不知火夢亜希
不知火夢亜希
不登校の僕は救いようのないです。
不知火夢亜希
不知火夢亜希
凛音(りんね)
雨音(あまね)
しろ
さみね
はいの
赤羽(あかば)
不知火夢亜希
不知火夢亜希
-----Login-----
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シュン
凛音(りんね)
眩しくて目が覚める。 下から兄弟達の賑わう声がする。
雨音(あまね)
この人はお兄ちゃんの雨音兄。 俺が不登校になってからご飯をもってきてくれる。
凛音(りんね)
兄弟とはあんまり話さないので、紙に書いたり、手話で話す。 人と会うのが怖いから、人と話すのが、怖いから、。だからね、兄弟は俺の声を知らないんだ、、
凛音(りんね)
凛音(りんね)
下が静かになったのを確認して、部屋を出る。食器をもってくだる。
遅刻寸前で洗い物をしなかったのか、洗い物が溜まっていた。自分の分と兄弟の分をあらう。
凛音(りんね)
洗い終えたら家事をする。 風呂を洗って、洗濯機を回す。 トイレを済ませてソファに寝転ぶ。
凛音(りんね)
光るように輝く時計の針をみる。 今は11時。寝転ぶとウトウトしてきた。
凛音(りんね)
気づいていたら寝ていた。 今は4時。兄弟が返ってくる、…そう心配して、部屋に駆け上がる。
凛音(りんね)
ヘッドホンをつけて、音楽を聴くようにした。そうすると、兄弟が帰ってきてた。 ヘッドホンを外し、布団に寝転ぶ。
凛音(りんね)
凛音(りんね)
片手に銀色に光る刃物カッターを持ち、 左手を腕まくりをして、左手からスライドさせるザクッジューー。鈍い音と共に、赤黒い液体がボタボタと垂れ落ちる。
凛音(りんね)
凛音(りんね)
袋から50粒程の薬を取り出した。 プチッ。と鳴る音と共に、口に放り込んで、水を飲み込む。
凛音(りんね)
……Login……しろ視点
しろ
俺は、次男。5男の凛音は学校に行けなくなっていた。部屋からも出れなくなり、話もしなくなった。会うことも話すこともできない。返ってくると、リビングに「おかえりなさい。お疲れ様です。家事はやってあります。by凛音」とかいてある置き紙。
しろ
さみね
赤羽(あかば)
はいの
雨音(あまね)
赤羽(あかば)
雨音(あまね)
雨音兄も、置き紙に気づいたのか、ふと、視線を交わす。その途端、ありがとう。とかいて紙を机に置き、
雨音(あまね)
と、言い、リビングのキッチンへ去った。
さみね
赤羽(あかば)
はいの
バタッ
しろ
上から音がした。なんの音だろう。
赤羽(あかば)
さみね
赤羽(あかば)
さみね
はいの
しろ
最悪なパターンが浮かんだ。 部屋で何かあったのではないか、? 例えば倒れたとか、、
しろ
そう考えた瞬間走り出した。急いで凛音の部屋に駆け上がる、
しろ
しろ
返事がない。入っていいのだろうか、?
しろ
しろ
扉の先には薬と血まみれになった凛音、少し鉄の匂い。 赤黒い液体がしたっている床に一人倒れている。血まみれなカッター。慌てて駆け寄る。
しろ
思いっきり体を揺さぶる。ODでもしたのだろうか、起きない。久しぶりに見た弟の幼い顔の頬傷があり、長い睫毛に、オッドアイの目。整うような顔立ち。
下まで運ぼうと思い、持ち上げる。 あまりの軽さに
しろ
声が出てしまう。
凛音をおんぶして、部屋を後にした。
赤羽(あかば)
さみね
はいの
雨音(あまね)
皆久しぶりに見た凛音に、動揺を隠せない。このまま起きないのだろうか、? そう考えると涙が浮かぶ。
しろ
しろ
赤羽(あかば)
凛音視点
凛音(りんね)
起きたら泣きながらすがりつく兄弟がいた。何があったんだろう、
凛音(りんね)
凛音(りんね)
人が、いる、ッ 息ッできなッ
さみね
凛音(りんね)
凛音(りんね)
さみね
この人はさみね兄。何個か年が離れていて、3男。スラッとした背丈に濡うオレンジ色の目。
はいの
しろ
凛音(りんね)
しろ
怖い、怒られる、嫌われる、
しろ
凛音(りんね)
俺よりも大きい体で俺を包み込む。 温かい目で俺を見る。その顔は悲しいような、 苦しいような顔をしてた。
白視点
いつぶりだろうか。凛音と話したのは、 顔をみたのは、触れたのは、
小さな体で抱え込んでいるのだろう、
しろ
すると、凛音は驚いたような、びっくりしたような、嬉しいような、そんな顔をした。
凛音(りんね)
手話で話す凛音の手は小さい。
しろ
凛音(りんね)
久しぶりに人と話すのだろう。 テンパってる。、 穏やかで優しい声。兄弟みんな、泣き出した。
さみね
赤羽(あかば)
凛音(りんね)
はいの
凛音(りんね)
赤羽(あかば)
はいの
雨音(あまね)
凛音(りんね)
まだ、警戒はしているよう。
しろ
凛音(りんね)
ちょっと困ったような感じで話す凛音。 体重を測ると21キロ。身長が169センチ。 あまりにも軽すぎる。
しろ
雨音(あまね)
みんな、あんぐりしている。
凛音(りんね)
雨音(あまね)
凛音(りんね)
困ったように去っていく。
雨音(あまね)
しろ
雨音(あまね)
はいの
雨音(あまね)
雨音(あまね)
そういって、俺等は部屋に行き眠りについた。だが、俺は凛音が気になって眠れなかった。
不知火夢亜希
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