莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
これはnmmnです ご本人様とは関係ありません
苦手な人は見ないでください
ころん
少しだけ慌ただしい平日の朝
鏡の前に立って、大きなあくびをした
ころん
そう呟きながら、鏡に映った自分を見る
今日の寝癖もひっどいな
そんなことを考えながら、自分の髪と格闘していた時だった
ふと後ろから、クスリと笑う声が聞こえた
ころん
ころん
ころん
声の正体は僕の彼氏
さとみくん
頭が爆発している僕とは対照的に
サラサラの黒髪をセンター分けにセット済みで
整った顔で微笑んでいる
いつ見てもかっこいい君の笑顔に、思わずドキッとする
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
君はくしを手に取ると、手際よく僕の髪をとかし始めた
もう出かける用事がある日恒例の光景になった
鏡越しに君を眺めながら、またあくびをする
さとみ
ころん
ころん
ころん
あくびが止まらない僕を見て、君は何か思い出したようにニヤリと笑った
ころん
さとみ
聞いては見たけど、大体予想がつく
君がこの表情をするときは、何か企んでいるとき
そして
自分でこんなこと言うのもあれだけど、
僕が君の理性が切れるようなことをしてしまったとき
当然僕自身そんなことした記憶は一切ないけど
なかなかやばい性癖持ってる人だし......
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
嫌な予感
今絶対語尾に♡付いてた
さとみ
あー最悪だ
そう一人で絶望する僕をよそに、君は嬉しそうに話し始める
聞きたくないんですけど....
さとみ
鏡越しに君の嬉しそうなにやけ顔が見える
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
顔が熱い
恥ずかしすぎて、君の顔も、鏡に映る自分の顔も見れなくて
思わず俯いて手で顔を覆った
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
あー今度は
なんか企んでる時のだ.......
......逃げよ
ころん
半ば強引に君から離れようとする
ころん
そう言って洗面所を出ようとした時だった
さとみ
ころん
ハックハグされてしまった
もう逃げられそうにない
さとみ
ころん
耳元で囁く甘い声に、顔を紅く染める
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
次に君が言いたいことは、だいたい想像がつく
さとみ
うん、知ってた、言うと思ってました
でも....っ...///
ころん
さとみ
ころん
さとみ
いやそういう問題じゃねぇから!!!
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さっきまであんなにニヤニヤしながら話してた君の声のトーンが少し落ちる
耳元で囁く声も、鏡越しにチラッと見えた表情も、心なしか寂しそうだった
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
少し目が潤んだ、その瞬間
さとみ
あ......僕これやったわ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
言えるはずない
さとみ
ほんとは、僕も....
さとみ
シたいなんて、言えない
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
君は本当にずるい
ころん
ころん
さとみ
さとみ
そう言ってやっと僕を離して、洗面所を出て行く背中を見つめる
ころん
ため息をついて、思わずその場にしゃがみ込んだ
ころん
ころん
ころん
いつだって僕の気持ちを見透かして
あんな風に弄んできて
本当にずるい
でも....
ころん
結局いつもそこに行き着いてしまう
どうしようもなく、君が好きなんだ
ころん
ころん
今日も“僕”の負けだ
コメント
1件
えっ尊い...最高