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報告を受けた
矢城の影化、結界の発生、そして美羽が結界に取り込まれたこと
アタシたちが結界内部に辿り着いた頃には、既に美羽が応戦していた。運良くまだ生きていた
彼はアタシたちにも迷わず矢を放ち、影をぶつける。その動きは人間離れしていた
矢、弾丸、影、全て軌道が読めない。空間ごとねじ曲げられたようだった
彼の声はノイズがかかり、姿も黒く見えにくい。どう見ても影だ
しかし、容姿はアタシたちの知っている矢城本人
この手で仲間を殺せるわけがない
その躊躇がアタシの敗因だった
遠のく意識の中、声が聞こえた
「ごめんなさい」
18:23。第三部隊員•百目真、影化した第三部隊所属訓練兵•矢城勇也により殺害。また、同じく第三部隊ーー
ー狭間ー
真
彼女は目を開けた
見覚えのある黒い空間。"時空の狭間"
確かに、自分は死んだ
矢城を救えなかった。彼だけでなく仲間も
真
脂汗が浮かぶ。荒い呼吸を整えながら彼女はしゃがみ込んだ
傷はないのに体がひどく痛む
2度目の狭間の空気は、以前よりも薄く感じた
突如頭上から声をかけられる
ツーシャ
妙に間延びした声。真は彼を睨みつけた
真
ツーシャ
ツーシャ
きゃっきゃっと笑う
真
真
ツーシャ
ツーシャ
ツーシャ
ツーシャ
彼女は否定できないのを強く悔やんだ
彼女は前回彼に会った時のことを思い出す
そうだ、やり直せるんだ
ゆっくりと立ち上がり、彼に目を合わせる
真
その言葉を待っていたかのように、ツーシャは嬉しそうに口を歪める
続きを催促するように首を傾げた
真
真
ツーシャ
ツーシャ
「けど一個要注意〜」と彼は人差し指を突き出す
ツーシャ
ツーシャ
最大12時間前。その範囲内であればどこからでも巻き戻し可能、という訳か…
影化観測は約1時間半前、矢城と最後に会話を交わしたのはさらに前
数秒の沈黙の後、真は指を2本立て、告げる
真
ツーシャは返事の代わりに彼女に一歩近づいた
そして、手を握る
ツーシャ
視界がシャットアウトされ、音が消える
次こそは、絶対に