高城蓮太郎
この手を伸ばしてはいけないと分かってる
秋元詩郎
この手を取ってはいけないと分かってる
高城蓮太郎
だけど、俺は手を伸ばさずにはいられない
秋元詩郎
だけど、俺はこの手をとる事を何度だって選ぶ
高城蓮太郎
本当なら、突き放さないといけない
秋元詩郎
本当なら、俺は手を握り返してはいけない
高城蓮太郎
地獄の底に道連れにすると分かってるのに
秋元詩郎
この先に待つのは地獄だけと知りながら
高城蓮太郎
それでも、共にいたいと想いが、俺のエゴだと分かっていながらも止めることは出来なかった
秋元詩郎
きっと、この手を取れば、高城さんが俺を道連れにしたことを悔やむと知っていながらも、俺は手を取ることを選ぶ
高城蓮太郎
道連れにすることを心苦しく思った筈なのに。いざ、秋元に手を取られると、またお前の隣にいられることが何よりも嬉しいと思っちまった
秋元詩郎
元々、俺も高城さんも地獄行きが決まってるようなもんだ。どうせ、行き着く先が同じ地獄なら、高城さんの隣に立ちたいじゃん?
高城蓮太郎
もう、俺は後悔はしない
秋元詩郎
今度こそ、俺は二度と、俺に伸ばされた、この手を離したりはしない
高城蓮太郎
秋元お前がいれば
秋元詩郎
高城さんが俺の隣にいれば
高城蓮太郎
この地獄だって天国だ
秋元詩郎
ここが地獄でも関係ないね。高城さんの側にいられるなら、何処だって天国だ
高城蓮太郎
誰に何とも言われようとも
秋元詩郎
たとえ地獄の閻魔にだって
高城蓮太郎
俺たちを
秋元詩郎
俺たちを
高城蓮太郎
裂くことは
秋元詩郎
裁くことなんて
高城蓮太郎
出来ねぇ
秋元詩郎
出来やしない
死しすら 二人を別つことは出来ない。
おわり