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目の前にはとてもきれいな人がいた

話しかけてくれているのに聞き取ることができない

またこの夢か

いつもは見ているだけのはずなのに体が動いた

夢の中の人は追いかけると一定の距離を保ちながら離れていく

まるで

私に触れてはいけないと言いたげに

とても切なそうな顔だった

起きたら私は泣いていた

とても懐かしく

どこか悲しい

放課後の読書中に寝てしまっていたのか

周りにはもう誰もいない

外はきれいな夕日だった

そういえば今日中に返さなければいけないんだった

図書室に入ると知らない先生がいた

千秋

こんな時間に来るなんて珍しいですね

私は息を呑んだ

いつも夢に出てくるあの人とそっくりだったからだ

千秋

どうしましたか?

有栖

いえ 知っている人にそっくりだったので驚いて…

千秋

偶然ですかね

千秋

俺も君に似ている人を知っているんですよ

有栖

夢で …ですか?

千秋

あぁ本当に会えた!

千秋

俺はまた貴女に会うために何度も生まれ変わってきました

千秋

私の名前は千秋です

有栖

前世の記憶…だったんですか

千秋

もっともっと古いですよ

千秋

貴女は…いえ有栖は

千秋

私の婚約者だった

千秋

でもある日

千秋

俺と有栖は離れ離れになり

千秋

悪魔のような男に有栖は…

私は鮮明にその記憶を取り戻した

あの日あの男が…

あぁ

有栖

やっと…

有栖

千秋と会えた…

有栖

今度こそ幸せになろう

千秋

有栖のことは好きだよ

千秋

でも有栖は高校生なんだ…

千秋

それに俺はここの教師

千秋

まだ会うべきじゃなかったのかもしれないな…

あの夢はこの事を教えていたのかな

まだその時じゃないよって

生徒と教師…

そうだよね

有栖

うん

有栖

私がここを卒業するまで待っていてくれる?

千秋

当たり前だろ

あれから千秋…先生とはあっていない

今日は卒業する日なのに浮かない気分なのはなぜだろう

あの人が今日どこで待ってくれているのか

そればかりか考えていた

気がついたら終わっていて

私はあの人が好きなあの海へ行った

もう外は暗くなり始めている

千秋


有栖ー!

有栖

あっ

有栖

千秋!

ぎゅー

有栖

卒業してきたよ

千秋

うん

千秋

これからは一緒にいようね

千秋

有栖は家族と別れてきた?

有栖

いないから

千秋

じゃあその分幸せになろうね

有栖

うん!

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