テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
若井滉斗side
朝、ベットから降りてカーテンを開く
そのまま部屋にかけているカーディガンの匂いを嗅ぐ
このカーディガンは元貴のもの
家にあって、見てないから拝借してきた
今のところ元貴にはバレていない
元貴の匂いを身体いっぱいに吸えば、今日もなんとか生きていける
頑張れそうな気がするのだ
そのまま着替えて朝ごはんを食べて家を出る
今日は仕事があるから元貴を家まで迎えにいく
wki.
車の中に入ってまず思うのは、助手席に元貴がいない寂寥感だった
いつもなら、隣に元貴がいるのに
昨日の夜も、一昨日の朝も
でも今は俺が車の中に独りぼっちだ
昨日の元貴の顔を思い出す
物憂げで疲れた表情の元貴。 窓の外を向いて、俺と目を合わせようとしない
それを思い出しながら、俺は何度も願った思いを言葉に表す
元貴が、俺のものになればいいのに
俺が元貴を満たしていたい
俺が元貴を濡らしたい
そう思うのに、元貴はきっと俺のことを友達としか思っていない
だから、友達以上になれても、恋人にはなれない
キスはした。ハグもした
一緒にお風呂に入ったこともある
なのにそういう関係になれないのは、俺のことを元貴が好きじゃないから。
わかっているのに仕事の前に迎えに行ってしまうのは俺がまだ元貴のことが好きだから。
omr.
元貴がまだ着替えていないから家に入って待ってて、というので有り難く家に上がらせてもらう
椅子に浅く腰掛けると、元貴はマグカップに入ったココアをくれた
お礼を言って口に含むと、甘さの後に苦味が残る
wki.
omr.
俺はそういう元貴を無言で見送る
元貴のリビングを出ていく寂しげな背中を見て思う
ねぇ、このまま押し倒して満たしてあげてもいいの?
でもそう思ったところで迷惑だし、元貴はきっとそれを望んでいない
そんな弱気な自分にまた腹が立ってため息をつく
元貴のくれたココアに浅い波紋が広がった
そんな中、元貴が戻ってくる足音が聞こえる
残ったココアを全部飲み干し元貴を待つ
omr.
wki.
wki.
omr.
wki.
omr.
wki.
冗談じゃないよ、嘘じゃないよって、本当は言いたかった
でも、それを言った後の元貴の反応が怖い
「気持ち悪い」 「嫌だな」 の目で見られるのが怖くて。
結局元貴の顔も見ずに腕を掴んで玄関に向かっていってしまう
俺のこんなところが駄目なんだろうな、笑
でも駄目なところがわかったとして、それを治せるほど俺は器用じゃないんだけど。
他愛もない話をしながら車で仕事場につく
車を降りるとちょうど涼ちゃんがこっちに向かっているところだった
fjsw.
wki.
手を振っている涼ちゃんに手を振りかえして三人で歩く
すると、後ろを歩いていた涼ちゃんに腕を掴まれた
wki.
fjsw.
こんにちは✨
400いいねありがとうございます😭 感想も嬉しいです✨ありがとうございます😭
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
それではまた!
コメント
6件
両想いじゃんかああああああ 若井さんそこで押し倒せよおおおおおおお、涼ちゃん頼む!恋のキューピットになってくれぇ…
両思いじゃないか すれ違い系かいいよね〜
両思いじゃん!! でもすれ違ってんだなぁ…… ryoちゃんもしかして恋のキューピットになったりして、、、