それは
2年前…小6の時の事でした
凜花
…涼!
凜花
あのね、あたし
凜花
涼の事がずっとずっと好きだったの
凜花
よかったら付き合ってほしい…です
涼
凛花
涼
ごめん、俺好きな子がいる
凜花
え…だ、誰?
涼
隣のクラスの
涼
前田 葵。知ってるよな
涼
だからごめん、凛花
凜花
…えっ、と
凜花
今のは…冗談だったり
凜花
するんだよね
凜花
だから気にしなくて良いよ!冗談だから!
凜花
あたし、涼の好きな人もバラさないし!
凜花
ね!笑ってよ、涼!
涼
そうなのか⁉マジか…
涼
だまされたわ、笑
凜花
あははー!
ほんとは冗談なんかじゃない
でも
この友達の関係がなくなるなんて
喋れなくなるなんて
絶対に嫌だったから
自衛の為に、嘘をついた
そんなあたしは中2になった今でも
まだ、心の奥では臆病でいる
凜花
おっはよー!涼!
涼
あー、はよ、凛花
今でも涼とは同クラ
でも好きでいるだけでいい
このままずっとそうするって決めたから
先生
ほら、席座れー
先生
あ、今日の体育の授業は4組と合同になったからなー
凜花
(え、)
凜花
(4組って、涼の好きな人の葵ちゃんがいるクラス…)
涼
4組と!?よっしゃ!(ニコッ
凜花
(涼あんなに嬉しそうな顔してる…)
凜花
(やっぱりまだ葵ちゃんのこと…好きなんだ)
凜花
(このどうしようもない気持ちは、いったいどこへやればいいのかな…、、、)