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彼は、最近少しだけ変だ。
…いや、正確に言うと、
優しすぎる。
うり
朝、教室に入った瞬間に言われた。
のあ
うり
それだけ言って、何事もなかったみたいに前を向く。
のあ
そう思ったけど、口には出さない。
体育の授業。
私は少し足をひねってしまって、 休憩中にベンチに座っていた。
うり
いつの間にか、彼が前に立っている。
のあ
うり
それだけ言って、 自分のタオルを無言で差し出してきた。
のあ
うり
断る隙もない。
周りの視線が集まるのを感じて、 なんだか落ち着かなくなる。
のあ
そう言うと、彼は少し視線をそらした。
うり
その一言が、前より低い。
昼休み。
彼はいつものように、 自分の席のまま静かにしている。
…と思ったら。
クラスの女子が、彼に声をかけた。
うり
彼はすぐに断る。
うり
また、その言葉。
女子は少し驚いた顔をして、
と言って離れていった。
のあ
その”用事"が何なのか、 なぜか気になってしまう。
少しして、彼がこちらを見る。
うり
のあ
うり
私を指して、そう言った。
のあ
のあ
うり
そう言われて、断れる空気じゃなくなる。
並んで廊下を歩きながら、胸がざわつく。
さっきの女子より、私のほうが優先された。
のあ
購買の帰り。
のあ
冗談半分で言ったつもりだった。
彼は一瞬だけ立ち止まる。
うり
のあ
そう言うと、彼は少しだけ眉をひそめた。
うり
即答。
のあ
うり
強めの口調。
驚いて顔を見ると、彼は私から目を逸したまま言う。
うり
のあ
心臓が、どくんと鳴る。
のあ
慌ててそう言う。
本当は、ちょっとだけ、もやっとしたくせに。
その日の帰り道。
私は友達と話していた。
えと
のあ
えと
えと
笑って誤魔化したけど、 頭の中では、今日の出来事がぐるぐるする。
タオル。 購買。 断った理由。
のあ
のあ
自分に言い聞かせる。
これは特別じゃない。 私は、特別じゃない。
なのに。
ふと、昼に話しかけてきた女子の顔を思い出して、 胸の奥が、ちくっとした。
理由は分からない。
ただ、
知らない感情が、そこに残った。