ユータ
モミさんって、昔、夢を持っていたことってあるの?
モミ
もちろん、ありましたよ
ユータ
意外だな
ユータ
夢なんて意味がないと思っていそうだと思ったよ
モミ
小学生が夢を語っているのを聞いて、意味がないと言いますか?
ユータ
言いそうじゃない?
モミ
私をなんだと思っているのでしょうか
ユータ
超現実主義者かな
モミ
なるほど
ユータ
どう?
ユータ
合っている?
モミ
悪くありませんね
ユータ
やった
モミ
夢とは年齢をとるにしたがって現実に近づいていくものです
ユータ
大人になるってこと?
モミ
そうとも言います
モミ
私だって小さい頃は夢を持っていたものです
ユータ
どんな?
モミ
宇宙飛行士になりたかったのです
モミ
火星に行ってみたいと夢見たものです
ユータ
へぇ、意外だな
モミ
宇宙が好きだったのですよね
モミ
NASAについてよく調べたものです
ユータ
それで?
モミ
調べれば調べるほど、現実を知るわけです
モミ
火星の実態、行く意味、そもそも宇宙飛行士になる大変さ
ユータ
大変なんだ
モミ
知識はなんとかなると思いますが、運動能力が足りませんね
ユータ
大変なんだ
モミ
それはもう
モミ
その過酷さに耐える情熱、色々なものが私には欠けていることに気づいたのです
ユータ
あらら
モミ
現実を知って夢は縮小されます
モミ
私は年齢の割に夢と現実のギャップが少ないから現実主義だと言われるわけです
ユータ
なるほどね
ユータ
じゃあ、合っているんだ
モミ
はい
モミ
夢と現実のギャップが大きい方を夢想家と呼びます
ユータ
夢がないのはつまらなくない?
モミ
夢が叶わない方がつまらないと思います