痛みごと全て抱きしめて

1話の注意書きを 見た方は行ってらっしゃい。

見てない方は1話を見てからこの作品の閲覧するようお願いいたします。

ワンク

natu side

病院へ向かう途中。 息切れが止まらない。

傘もささず、ひたすら全力で走る。

雨粒が顔を打ち、 靴の中まで水が染みて冷たい。

抱えてるこいつは、 時々小さくうめき、目を開けかけるが、すぐにまた閉じてしまう。

心配で仕方がないｯ。

自動ドアが開くと、 温かい空気と明るい光に包まれる。

受付の看護師がボロボロなこいつを見て目を見開き、すぐにストレッチャーを呼ぶ。

〈 体温低下、脈弱い、すぐ処置室に！

指示が飛び交い、 あいつが奥へ運ばれていく。

大丈夫なのか？ｯ、、

院内カフェにて

〈 暇瀬先生

〈 暇瀬先生が連れてきた子、処置も終わって起きましたよ

〈 はい、あとお願いなんですけどあの子の主治医お願いできますかね？

〈 暇瀬先生小児科医と精神科医やってますし、他の担当医が空いてないので

〈 こちらです

〈 詳しいことは後ほど

〈 名前とかの聞き出し、そしてどこから来たのかも分からないため、色々とこちらで調べますし、暇瀬先生も聞いといてください

〈 では

…

患者カルテ

📋 雨乃こさめ（仮名）

入院時診療記録（初診時）

患者ID︰未登録(身元確認中) 氏名︰不詳。（本人発語にてこさめと名乗るが、戸籍情報未確認） 年齢／性別：推定 15歳前後。男性 主訴：「わからない…（力なく発語）」／意識清明だが全身倦怠感強め

現病歴

倒れているところを暇瀬先生により発見され保護。救急来院した。 搬送時意識レベルJCS100。 自らの氏名を「こさめ」と答えるが詳細な住所や家族については答えられず、身元は未確認。受傷機転は不明。

身体所見

身長：139cm（推定） 体重：23kg（著明に低体重、BMI11,9） 体表：全身に複数の打撲痕、皮下出血、線状の瘢痕を認める 上肢・下肢：古い裂傷痕多数。1部骨折 栄養状態：著しいやせ、筋肉量減少、皮膚乾燥 衣服：不衛生。靴を履いておらず

精神・神経所見

声量小さく、問いかけに時間を要す 感情：萎縮的。周囲を過度に気にする様子あり 記憶：自分の呼称「こさめ」とは答えるが、その他の身元情報には消極的 自傷の痕跡：あり（腕部にリストカットを疑う線状瘢痕）

検査所見(初期)

血液検査：低栄養傾向（Hb軽度低下、Alb低下） 画像検査：頭部CTで急性外傷性所見なし胸腹部X線：特記すべき異常なし

臨床診断(暫定)

1. 身体的虐待，いじめ疑い 2. 重度の栄養不良（飢餓状態） 3. 精神的外傷後ストレス障害（PTSD）疑い 4. 身元不明未成年として保護入院

活動方針

安静・保護入院（小児科病棟） 輸液および栄養管理（再栄養症候群に注意）

精神科コンサル依頼 （精神科院長：桃乃医師）

臨床心理士（緑海医師） による心理評価依頼

作業療法士（王華医師） による生活支援・回復プラン検討

身体所見（栄養関連）

皮下脂肪著減、筋萎縮明瞭、皮膚乾燥・冷感

徐脈傾向／低血圧傾向／低体温傾向あり（再評価継続）

臨床評価

重度低栄養（Severe malnutrition）

再栄養症候群リスク高 （低体重・低電解質疑いのため）

初期方針（栄養関連）

慎重な栄養補給（電解質モニタリング下で段階的に増量）

電解質（P/Mg/K）・血糖の頻回チェック

水分・循環管理、ビタミン補充

警察・児童相談所に報告済み。

next♡500

頑張ったよ（）

カルテ説明難しいところは理解できなくても別に問題ないからスルーしてもらって（（