テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

睦月

ただいま〜

私は家に入ると、ぽーい、とカバンを放り投げた。

今日はいろんなことがありすぎた。頭パンクしそう。

あぁ睦月、おかえり

新しい学校、どうだった?

睦月

…まぁまぁかな

睦月

でも楽しかったよ

…そう、よかった

母が微笑むのを確認し、私も笑う。

夕飯、どうする?もう食べる?

睦月

…いや、もうちょっと後でいいかな。ありがと。

手を洗ってうがいをする。

このご時世、こういうとこはちゃんとしないと生きていけない。

そういえば前の学校で、

好きな人に、ソーシャルディスタンス保ってくださーい、バイ菌つく〜、なんて言ってる男子いたな。

案の定彼は振られた。なんせ小学生並みの言動ですからね。

私は2階にあがって、部屋着に着替えた。

さぁ、整理しよう、今日のこと。

知らないふりをするだけであって、私にだって好奇心はある。

…まぁ正直言ってめっっっちゃ楽しい。面倒臭いとかいってごめん!!超楽しい!!!

私は新しい5mm方眼のノートを出し、開いた。

1ページ目に、3人の名前を書く。

まず確定なのが、

一ノ瀬→♡→皐月

だよな。あの顔は絶対そう。私の勘が言っている。女の勘ってやつよ(?)

さぁ次。

皐月→♡→南

これは怪しい。なんとも怪しい。

でも皐月と一ノ瀬君の言動からして、そうじゃないかなー、とは思っている。

…これはまだ分からないから、横に?をつけておいた。

問題なのが、南君がどう思ってるか、なんだよなぁ。

私はペン回しをしながら、天井を見上げた。

一ノ瀬君のことは…友達、だろうな、多分。

皐月は…わっかんない。でもやっぱ他の女子より特別な感じはするよな。

睦月

んん…

わからない。

考えても仕方ないので、私はノートを閉じた。

そのノートには『3人の観察日記』と名付けた。

…我ながらネーミングセンスないな。安直すぎるか、まぁいいか。

そしてそのノートを、カバンの中にしまった。

これからどうなるか、見物だな。

そう呟いて、目を閉じる。

みんな美男美女なんだよな。絵になるんだよな。

皐月が本当の気持ち(仮)に気づいて、一ノ瀬君とくっつくか。

それともそのまま(?)、南君とくっつくか。

…シリーズ描けそうなぐらい、少女漫画少女漫画してる。

まぁ取り敢えず、今後とも私は

友人Kとして3人を見守っていこうと、心に決めた。

睦月ー、ごはんー

睦月

はーい

下から母の声が聞こえてきたので、返事をした。

トン、トンとリズムを刻みながら、階段を降りる。

今までのどこの学校の時より、楽しいかもしれない。

なんて、考えながら。

loading

この作品はいかがでしたか?

70

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚