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君にはつり合わない

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君にはつり合わない

1 - 君にはつり合わない

♥

1,281

2023年12月19日

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こんぱる

春さんにこんぱるのイラスト描いていただいて、微笑みが止まりません。

こんぱる

んで!またまたネタメモいただいたので書かせていただきます!✨

こんぱる

以前投稿した『甘い恋の味』も是非読んでみて下さいっ!

!注意!

BL/nmmn/irxs様 です 赤桃 Rなし 赤…高校2年生 桃…社会人(28) ご本人様には一切関係ありません です!苦手な方は閲覧をお控え下さい!

こんぱる

それではそれでは

ねぇねぇ!いっしょにぼーるであそぼ!

友達

いいよ!

友達

じゃあぼくからなげるから、とれなかったらりうらくんのまけ!

いいよ!ぜったいとるもん!

友達

じゃあいくよー!

友達

えい!!

うわぁ!

友達

えへへっ、ぜんぜんちがうところにいっちゃった

まったくも〜

さがしにいってくる!

も〜、ぼーるみつかんないじゃないのー

ここのいすのしたでもないし、きのかげでもない…

ん〜…

まま、あんまりとおくにいかないで、っていってたし…

もどろうかな…

 

ねえ、ボク

んぅ?

おじさん、だぁれ?

 

ボクのママのお友達だよ

ままのおともだち?

 

そうだよ

 

ボクが探してたボールってこれのことかな?

あ!それ!

おじさんありがと!

 

あ、でもさ

 

ボールあげるからさ、その前におじさんとちょっと遊んで行こうよ

えー…でも、あっちでおともだちがまってる…

 

少しくらい大丈夫だよ

んー…

でも、ままもだめだって…

 

大丈夫だから

 

ほら…

ぅ…

 

ね?ほら、おいで?

……

 

ほら、早く

ぎゅ…(手)

ぇ…

 

ほら!

こわい…

ちょっと、何してるんですか

 

ビクッ

 

あはは…、驚いたなぁ

 

別に私は何も変なことはしていないよ

 

ただこの子と遊んでいただけだよ

…この子って誰ですか

 

それは、ほら。ここにいる赤い服着た子に決まってるじゃないか

名前も知らない子なんですね。

 

っ!!

はぁ…。

ひょいっ

わぁ!

大丈夫。向こうへ戻ろう?

ね?

うんっ!

 

…。

ボール、返していただけます?

 

コロコロ…

どうも。

次、変なことしようとしたら、許しませんから。

はい、着いたよ

おにいさん、ありがとう!

ふふ、いいえ

ねぇ、このボール、少しの間お兄さんに貸してくれないかな?

えー…

いいよ!

ホント!?ありがとう

へへ、おにいさん、かっこいいから…あげる

あはっ、可愛いね

かわいい…?

りうらかわいい!?

ふふ、うん

可愛い

よしよし〜

えへへっ、おにいさんのて、つめた〜い!

あはは、そうかなぁ〜

ねぇ、おにいさん!

ん?

これあげる!

白詰草…?

うん!わっかになってるの

でも腕に通すにはちょっと俺には小さいなぁ…w

ちがうよ!ゆびにはめるんだよ!

指輪…?

へへ…//そうだよ!

あは、ありがとう

大切にするね

うん!

ね!けっこんしき!

結婚式?

そう!いまおにいさんとけっこんしちゃったー!

結婚式ごっこしてたのか〜!w

ごっこ?ちがうよ!おにいさんと、りうらのけっこんしきしたの!

おにいさん、ぼくとけっこんしてください

ふふ…

ありがとう

でもまだ君には早いよ

ぇ〜…

おにい、さん…?

それに俺はね、俺よりもおっきくて、かっこいい人と結婚したいんだ

ね?君にもきっと将来、もっと好きな人ができて幸せに暮らすことになるんだから

んぅ……

友達

あー!

友達

りうらくんどこにいたのー?

友達

ほら、あっちであそぼー?

うん…

ほら、行っておいで?

ん…

またね、おにいさん

うん、またね

バイバイ

ピピピ…

ん“っ…

はぁ…

またあの夢か…

最近よく見るんだよな…

捕まった犯人にでも呪われてんのかなw

俺が警察へ持って行ったボールや、りうらの証言、また近辺で起きていた類似した子供への声掛けやストーカーなども同一犯の疑いがある、と本格的な捜査がされ、犯人は無事捕まった。

あれから13年が経った現在。

ふぁ〜…

起きるか…二度寝か…

俺は平凡な社会人生活を送っていた

あの時はあんな大口叩いていたくせに未だに恋愛経験すらほとんど無く、 結婚なんて言葉からは程遠いいまま20代最後の歳を迎えようとしていた

りうら、って言ってたっけか…。

ふふ、子どものくせにあんな整った顔してんだからきっと今はイケメンに育ってんだろうな…

あんとき幼稚園だったとしたら今は…

ピンポーン

誰だろ…

ピンポンピンポーン

あー、はいはい

まったく…

ピンポピンポーン!

はいはいはい!

今出ます!!

どちら様

で、すか…

隣に引っ越してきた大神です

これを、どうぞ

り、うら…

…どうして俺の名前…

……

あー!!!!!

まさかあのお兄さん!?

お前…

な、何だよ…

更に可愛くなったな!!!

っるさw

てか言い方おじさんくさいんだけど…

るさいなぁ…w

ふーん内藤、っていうんだ〜

表札を見ながらニヤニヤと笑みを浮かべられる

内藤ないこです…

せめて下の名前で呼べよ

てか、何してんの…

だから言ったでしょ?引っ越してきた、って

いや、だってお前制服じゃん。

うん。高校生

ないくんにも遠い昔にあったであろう、17歳

はぁ??まだ最近だわ!

じゃなくて!

何でりうらが引っ越しの挨拶してんの

なんで、って言われても…

一人暮らしだからりうらがするしかない、っていうか〜

一人暮らしなの!?

うん

ご両親は…

東京のもっと違うところ

仕事でそっちに移らなきゃいけなくなったんだってー

でも、俺の高校からは遠くなっちゃうからしゃーなし、1人で住めるマンションに越してきたってわけ。

転校は何か嫌だし?

何か嫌…って

てことはお前、高校は元から東京のとこ通ってたってこと?

うん。東京早く出たかったし

「お願い!!!」って言ったら許された

えー…

優しすぎるだろ…

でもさ、また会えたね

え?

未来の俺のお嫁さん♡

は、はぁ!?//

俺忘れてないよ?ないくんと結婚するって約束

な、ななっ!///

どーせ彼女もいないんでしょー?

な、何でそんな事言うんだよ…

すっげえ可愛くてエロい彼女がいるかもよ〜?

どうせいないよw

だって土曜日の朝なのに彼女泊まりにきてないし、女の人が履くパンプスも、サイズが違うスニーカーも無い。

おまけにまだパジャマ着て寝癖立ってるしね〜

今さっき起きたんでしょ?

もう12時前なのに。

今日も予定無いのに家でゴロゴロしてるってことh

あ“ー!もう良いです!そうですよ!

彼女なんていません!

ふふ、ほーら

はぁ…

ま、てことで、俺は土曜日を有意義に使いたいんで。またな

えー!待ってよ!

せっかく会えたんだよ?

手伝ってよ

手伝うって、まさか…

嫌な予感…

あー…今日はやっぱり用事があって〜…

強制連行でーす

ないくんはキッチン担当ね

終わったら寝室も手伝って

嫌だぁ〜!

お皿と鍋出すだけだから!

それくらい手伝って〜!

いーやだぁ!!!

ないくんありがと〜!

づかれだぁー

お疲れ様〜

ちょっと待ってて!今パスタ作るから

え!料理できんの!

当たり前じゃ〜ん

はい!りうら特性魚介類のクリームパスタで〜す

う、美味そうすぎる…!

と、はい!ワインもあるよ〜

本格的すぎ…って

こら。未成年でしょ

へへ、ただのぶどうジュースでーすw

このグラスに入れるとさ、本物のワインみたいじゃない?

ったく〜w

何でもできるし、何しても可愛いし… スパダリすぎでは…? …いや俺がダーリン側だし(?)

いっただきまーす!

ねぇ、ないくん

何〜?

てかめっちゃ美味しいんだけど

あの、さ…

う、うん

せっかく湯気の立つパスタが目の前にあるのに、両手を膝に乗せ真剣な顔でこちらを見られ、一旦食べるのをやめる

俺が小さい頃言ったこと、ないくんは覚えてた?

あの時の告白のこと?

うん…

あは、大丈夫だよ気にしてないから

りうらは今好きな人と、幸せになれば良いんだよ

りうら、本気だよ?

ぇ…

今だってその気持ちは変わってないし

りうら…

俺、やっとここまで成長して、そんなタイミングでないくんと再会できて…

だから改めて言わせて

俺と結婚して下さい

本気…なの?

うん…

これでも頑張ってるんだよ?

髪の毛だって毎朝5時間かけてセットしてカッコよくしてさ

牛乳だって毎日飲んでこんなに大っきくなった

俺より身長小さいじゃん…

細かいことは良いのっ

はい、すみません

小さくても、絶対ないくんのことは俺が守る

りうら…

…。

……。

ぶふっww

そんな真剣な顔しちゃって〜ww

ぇ…

うん!このエビおいっし!

りうらも早く食べな?!

う、うん…そう、だねw

何だか、本気にしてはいけない気がしたんだ

ないこー?

あぁ…ごめんw

どうしたんよw

ないこから飲み誘ってくるの珍しいと思ったら

いやぁ…w

なんか、ねぇ…

りうらと再会した翌々日

仕事の帰りに、同僚のまろをご飯に誘った

まろになら…言える気がしたから

俺、ね…

うん

恋…しちゃったかもしれない…

いきなりすぎやろw

ん…そ、なんだけどさw

俺は、13年前りうらを助けた事、 その日に結婚しようと言われた事、 一昨日その彼と再会した事、 そしてあの告白を彼が忘れていなかった事をまろに話した

ほ〜ん

何さ…ニヤニヤしちゃって…

だってそんなん悩むこともないやん

そりゃもうあきらかにお前らは結ばれる運命なんよ

いや…w

それで?ないこはこの状況下で何が引っかかってんの

そ、それは……

それは?

えっとね…

うん

……

……

と、とりあえず飲もう!!

ないこ〜!w

と、とりあえずだから!

すみませ〜ん!レモン酎ハイ2つお願いします!

も〜ww

ふ〜やっと落ち着いた〜

…。

高校生で一人暮らしなんて少し不安もあったけど

まさかこんなところで再開できるなんて思ってなかった

これでも空手だってそこそこのとこまでいったんだよ?

“誰かさん” を守れる強い男になれるようにね

ふふ

久しぶりに彼と会えた嬉しさに笑みが溢れてしまう

…ん?

 

〜?

 

ー…

玄関の方が騒がしくなった

誰か外にいるのかな

ゆっくりと玄関の扉を開けた

え…

う〜…//

あ、すいません…騒がしくて…w

ないくんどうしたんですか…?w

いや、酒飲みすぎて潰れてもうて…w

あー…

ん〜まろぉ…えへへ

はいはい、分かったから

ないこ、鍵どこ?

んー…わかんなぁ〜

大丈夫です

俺が後やっとくんで

じゃあお願いしますニコッ

はい

では

気をつけて

いかにもエリートそうな男性を見送ってから、真っ赤な顔でトロンとした目で壁に寄りかかったないくんの方を向く

ないくん?

家入るよ

ん〜…

えっとたしか鍵は…

この前たまたま玄関でないくんを見たとき、バッグの内ポケットに入れていたのを見ていた

あったあった

ガチャ…

ほら、お家入って

俺はないくんを支えながら、部屋に入った

ん“〜…

よいしょ、

大丈夫?

ん〜まろぉー…

目をこすりながら漏らす、「まろ」と言う人物はきっとさっきの人のことだろう

そんなに何度も呼んでちゃ妬けちゃうよ…w

やっぱりさぁ…だめなんだよぉ…

ん?

目を瞑ったまま、呂律も半分回らないまま話しだしたないくん

りぃらはさぁ、高校でもどこでも色んな人と出会えるけろさぁ…

俺はもう社会人になって、同年代の人も結婚し始めてるでしょぉ…?

どこかでさぁ…焦ってるんかなぁ…って

久しぶりに会ったりうらの言葉に浮かれて…

ただ、結婚願望と焦りに流されてるだけなんじゃないか、って…怖くなるんだよ…

…。

りうらだってさ…?昔言ったことがひっかかってて、罪滅ぼしで俺にもう一回告白しただけなのかもしれないし、って…

正直聞きたくなかった

ないくんの思ってることも分からなくない。

だからこそ、彼の本音だという事がすぐに分かってしまうし、ないくんを悩ませてしまっている事を実感してしまう

ないくん…

ほんとは、さ…

俺…りうらのこと…s

!!!

んぐっ…

咄嗟に手で口を押さえてしまった

…言わないで

んぅ…すぅ、すぅ…

それが…もし本心でも…今は聞きたくない。

すやすやとソファで眠るないくんに毛布をかけて、自分の部屋に戻った

翌朝

ん“〜…からだ痛ぇ…

重い体を無理矢理起こす

俺どうやって帰ってきたんだ…

全く記憶に無いし…

半分ずり落ちてしまった毛布を畳む

多分まろが何とかしてくれたんだろうけど…

ふぁ〜…

なんか…目シャキッとするもん買いに行くか…

ガチャ

ぁ…

あ、りうら

おは

ペコ…

よ…

スタスタ…

あ、ちょ、りうら?

制服を着たりうらは足早に行ってしまった

時間を見ると7:50を指していた

学校か…

それにしても素っ気ないというか何と言うか…

俺何かしたんかな

それを機に、りうらの態度はすっかり変わってしまった

挨拶はしてくれるけれど、目も合わさないし、何より素っ気ない。

普通の隣人でももう少し愛想良くするのに…

うぇーん…

も〜泣くなや〜w

だってぇ!だってぇ!!

難しい年頃なんよ、きっと

まろに「相談したい事がある」と言ったら家に来てくれた

もちろんお酒は無しだ

俺何かしたのかなぁ

ん〜でも明らかに妬いとったけどなぁ〜

妬いてた…?

うん

なんで?

この前ベロベロに酔ったないこをここまで送ったときにさ

鍵が見つからんくて、玄関の前でちょっともたついてたんよね

そしたら、りうらくんが出てきてさ。後やってくれたんよ

やってくれた、って…

うん

玄関の前で引き渡したの

真剣な目してこっち見てきてさ〜

何でか知らんけど俺怒られてるかも〜、みたいなw

え…?

じゃあ家の中に運んでくれたのは…

りうらくんやと思うよ?

…。

そん時やな

その時だね

ねぇ〜!俺何言っちゃった?

知らんよ!w

謝るにしても、俺…何したのか記憶に無いから分かんないし…

ないこ、まさか…

な、何…

手は出してへんよな…

嘘…

そっち…?

だってその夜を境に素っ気なくなったんやろ?

俺もしかしてやらかした?

…。

はぁ〜

ねぇ!やだやだ!!!

んひひっ

俺やって知らんよ〜ww

笑うなぁ〜!

本当だったとしたらガチやらかしてるよ…

でもちゃんとスーツ着たままソファで寝とったんやろ?

それはそうだけど!

ズボンのチャックは?

閉まってた…

怪しいな…

何で!?w

いっつも開いとるやん

あ〜あはは〜

そっかそっか〜そっちね〜w

ズボン履かせてもらったから逆に閉まってますよ、っつってね?w

じゃなくてぇ!!

んはっww

真剣に考えてよ〜

でもさぁ

ガチでりうらが俺のこと嫌いになっちゃってたら…もう終わりだよ…

う〜ん…

…。

ねぇ、まろ

ん?

あのさ……

ふわぁ〜…

もう動けない…

部活が遅くまで続き、完全に夜になってしまった

疲れきった体を何とか動かして家へ向かう

最近癒しも無いし…

って…、俺から避けてるだけなのになぁ

本当バカだな、俺って

っ…、〜…?

ん…?

遠くにないくんを見つけた

40代くらいの男性に絡まれているようだった

ない、くん…?

何だか困っているみたい

ちょ…待ってください…

腕を掴まれているないくん

離して…

た、すけない、と…

心はそう思っていた。

でも

…足が動かない

心臓が大きく鳴る

は…そっか…

悪い事してる人に声かけるって、こんなに怖いんだ…

あんなにっ…強くなったのに…

ないくんっ…

あの時の記憶、ないくんの気持ちや緊張感…13年前の様々なものが蘇ってきた

ないくんだってどれだけ怖かったか。

それでも勇気を出して、尚且つ俺を不必要に怖がらせずに助けてくれたないくん。

ないくん……

〜?…ー

…!

路地裏に連れて行かれた

行かないと

その一心で路地裏へと踏み出した

 

ねぇ…ちょっとくらい良いでしょ?

や、めてください…

グイッ…

ね…や、めてっ

ねぇ、何してんの?

 

!!

ぁ…

突然後ろから聞こえた彼の声

これ着てて

少しだけ露出した上半身に、俺には少し小さい制服のブレザーをかけられる

ねぇ、アンタらカップル?

 

 

そ、そうだよ…

 

なぁ?

っ…

ふーん

可愛い彼女じゃん

え…

名前は?

 

そんなの…ど、どうだって良いだろ…

もしかしてさ

知らないの?

りうら…

その台詞って…

 

っ…

 

そんなことより早くどっか行ってくんないかなぁ

どっか行くのはお前の方だろ

彼女泣かせてるやつ、俺大っ嫌いなんだよね〜

特にお前みたいな、場所も選ばない猿みたいなヤツ

まぁどうせ彼女でも無いんだろうけど

 

ヴッ…

気がついたら、男は地面に倒れていた

…り、うら…?

ないくん

何やってんの

何って…

ねぇ…その人大丈夫なの?

ん〜知らないけど

まぁ手刀入れただけだから気失ってるだけだと思うよ?

そ、っか…

帰るよ

グイ、と腕を引っ張られた

その手はとても冷たかった

あ、ありがと…

暖かい飲み物とシャワーを貸した

1人にしたくなかったから、俺の家で。

何であんな事したの

あんな事って…

知ってるよ

あれ、全部演技でしょ?

…!

一瞬驚いた顔をされる。

わざとらしすぎ。

倒れたアイツの事、大丈夫か、なんて心配してたし

何が目的なの

ごめっ…グスッ

理由を聞いてるの…

う、ん…グスッ

何となくはそれだって分かってる。 俺の勝手な行動が、この結果を招いたことを。

でも…

何でこんな茶番をしたのかじゃない。 何でそんなやり方をしたのか、 それが聞きたかった

俺、ね…

不安だったんだ…

うん…

分かってる…

分かってるよ…

俺が…避けてたから…

俺…ちゃんと向き合いたかった…

ないくん…?

りうらにさ、告白されてからずっとモヤモヤしてた

俺、今まで告られたこともあんまり無かったから…

だから告白されてなんかこっちも好きになった気分になっちゃう、ってやつだったらどうしよう、って…

りうらだってこれから色んな出会いがあるのに、そんな俺と一緒にいて、大事な時間が減っちゃったら、って…

ないくん…

でもさっ…

俺っやっぱ無理だ…グスッ

ぇ…?

俺っ…

りうらが好きっ…

ない、くん…!

あんな馬鹿なことしてごめんっ…

りうらが助けに来てくれたら…俺の気持ちにちゃんと言おうって…自分の気持ちに真正面から向き合おう、って思って…

だから、まろの友達にも協力してもらってわざと…あんな風な芝居やって…グス

ぎゅ…

ごめん…

ごめんね…ないくんっ

ぅ“う…グスッ

りうらが悪いの…

言わなきゃ…

あのね…

俺だって自分勝手なことしたんだから…

俺、怖かったの

何がぁ…グスッ

泣かないで…?

いつもの大人っぽいないくんからは想像できないほど、目を真っ赤に腫らして涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔

俺ね、酔ったないくんを部屋に運んだあの日、聞いちゃったんだ。ないくんが俺のこと…好きって言いかけたの…

ふぇ…グス

途中で手で口塞いだんだけどね

ないくん言ってたの。俺の告白のせいですっごく悩んでる、って。

だから、悩みの種になってる自分が嫌だった…。ないくんを苦しませたくなかった…

りうらぁ…

ごめんね…

りうらぁグスッ

なぁに

まだ…俺のこと、好き?グス

何言ってんの…

ずっと好き。大好きだよ。

俺でいいの?

ないくんじゃなきゃだめ。

こんな、歳も上なんだよ?

そんなの関係ないよ

すぐ不安になっちゃうし、すぐ泣くかもしれないよ?

ふふ…そんなとこも可愛いの

俺のこと…どれくらい好き…?//グス

肩に顔をグリグリと押し付けて、耳まで真っ赤に染めた彼。

…ないくん探しに東京来ちゃうくらい…かな…//

な、なんて…//?

地元にいるときね、近所の人にないくんのこと聞いたら、らびまる会社で働いてる、って言うから

本当は会社の方で待ち伏せしたりその近辺探す予定だったんだけど…まさかマンションで会うことになるとは…って感じかな…//

近所の人、って…

仲良さそうにしてたおばさん

いつも髪の毛下の方でおだんごにしてる人…

あ〜、親戚の人だ

…///

何で黙るの!//

だって恥ずかしいんだもん…//

自分で聞いたくせに

そ、そうだけどっ//

ねぇないくん

ん?

もう一回言って良い?

ぇ…?//

ないくん。俺と結婚して下さい

…///

俺の膝の上で小さくなって真っ赤になっている

ふふ、返事は?

お、お願い…しますっ…///

んふふ…うれし……♡

こうして無事俺たちは、数年後の結婚を約束し付き合うことができた

てかさ、ないくん何歳なの

温かい紅茶をないくんに渡しながら問いかける

えっ

何、言えないの?w

言いたく、ない…

何でよw

だって!りうらにおじさん、って思われたくないもん!

思わないよw

んでもやだ!

じゃあ今度まろに聞いちゃおっかな〜

…!

何で…!まろと仲良いの…?

さぁね〜

まぁ、あの時連絡先は交換したかな〜

えぇ!

話してるの?電話とか…?L◯NE?

必死だねw

まぁ今から電話しても良いんだけどな〜

やだ!!

じゃあないくんから言ってよw

うぅ…

ほ〜ら

大丈夫だから

絶対…?

うん

嫌いにならない…?

もちろん

…28

来月で29に、なる…

……

…り、うら

……

なんか言えよ!!

あぁwごめんごめんw

いや、ちょっと…ね

…や、っぱり…

違うよ!w

いや、じゃあないくんあの時15だったってことか、って思って

そう、だよ…

高一だった

いや…りうらより強いなぁ、って思ってさ

強い…?

りうら高二なのに…ないくん助けに行くの、すっごい怖かった

だから、あの時りうらを助けてくれたないくんはもっと強かったんだな、って思ってさ

りうら…

って、よくそんなに記憶に残ってるね

幼稚園生だったくせに

だって警察の人から何度も話させられたもん

そん時の状況とか犯人の特徴とか色々…

自分で何度も思い出して口にすれば全部鮮明に残るじゃない?

それもそっか…

だからさ

今日のこともいっぱい思い出してね

りうらがないくんのこと、本気で好きなの伝わったでしょ

…!///

うんっ…///

ふふ、可愛い♡

ん〜//

ん?

んねぇ…まろとどんなこと話してるの…

ん〜、何でそんなこと聞くの?

嫌なの?

嫌…

何で?

だってっ…だって…

モヤモヤする…

ふふふw

あーもう本当可愛すぎ!!

…は…?

連絡先交換した、って話嘘だよw

連絡先なんか知らないよw

ほら、ね?そんな人いないでしょ?w

スマホの連絡先一覧を見せながら話す

恋人の年齢くらい知りたいじゃん?

もしかして怒ってる?

…コク

まぁまぁ…ねぇ

どんなないくんでも可愛いからw

何歳でも

やきもち焼いてても

全部可愛いから大丈夫!ね!

…許さん、りうら…

ごめんって〜!

やだ!

じゃあキスしてあげるから!

ピクッ

ほら、ね?

こっち向いて?

何でりうらからされなきゃいけないのっ…

俺の方が彼氏なのっ…

ふふ、じゃあないくんからして良いよ

少し上を向き目を閉じる

自分の膝の上でモゾモゾと動いているないくんが愛おしい

っ…//

…///

ふふ、恥ずかしいだ

目を開けると今にも顔がくっつきそうな距離に真っ赤になったないくんがいた

あ、あぁ///

目、開けんなって!!///

だって〜!全然ちゅうしてくれないんだもん!w

だって!勇気いるの!!///

恥ずかしいんだ

ったり前だろ!///

可愛いなぁ、もう♡

やっぱないくんはこっちだよ

ちゅっ

んむっ!///

ふふ、か〜わい

はぁ〜…幸せ…♡

ん“〜!///

やっぱり許さない!!///

Fin

おまけ

おーい。大丈夫か?

ペチペチ

友達

ったく…高校生のくせに強すぎやろ…

友達

……。

ちゃんと伸びてるやん

おーぃ……

友達

ん〜…

…とりあえずどっかでちゃんと休ませるか…

よい、しょっ…

友達

ったくー…俺の飲み友達に何してくれてんねん

って、何で俺がこんなことせなあかんねん!

こんぱる

歳気にしてる受けって可愛いですね…

こんぱる

本当に書いてて楽しいネタメモでした!(˶'ᵕ'˶)ありがとうございます(っ ‘ ᵕ ‘ c)

こんぱる

ではでは!

この作品はいかがでしたか?

1,281

コメント

7

ユーザー

ありがとまじ神天才♡ めっちゃ尊い…リクエスト答えて下さってありがとうございますm(*_ _)mm(*_ _)m 僕ばっかもらってるのもあれなので、なんかあればいつでもI˙꒳​˙)

ユーザー

尊すぎた...年齢気にしてる桃さん絶対可愛い...

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