sm受け短編集

注意 ・この物語には死ネタがあります ・ご本人様には全くもって関係がありません この2つを理解して頂ける人はタップしてください

knさんは吸血鬼です 2人は付き合ってます

朝

こいつは俺の彼女

スマイルだ

俺が吸血鬼ってことも知ってるし

なんなら血も貰ってる

当たり前だが

俺にとっては

とても大切な人

今まで何百年も生きてきたけど

1番大事な人

あいつの顔は

顔が少し赤くて

照れながらも

俺の欲望に応えてくれてる

そんなあいつの姿が

扇情的であり

魅力的だった

ﾁｭｯ

ﾁｭｸｯﾁｭｯ...♡

ﾁｭｸｯ♡ﾁｭｸｯーー♡♡

ﾁｭｯ...ﾁｭｸｯ...ｸﾁｭ♡♡

ﾁｭﾎﾟｯ...♡

面倒くさそうに言うあいつは

どこか嬉しそうに微笑んでいた

ﾆﾔｯ

夜

俺は今駅にいる

何故かって？

スマイルの迎えに行くためだ

いつもは行かないんだけど

今日は落ち着かなくて

早く会いたくて

ビックリさせようと思って

駅に来てみた

あと2分とかしたら

スマイルの乗っている電車が来るはず

ドキドキとワクワクを抱えながら

愛しいあいつの帰りを待っていた

数分後

電車が来ない

スマイルに連絡しても何も返ってこない

予想外の出来事に

焦りを感じた

すると

大勢の駅員さんが

急に出てきた

何か良くないことを

暗示しているかのように

事は進んでいく

心配に駆られていると

放送がなった

放送で伝えられていた電車は

スマイルの乗っていた電車だった

急いで駅を飛び出して

脱線したという電車に向かった

そこには

ひっくりかえった電車と

たくさんの人が倒れていた

その中には

スマイルもいた

急いでスマイルに駆け寄った

だが

近づいて気づいた

あいつの頭から

血が大量に出ていることに

周りの目とか気にせずに

俺は空を飛んだ

空

病院

ただただ

スマイルが生きていることを

願っていた

数時間に及ぶ手術は

今までスマイルと過ごしてきた数年よりも

とても長く感じた

ｶﾀﾝ

扉から出てきたのは

医者だった

俺はその場に座り込んでしまった

何時間も何時間も泣き続けた

わかっていた

スマイルがもうダメだなんて

心臓の音が弱くなってたからだ

でも諦めたくなかった

早く行けば間に合うと思っていた

何よりも

失いたくなかった

家

｢俺のことは忘れて｣

その言葉が

頭にずっと響く

俺は自分の部屋に向かった

20年後

あれから俺は

自分の部屋にこもって

気絶するように寝た

スマイルという一人の人以外との思い出を

作りたくなかったからだ

スマイルの約束も守りたかった

でも

俺にとって

スマイルは大事な人だから

なぜ今になって出てきたのか

人間は4年から5年の間で生まれ変われると聞いた

スマイルが中学生の時に

初めて会った

20年も経てば

あの時と同じように

また会えるんじゃないかと思って

何となく決めた方向に

とりあえず歩いてみた

そのまた2年後

あれからずっと

旅を続けている

カフェ

ベルを鳴らす

ビックリした

注文を取りに来た人は

スマイルそっくりだった

俺の人生は

やっと進み始めたようだ