

電気を付ける

結愛

馬鹿!電気なんかつけるな!

縷々奈

す…すみません…暗くて…

結愛

館長が見てたらどうするの

電気を消す

悠真

帰っただろ

結愛

そうだといいけど…

悠真と縷々奈は二人で調べ、結愛は一人で調べている

結愛

(二人とも…全然出してないじゃん)

結愛

悠真、縷々奈

悠真

何やってんだよ、こっち側は全部出したぞ?

結愛

え?変だな…確かに全部…

結愛

ん?何この本、背表紙が無い…

縷々奈

本当ですね…

悠真

おい、ここに並んでるのそうなってるぞ

結愛

そうか…この輸入本はケースに逆に入れてるんじゃなくて最初から背表紙がなかったんだ…

縷々奈

どういう事です?

結愛

つまり館長は…

結愛

本棚の本と本の間にこの背表紙のない本を挟んで3列にして入れてたんだよ

結愛

そうすれば、例え誰かが表の本を取っても奥に見えるのは本の開きの部分、反対側の本だと思って、この本の存在は気付かない

結愛

しかも、ここは児童書コーナー本を出し入れする子供なら尚更だよ

悠真

何でそんな事…

結愛

こんな変な本を外国に作らせて輸入してるって事は…

結愛

おそらく中身は拳銃か…!麻薬だよ

悠真

これにも入ってる

縷々奈

こっちもです

悠真

要するに、あの館長は麻薬の密輸をしてたわけだな

結愛

うん、その麻薬をここに保管し、少しずつ出して売りさばいてたんだよ

結愛

おそらく玉田さんは偶然これを見つけて、口封じのために殺されたんだよ

結愛

あの館長に…

結愛

駄目だ繋がらない

悠真

なんでだ?

縷々奈

せっかくなら死体を探しません?

結愛

え…

悠真

いいんじゃねーの?

結愛

はぁ…わかったよ

悠真

何処だろうな

縷々奈

結愛様?

結愛

わかった…死体の隠し場所

縷々奈

本当ですか?

悠真

何処だよ

階段を駆け上がる

縷々奈

あ、結愛様!

縷々奈

結愛様〜?

悠真

おーい、結愛ー

結愛

なんだい?

悠真

うわぁぁ!

縷々奈

わぁぁぁ!

縷々奈

び…びっくりしました…

悠真

びっくりさせんなよ…

結愛

ごめん

縷々奈

どこに行ってたんですか?

結愛

上の機械室に行ってた

悠真

上に死体が?

結愛

んーん

結愛

機械室にはこのエレベーターの扉を手動に切り替えに行っただけ

エレベーターの扉を開ける

結愛

死体はこの中だよ

悠真

この中?

縷々奈

本当にこの中ですか?

結愛

うん

縷々奈

え?

悠真

店員オーバーなら仕方ねーだろ

結愛

その証拠が、僕達が昼間に乗った店員オーバーのブザーだよ

結愛

馬鹿か…君は…

結愛

店員の人数と乗っている人の人数見てないでしょ

悠真

確かに…

縷々奈

どういう事ですか?

結愛

此処のエレベーターの店員は6人

結愛

乗っている人は館長と女性が一人、僕達は合計3人つまり、もう一人大人が乗らないと重量オーバーにはならない

縷々奈

つまり?

結愛

すでに一人乗ってたんだよ

エレベーターの上に死体が乗っている

結愛

皆の四角になる天井に

結愛

この様子だと、首を絞められたあと上からこのエレベーターの天井に突き落とされたんだろうね

結愛

さ、早く警察に連絡を…

悠真

…!

縷々奈

か…かん…

結愛

かん?

エレベーターとともに館長が上がってくる

館長

どうしたんだい?

館長

こんな時間に

館長

さぁ、こっちにおいで

館長

おじさんと一緒に帰ろう

結愛

いい…?今から僕の言うとおりにするんだよ…?

悠真

おう…

縷々奈

はい…

結愛

ーーーーーーーー…

悠真

ーー

縷々奈

ーーー

結愛

子供と思って舐めないでほしいな

結愛

本棚のトリックの事も隠してた麻薬の事も…

結愛

そして、それを見た玉田さんを君が殺したって事もね

館長

…な…何なんだお前は!!

結愛

伊予結愛、探偵だよ!

館長

た…探偵…?

エレベーターが下がり、結愛が滑り込んでエレベーターに入る

館長

くっ…己ガキども…逃さんぞ

階段を急いで下がり、エレベーターのドアをこじ開ける

館長

さぁ覚悟しろ?

館長

小娘ども!

館長

居ない…

館長

途中で降りたか…

館長

まぁいい…エレベーターを止めれば袋のネズミだ

館長

待ってろ?ネズミども…1匹づつ殺してやる

館長

おーい!どこだい?もう乱暴しないから出ておいでー

館長

此処か…?

館長

ふん、これでバリケードを張ったつもりか?

結愛

悠真

縷々奈

結愛

今だ!

3人は本棚を倒す

館長

結愛

あ…

悠真

あ…

縷々奈

あ…

結愛

2人とも下がって

館長

ふん、覚悟しろ?

館長

ガキども!!

館長

ん?なっ…!?

本棚がドミノのように次々に倒れ、館長は本棚の下敷きになる

結愛

よし、成功だね

縷々奈

やりましたね!

悠真

おー!

その後、結愛達の通報で警察が駆け付け館長は逮捕された。同時に玉田さんの死体も収容され、麻薬も全て警察が押収した。

伊予

3人ともお疲れ様

伊予

大変だったでしょ…?

結愛

ありがとうございます

悠真

まぁ…それなりに大変だったな

縷々奈

悠真さん……!

伊予

いいのよ

伊予

結愛ちゃん

結愛

はい

伊予

麻薬が合っているかの確認など諸々お願いできるかしら

結愛

わかりました

結愛は部屋を出ていく

伊予

…2人にはお願いがあるの

縷々奈

お願い…ですか?

悠真

なんだ?

伊予

2人は結愛ちゃんが綴家の失踪した双子の妹って事は知ってるのよね?

縷々奈

はい

悠真

あぁ

伊予

結愛ちゃんからはそれ以外聞いていない?

縷々奈

はい、特には…

悠真

何かあるのか?

伊予

そうなのね…

伊予

結愛ちゃんの事…ちゃんと見ていてほしいの…

縷々奈

ちゃんと…?

悠真

どういう事だ?

伊予

結愛ちゃん一人で溜め込んで一人で解決する…小さい頃からいつも一人で全てこなしていたの

伊予

結愛ちゃんにとって誰かを頼るっていうのは選択肢にないんじゃないかなって…

伊予

でも…2人なら結愛ちゃんも頼る気がしてて…

伊予

とにかく!何度だって嫌がられても側にいてあげてほしいの

伊予は頭を下げる

縷々奈

伊予さん…

悠真

顔上げてくださいよ

悠真

探偵を助ける為の助手ですから

縷々奈

そうですよ

伊予

ありがとう

結愛

伊予さん、終わりました

伊予

ありがとう、早かったわね

結愛

はい

結愛

悠真、縷々奈…帰ろ

悠真

おう

縷々奈

はい!

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