小野山
廉くーん!おはよー!
学校に着くなり、 甘ったるい声で 廉の腕に巻き付くのは
あの、可愛いと有名の 小野山さんだった
永瀬廉
おはよ、
〇〇
...おはよ
一応、私も挨拶をしてみるが
まるで、私が見えていないかのように
廉を上目遣いで見ている
小野山
ねぇー、なんでバレンタインの日、急に来れなくなったの?
あ...その話題はNGです、
永瀬廉
あー、えーっと...
お願いだから言わないで欲しい
言ったら面倒臭いことになる
その場にいるのに耐えられなくて
1人で歩き始めたら
永瀬廉
おい、どこ行くん
腕を掴まれました
〇〇
えっと、
〇〇
先に行こうかなって...
永瀬廉
教室一緒やん
永瀬廉
先に行くな
そう言った廉は くるりと小野山さんの方に体を向け
永瀬廉
あー、ごめんな?
永瀬廉
俺、実は子猫飼ってるんよ
永瀬廉
それで、世話せなあかんくて
永瀬廉
その日はそいつが落ち込んでたから慰めに行ってあげたんよ
永瀬廉
な?〇〇?
〇〇
え?あ...
小野山
ふーん、そうなんだぁ
小野山
どんな猫なの?
小野山
見てみたいなぁ
永瀬廉
見せてあげようか?
そしてぽんっと頭に手を置かれた
永瀬廉
コイツ、俺のペット
永瀬廉
馬鹿やから、俺が隣にいないとダメやねん
小野山
...へぇ、そう...
永瀬廉
ってことで、またな、
そう言い残して 私を引っ張りながら歩き始めた
〇〇
私はいつから廉のペットになったわけ?
永瀬廉
んー、いつからやろなぁ、
永瀬廉
まぁ、これからは俺の事ご主人様って呼ぶんやで?
永瀬廉
子猫ちゃん?
そう言って、廉はいつもより 大人っぽくニヤッと笑った
〇〇
うるさい、ばか
きっと私の顔は真っ赤だ