推理パートです
穴埋め、選択肢を使って考えて
遊んでみて下さい
地球
! そうか

月
……そういう事ですか

木星
! 分かったのか!?

地球
あぁ、みんな聞いてくれ

地球
犯人の見当がついた

海王星
……へぇ

土星
本当か!?

金星
よーやく終わりかぁ

冥王星
おはようございまー……
ってあれ?

地球
まず、
この天王星殺人事件は
密室なんだ

海王星
密室殺人……ね

冥王星
え? 殺人?

木星
なぜだ
確かに外側から入る事ができるのは天王星のみだろうが、太陽ホールからは誰でも入れるはずだ

地球
いや、太陽ホールから入ることはできなかったんだ

月
はい、その証拠として

月
(a火星の部屋のナイフ
b天王星の能力
c海王星の証言
d太陽のいた部屋)があげられます

海王星
! そうか扉を開ける時に、死体を引き摺ったと言うことは、死体が扉を塞いでいたと言う事

月
はい、さらに、天王星様は
即死していました

地球
つまり、天王星を扉に貼り付けることもできなかったんだ

地球
そして、この密室は破れない密室だ

月
天王星が中にいた以上、そして、あの部屋が特殊な状況だった以上、あの密室は破れませんでした

土星
待て、ではどうやって犯人は天王星を殺したんだ?

地球
つまり、密室の外側から部屋を攻撃したんだ

月
それを可能にしたのが、現場にあった『赤い雫』です

冥王星
あ、赤い……雫?

地球
そう、この雫は血溜まり
から少し離れたところ
に落ちていた

月
周りに血痕も殆どありませんでした

地球
結論から言えば、これはこの事件の『凶器』だったんだ

木星
水が凶器、だと?

地球
あぁ死体は何か小さなものに撃ち抜かれていた

地球
つまり赤い雫の正体は
(a高速で射出された水
b月の淹れたお茶
c毒の入った飲料
d氷の礫)だ

海王星
そうか、氷か!

金星
はいはいはーい
じゃあ僕も犯人分かった!

金星
氷の礫を、弾丸の様に射出する能力を持つ星!

金星
つまりは土星だね

土星
!

木星
まて、土星の無罪は他ならぬ貴様が証明しているはずだ

土星
そうだ、俺は犯人じゃない!

海王星
いや、そうとは限らないんじゃない?

冥王星
ど、土星さんは夜の間、金星さんと共に太陽ホールの警護をしていたんですよね

地球
あぁ間違いないよ

金星
いや、問題ないはずだ

海王星
土星の能力は確か、氷を作り出すのではなく
『召喚する』だったね

海王星
だとすれば、こうやって天王星の壁に手を当てて、内側の天王星に向けて氷の礫を召喚すればいい

海王星
不可能かい?

土星
っ……可能だ

冥王星
じゃ、じゃあ決まりじゃないですか、他に犯行が可能な人物がいない以上、犯人は土星さんです

月
いえ、あの犯行は土星様にも不可能です

金星
……へ?

月
(a天王星の傷
b土星の能力
c冥王星の行動
d金星の能力
e木星の発言)
を覚えていますか?

冥王星
き、傷? 天王星さんの?

地球
天王星の致命傷は、眉間から後頭部まで、真っ直ぐ撃ち抜いていた

金星
うん?
それがどうかしたのか?

海王星
! そうか、天王星は、扉に足を付けて横向きに立っていた!

海王星
つまり扉の方向から攻撃したのならば、足元から頭まで、縦に撃ち抜く事になる

地球
そう、頭だけを撃ち抜くには、横からか、上下から攻撃する必要があるんだ

木星
まて、では犯人はどこから
攻撃したと言うのか

ニヤリ、と笑みを浮かべて
地球は人差し指を、
(a上 b下 c左 d右)
に向けた
土星
空? いや、そうか、
屋根の上か!

冥王星
う、上から攻撃なんて、
出来るんですか?

海王星
いや、そもそも
この太極館に、屋根の上へ登る方法がないだろう

金星
確かに、ハシゴとか階段の類は無かったな

冥王星
ど、どこかの部屋から上がれるんですかね?
でも立体視した時そんな扉とかはなかった様な

地球
あぁ、そこで犯人は、道具を使ったんだ

木星
道具だと?

月
はい、ハシゴの代用として
⬜︎を使ったのです

木星
柵? あぁ、火星の部屋にあったものか

月
はい、暖炉を保護する柵をとりはずし、壁に立てかけてハシゴの代わりにしたんです

地球
実際に、火星の部屋の柵の近くに、土が落ちていた

地球
昨日調べた時は無かったにも関わらず、だ

月
……この時点で、犯人は一人に絞られます

地球
夜にアリバイがなく、引き寄せる能力をもち、そして

月
火星様の部屋に入れた人物

地球
つまり犯人はー

月
貴方ですね

木星
ほう、我が犯人だと?

地球
あぁ、残念ながらキミだ

月
もし、今までの推理に
疑問や矛盾があれば
お申し付けください

木星
ほう、いいだろう

木星
引き寄せる能力は海王星の磁力でもいいのではないか?

地球
使われた凶器が氷である以上、そうとは考えにくい

木星
では氷の中に鉄片を入れればいい

月
床から天井まで引き寄せるほどの強力な磁力を発すれば、すぐ隣の海王星様の部屋にも影響を与えてしまいます

木星
それがどうした?

月
『あと少しでクリアだった』と、今日の朝、海王星様は
言っていました。

地球
つまり、直前まで電子機器を扱っていた

月
つまり、海王星様の部屋は、磁力を受けなかったことに
なります

地球
どうする? 海王星に電子機器を持って来てもらうか?

木星
……火星の部屋を訪れたと言っても、寝ている太陽を迎えに行った時のみだ

木星
その時、柵など
持っていなかったはずだ

地球
火星の部屋から出る時に扉に物を挟むなり、火星の死体から部屋の鍵を奪うなりして再度外側から入ればいい

月
この方法なら、使った後の柵を火星の部屋に戻すこと
も可能です

木星
我は氷の礫などを
作り出す能力を持たない

地球
昨日、土星が打ち込んだ
枯れ木から取ったんだ

月
土の中であれば、氷は溶けにくいでしょう。近くに氷水のプールもありますしね

土星
……そもそも俺の氷は通常よりも溶けにくいんだ。普通の氷とは成分が違うからな

木星
氷を床に置いても、
すぐにバレるだろう

月
天王星様の部屋の中には、
裏側が濡れた絵がありました

地球
絵と床の間に、
氷を隠したんだな

木星
床に置いた絵の間に氷を挟んでも、安定しない上に、天王星にバレるはずだ

月
天王星様の床の絵は置かれていたのではなく、
『掛かっていた』のです
その性質上、絵と床の間に、僅かな隙間があったはずです

地球
そこに氷を滑り込ませれば、大きなアクションはいらないし、不自然にもならない

木星
……床のものを引き寄せても、そこに天王星の頭部が来るとは限らない

地球
天王星は、物音がすればすぐに起きてしまうほど繊細だと言っていた

木星
それが?

月
物を引き寄せる強さや速さは
調節可能でしたよね

地球
まずゆっくりと
上に氷を持ち上げる

月
その影響で、隠していた絵も持ち上がる、もしくは壁の方へ落ちて行きます

地球
どちらにしても大きな音がするはずだ

月
その音で起きた天王星様は、原因を探すでしょう

地球
そのタイミングで、能力を解除し、天井付近まで登っていた氷を床に落とす

月
再びの物音に、謎の氷
天王星様は何事かと
見つめ、近づき

地球
覗き込む

月
そのタイミングで、今度は全力で氷を天井に引き寄せれば

木星
氷は天王星の頭部を貫く、か

木星
ここまでの様だな

冥王星
えっと、それって

金星
認めるって事でいいのかな?

木星
あぁ、天王星は我が殺した

海王星
何故だ、君は誰よりも太陽系の安定を望んでいた筈だ

木星
然り、だからこそ殺したのだ

木星
天王星は星系の運営において、忌むべき障害、
殺すべき星、死兆星だ

海王星
なぜ、
このタイミングで殺したんだ

木星
殺しても問題のない事が
分かったからだ

木星
太陽に星を再生する力があるのなら、星を殺しても、太陽系は運営できる事を知った

冥王星
え、どういうことですか?

木星
ならば、遠慮する必要は
もう無い

木星
不規則で歪な公転をする星を殺し、今度こそ完璧な太陽系を作り出す

木星
運が良かったな冥王星

木星
天王星の次は、太陽すら見下す不敬な貴様を
殺していたものを!!

冥王星
ひっ

太陽
……あぁ待たせてしまったみたいね、みんな

太陽
大丈夫、天王星と火星の機能は,無事に組み込めたから

木星
っ……

太陽を視認した瞬間、威圧感を上げて
手を振り上げる木星
土星
《サターン・リング》

金星
《スーパーローテーション》

木星
ガッ ……っあ……

ほんの僅かな時間で、
木星は物言わぬ骸になっていた