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#knkz
琳埜
45
8,549
こ う
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✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦ lr × fw (cp要素は少なめです) ご本人様とは一切関係御座いません 個人の範囲でお楽しみ下さい ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 死ネタ ✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦
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不破は事件現場に居た。
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ローレンは最初こそ、これ以上不破に辛い思いをさせたくない一心で止めていたが、それでも意思が動かない不破に観念して後ろから道を案内しながら着いてきていた。
空は嫌になるほど星がキラキラと輝き、冬の風が冷たく首元を撫でる。
ローレンは路地の奥を指差す。
黄色い規制テープが張られ、制服警官が2人立っていた。
野次馬をちらほら、スマホを構えている不謹慎な奴も居た。
規制線の内側、警官が並んでいるその奥には黒ずんだ血痕がアスファルトにこびりついている。
乾いた血の匂いがまだ微かに漂っていて、ここで何が起きたのかを不破に無言で語りかけてくる。
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ローレンはその場で浮いたまま、奥歯を噛み締めた。自分が死んだ場所を、恋人に見せている。この状況がどれだけ残酷か、わかっていても止められない自分に腹が立った。
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不破はローレンの言葉を聞きながらも、きゅっと下唇を噛んだ。 我慢するように、また泣き出してしまわないように。
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不破は野次馬達の間をすり抜けて、警察に近づいた。
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止めたいのに、止められない。 掴もうとした手は、虚しく不破の肩をすり抜け、宙に残った。
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立っていた2人の警官は警備部隊のローレンと顔見知りらしく、不破の顔を見た瞬間、無線で何かを確認し、規制テープの中に入れてやった。
警官
警官
警官は、少し離れた場所に停めてある黒いバンを指差した。
遺体安置用の車両。
あそこに、ローレンが居る。
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ローレンはふわりと不破のそばに降りて、顔を覗き込む。
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ローレンは声を落とし、真剣な目で不破を見つめた。その声は切実で、でも、酷く不安定だった。
ここで刺された。血を逃して、意識が遠くなっていく中で、最後に浮かんだのは不破の顔だった。
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辛いのだってわかっている、わかっているけど。 それ以上に、君の顔を、君の姿を、もう一度見たかった。
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警官に案内され、黒いバンの後部ドアが開くと、冷気がふわりと漏れ出る。
中には白い布がかけられたストレッチャー。 心電図モニターの残骸が端に寄せられていた。
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警官が静かに布をめくった。
そこに横たわっていたのは紛れもなくローレンだった。
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不破はふらりとローレンの元へ近づいた。
胸と腹部に包帯が巻かれ、血の滲んだ白いガーゼが痛々しい 。顔は綺麗に拭かれていたが、頬にはまだ薄く擦過傷の痕が残っている。 その表情は、酷く穏やかで、でもそれがさらにローレンが死んだという現実を突きつけてくる。
いつも結んでいたはずのワインレッドの赤髪は解けて、広がっていた。
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ローレンは上を向いて目を閉じ、一言だけ、声にならないくらいの小さい声を零した。
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不破はローレンの冷たくなった手を優しく両手で包み込んで、自分の顔の前でぎゅっと握った。 ローレンの存在を確かめるように、縋るように。
頬に涙が伝い、ストレッチャーの布にぽたぽたと零れ落ちて染みをつくる。
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ローレンはふっと降りて、湊の隣に寄った。
冷たくなった動かない自分と、きっと今も温かい不破。並んだ手をじっと見つめる。
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声は平坦だった。感情を込めたら全部溢れるとわかっていたから。でも、少し、ローレンの声は震えていた。
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不破はそれでも横たわるローレンから目を離さない、冷たい頬に触れて、小さく呟いた。
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ローレンを身を乗り出して、不破の額をこつんと叩こうとする。 当然、すり抜けて。
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不破の「ごめん」を聞く度に、自分が死んだことで不破に罪悪感を背負わせているのだと突きつけられる。それが何よりも苦しかった。
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しばらく不破はローレンから手を離さずに、ずっと静かに泣いていた。 ローレンは何も言わず、ただ傍に居たが、ぽつり、と呟いた。
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その言葉を聞いてもなお、不破はどうしても離れたくなかった。少しでも、
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触れていたかった。
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ローレンはなにか言いかけて、口を閉じた。 不破の弱く、壊れてしまいそうな声に何も言い出せなかった。
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ローレンは再び、ストレッチャーの横の床に座り直した。
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警官は外で待っていた。事情を察してか、急かす気配はない。
冷たく、目を開けないローレンと温かい不破が居るその空間だけ、時間の流れ方が違うようだった。
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不破の涙は溢れて止まない。シミを増やしながら、冷たく、力のないローレンの手を引き寄せてそっとキスをした。
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傍に居たローレンは目を閉じていたのに、その言葉が耳に届いた瞬間、ぱちりと開いた。
冷たい手の甲に唇か触れている。乾いた皮膚に温もりが移ることはない、ないのに
ローレンの身体に、直接伝わってほしくて、願うように。不破は何度も、願うように、言葉を続けた。
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振り返ったローレンの視界に映るのは、目を瞑って、祈るようにキスを続ける不破の姿。でもその睫毛は震えていて、酷く脆く儚かった。
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口を開こうとして、閉じて、もう一度開いて。
顔を背けた。喉の奥が詰まって声がうまく通らない。天井を向いて、目元を手で覆った。
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震えた声で、いつもの口癖を無理やり絞り出した。誤魔化せていないことは自分でもわかっていた。
幽霊は、泣けるのか。分からない。 ただ、ローレンの頬の輪郭がほんの一瞬、ぶれたように滲んだ。
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何度も、何度も、何度も。 震える声で、言葉を続ける。
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顔を覆ったまま動かない。不破の声が一つ一つ、釘みたいに刺さって抜けない。
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不破は横から聞こえてくるローレンの言葉にくしゃっと顔を歪めて、ぼろぼろと大粒の涙を流しだした。
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その言葉に、胸の奥を鷲掴みにされたような感覚が走った。
好きだった。 過去形のILoveYouが取り返しのつかないものとして、二人の間に横たわる。
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横目でちらっと不破を見つめる。からかいの色はどこにもなかった。
ただ、もう今は確かめたいだけの、切実な目だった。
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不破は手は離さないものの、ローレンと目を合わせ、涙を流しながら眉を下げて苦しそうに、でも、ふわりと微笑んだ。
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涙に濡れた顔で笑う不破は、壊れかけのガラス細工のようで、綺麗で、危うくて、今にも壊れてしまいそうだった。
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最初は自分の事なんか忘れて、新しい人と新しい人生を不破には過ごして欲しかった。一生、鎖を引きずりながら不破を生きさせたくなったのに。
また、離したくなくなってしまう。 君に、触れたくなってしまう。
自分がこの人間をまた、 愛したいと思ってしまった。
透けた手を頬に添える。触れられないが形だけ。それでもローレンは不破から目を離さなかった。
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君を忘れることなんて、死ぬよりも難しい。
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こ う
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全体 ❤︎ 22000 ↑ 1話 ❤︎ 2000 ↑ 💬少々
こ う
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コメント
5件
好き好き言ってるfwっち、可愛すぎて流石に保護か...🫶こうさん語彙力やばすぎませんか!?え、そんな単語あるんだ...って何回もなりました笑 fwっちに新しい人生を歩んで欲しいって思うところがlrなんですよね(?)
最高すぎます♡ 涙無しでは見られません😭😭 次話も楽しみです!!
え〜〜〜っもうやばいやばいやばい😭💔💔💔💔 遺体安置車の中で冷たくなったローレンの手を握って「好き」「愛しとる」って何度も言い続ける不破、涙が止まらんかった…。しかも「過去形にすんなよ」って言い返す幽霊ローレンの声が震えてて、もう胸がぎゅうぎゅうするよ…! 「死んでも変わんねぇ」って言葉、重すぎて刺さる。触れたいのに触れられないもどかしさがページ越しに伝わってきて切なさMAXすぎる…次話も絶対読む!!😭✨