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真
戻ってる。あの時の廊下だ
今度こそ救ってみせる
呼吸を整える
真
真
矢城
矢城
矢城
矢城は無表情で真を見た後、ふっと目を閉じた
あれ、この顔見たことある
そして再び目を開ける
矢城
矢城
前と同じ声だ
何も言えない。ここで失敗したら、また彼は同じ未来を辿ることとなる
あまりにも無責任だ
真
矢城
まるで録音された声を聞いているような感覚に陥る
彼の声にはあまりにも生気が感じられない
既に、影化は進行しているのか?
真
矢城
矢城
矢城
彼は背を向け走り出した
真
また止められなかった
記憶では、先ほどは全員に捜索に当たるよう指示しただけだった
ならば今回は、先に屋上へ向かうよう指示すればいい
これなら…
真
待て
言葉を切る
彼の走っていった方向に、屋上への階段はない
真
結局最初から探す羽目になってしまった。手分けしてしらみ潰しに本部を捜索する
そう簡単に見つかるわけもなく、ただ刻々と時間ばかりが過ぎていく
隊員に尋ねてみても彼女と状況は変わらない
依然として「知らない」だった
真
真
訓練場の方だった
この時間に訓練は行わない。どの訓練兵も、任務に赴いている者以外拳銃は持っていないはずだ
真
ー本部演習場ー
矢城
曇天の下、砂埃の舞う演習場に彼はいた
こめかみ付近には拳銃が構えられている
真
アタシが思わず漏らした声に彼は振り向く
矢城
真
真
空気が重苦しい。体にまとわりつくような気持ち悪さがある
数秒の沈黙の末に、矢城はため息をついた
矢城
彼の髪が揺れる
物理法則を無視したようなランダムな揺れだった
真
真
本心だった
けど、それは返って彼を苦しめることとなった
ど ろ り
彼は右手を下ろした
気付けば拳銃は弓に代わっていた
矢城
矢城
矢城
ノイズが鳴る
駄目だと悟った
通信機の電源を入れるも、もう遅い
ごめん
また、救えなくて
ーBAD ENDー