結局あの後医者が来て僕は部屋を出された。
ゆあんくんが死んだらどうしよう。半年もたたない間に離れて行ったらどうしよう。もっと早く気づければ良かった。 のあさん__ごめんなさい。
そんな感情でぐるぐるだった。もう、息もしたくない。
これが僕のせいだと思うと息を止めてしまう。
あの時__ゆあんくんが母と重なって見えた。
母は……心臓が弱かった。病院に行く途中両親は 僕とるなの前で死んだ。
目からは数え切れないほどの水滴が溢れて
頭がガンガンと痛んだ。
病院が真っ暗に感じて頭が真っ白になった。
赤城 乃亜
そんな事が僕の耳に入り顔を上げた。
僕の瞳に映ったのは、顔を涙で濡らしたのあさんが居た。
蒼田 直輝
蒼田 直輝
そんなのあさんを見て、申し訳なくて、苦しくて目がジリジリと痛んだ。そこから大粒の雫が溢れた。
赤城 乃亜
蒼田 直輝
蒼田 直輝
止まらない涙を手で抑えながらそう口にした。
しばらくたった頃目の前の扉が開き蛙野先生が1歩1歩進んできた。
蛙野 柴
蛙野 柴
その言葉に心の底から安堵し胸を撫で下ろした。
赤城 乃亜
赤城 乃亜
のあさんは涙を流しながらそう言った。
蛙野 柴
赤城 乃亜
そう言って2人は1歩進もうとした。
蒼田 直輝
蛙野 柴
赤城 乃亜
僕の問いかけに先生は黙った。するとのあさんは僕を見てニコッとして言った。
どこに行っても視界が真っ暗になる。
蛙野 柴
部屋に入って少し黙っていた先生が口を開いた。
蛙野 柴
赤城 乃亜
そもそも、僕はゆあんくんの病気を知らない。
蒼田 直輝
重い口を開いて聞いた。
赤城 乃亜
赤城 乃亜
涙を流して言い放ったのあさんは胸をギュッと握って目を瞑っていた。
その言葉を聞いた瞬間、母の優しい懐かしい笑顔が僕の胸を締め付けた
蛙野 柴
蛙野 柴
蛙野 柴
次々と放つ言葉にのあさんと僕は涙を流し、胸が痛くなった。
僕はそのままゆあんくんの眠る病室へ向かった。
のあさんは『ゆあんくんを見たら……また私』と言って病院を出た
蒼田 直輝
蒼田 直輝
蒼田 直輝
眠り姫の様に眠るゆあんくんにニコリと微笑み声を掛けた。
そんな時もゆあんくんが母と重なって見えて胸が痛かった。
そうして僕はゆあんくんを背に病室を出た。
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