性教育学校

校門には"新入生 入学おめでとう"という文字が刻まれている

僕、青そして親友の赤くんは私立苺男子高校に見事通えることになった

僕達はお互い手を取り合って喜んだ

僕達はあれから、体育館に集合した

理事長先生が祝福の言葉をくれる中、僕の周りに顔を青くしている人がいた

たまにエ〇漫画とかで聞くやつかな…？

そんな事を考えていると、理事長先生が不思議なことを言った

何を言っているんだ、と思いながらも話の続きを待った

意味が理解できなかった

今時、先生方が生徒に教えない事などあるのか

先輩たちの様子を伺ってみると顔がニヤている2年生の先輩と

少し気だるげな表情を浮かべている3年生の先輩方だった

疑問を抱えながら、理事長先生のお話は終わってしまった

教室に着くと、悩んでいた事すら忘れてしまった

2年生の教室…？

今まで見てきた先生でこんなに違和感がある人はいなかった

作り笑いのような表情をして生徒に指示を出す

怒ってくれる先生ってありがたかったのかも、なんて思った

赤くんも違和感に気づいたのだろうか

さっきから先輩方がやたらこっちを見てくる

気にしすぎかもしれないが…

急に先輩方の視線が僕と赤くんに集中する

でも、初日から先輩達の教室に行くなんて確かに少し怖い

赤くんを怖がらせない為にも、僕は平気な振りをしなきゃ…

可愛い…？

俺の性奴隷になろうよ！

何だか気持ち悪い

僕はギュッと目をつぶってしまった

さっきの先輩達の言葉でこの学校の目的がわかってしまった

僕は冷や汗を垂らす

1年と2年の関係は

体の関係って事─

状況が理解できなかった

いきなり知らない人に連れて行かれそうになって

そしたらまた違う人に助けられた

助けられた…？

それに何だ？

僕を助けてくれたこの2人

明らかに周りと上下関係があるような…

少し遠くて聞き取れなかった

きっと、めちゃくちゃにされるんだろう体もナカも

年間でおよそ10万人の受験者が憧れる名門校"私立苺男子高校"

この高校に入学できるものはある条件が揃わなくてはいけない

無論勉強力は必須

そしてもうひとつ求められるのは

感度とルックスだった

そんな事は受験会場では一切口にしない

メイクをしてしまったら分からなくなるから

およそ10万人の受験者がが憧れる私立苺男子高校

毎年やってくる新入生に

恐怖と快感を教育する

性教育学校