テラーノベル
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最近、変わったことがあるとすれば。
ー彼が、前より静かになった。
話しかけてこなくなったわけじゃない。
むしろ逆で、必要なときには必ず声をかけてくる。
うり
うり
淡々としてるのに、 なぜか私のことだけ、ちゃんと見てくれてる気がする。
…気のせいだと思うけど。
昼休み。
私は席で一人、お弁当を食べていた。
うり
隣から声がする。
のあ
うり
当然みたいに言われて、一瞬、手が止まった。
のあ
箸を差し出すと、彼は何も言わずに一口食べる。
うり
それだけ。
距離が、近い。
でも彼はすぐに前を向いて、まるで何もなかったみたいにお茶を飲む。
のあ
のあ
午後の授業。
プリントを配られて、私は少し首をかしげた。
のあ
小声で呟いたら、すぐ隣から紙が寄ってくる。
うり
説明は簡潔で、分かりやすい。
のあ
言葉はそれだけ。
でも、顔は見ない。
なぜか、ちょっとだけ寂しい。
放課後。
今日は彼が先に帰るらしく、カバンを持って立ち上がった。
のあ
そう言うと、彼は一瞬だけ止まってから、小さくうなずいた。
うり
それだけで、教室を出ていく。
その背中を見ながら、 胸の奥に小さな引っかかりが残った。
最近、こんな感じが多い。
優しいのに、踏み込んでこない。
近いのに、触れない。
のあ
帰り道。
友達に言われた。
えと
のあ
えと
そう言われて、初めて気づく。
一緒に帰るわけでもない。
特別なこともしてない。
でも、
一日のほとんどを、隣で過ごしている。
のあ
そう答えた。
それ以上でも、それ以下でもない。
ーそう、思ってる。
その日の夜。
なぜか、彼の声が頭から離れなかった。
無表情で、 当たり前みたいに隣にいて、 当たり前みたいに助けてくれる。
それって、誰にでもできることなんだろうか。
考えかけて、やめる。
期待するのは、違う。
これは、”ちょうどいい距離"なだけ。
そう思いながら、明日の席を想像する。
窓際。
隣の席。
いちばん近いのに、名前をつけない関係。
のあ
のあ
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