ブルーク
スマさ〜ん、何読んでるの?
スマイル
おい、頭に顎を乗せるのやめろ
ブルーク
は〜い
渋々、といった様子で隣に 移動してくる
ブルーク
で、何読んでるの?
スマイル
そこから見えるだろ
ブルーク
スマさんの口から聞きたいんだよ〜
スマイル
変なやつだな
ブルーク
今更じゃ〜ん
チラリと視線だけをブルークに 向ければニヤニヤしているのが 分かった
ブルーク
で、教えてくれないの?
スマイル
そもそも教える必要ないだろ
ブルーク
え〜?そうかなぁ?
スマイル
俺はそう思う
スマイル
人は皆、様々な趣味を持ってる
スマイル
それを無理に分かち合う必要はないだろ
ブルーク
なるほど〜
ブルーク
スマイルらしいね
スマイル
そうか?
ブルーク
うん
ブルーク
でも、僕は教えて欲しいな
ブルーク
全然違う趣味でも分かり合いたいもん!
ブルーク
教えてよ、ね?
首を傾げたブルークが 視線の端に映る
もう読書に集中できないと察して 栞を本に挟む
スマイル
…恋愛小説だ
ブルーク
へぇ〜
ブルーク
スマイルってそういうのも読むんだ〜
スマイル
…誰のせいだと思ってる