だえ
はやく!!
だえ
飛び降りろ!!
ゆうぽう
そ..そんな...
ゆうぽう
ここは、4階だよ?
だえ
グダグダ言うな!
だえ
Tの仲間入りになるよりはマシだろ!
だえ
おれもTから一番離れた位置にあるエレベーター使って一階に行くから
だえ
一緒に逃げよう!
ゆうぽう
で....でも、Tの運動神経は、人間じゃあ到底かなわないよ?
ゴンゴンゴン!
ゴンゴンゴン!
こうやって2人がもめている間にも、恐怖の音は、ゆうぽうの家中に響き渡っていた
だえ
はやく!降りろ!
ゆうぽう
わ..わかったよ....
だえ
はやくしろ!おれもいくから
ドン!
ゆうぽうは、幸いにも、怪我はしなかった
飛び降りた直後には、もうドアは、力づくで開けられていた..
ゆうぽう
危なかった
だえ
(ゆうぽう!こっちだ!)
ゆうぽう
(わ...わかった!)
こうして2人はマンションから、出来るだけ遠くに遠くに逃げていった
そして、マンションが、見えなくなるくらいまで、歩いてきた
すると、2人はあることに気づいた
だえ
お..おい
ゆうぽう
?
だえ
ゆーまを置いてきてしまった
ゆうぽう
確かに!!
だえ
まずい!
ゆうぽう
どうする?
だえ
もう一回戻るか?
ゆうぽう
でも、危険だ
だえ
友達を捨てるのか?
ゆうぽう
で...でも...
だえ
はぁはぁ
2人は、もう長い道のりを歩いてきた。もうゆーまの存在に気づいた時には、2人はすでに、歩き疲れていた
だえ
今日は一旦休憩しよう
ゆうぽう
そ..そうだな..
だえ
ゆーまのことは明日考えよう
ゆうぽう
寝床を探そう
辺りに人が居る気配はなく、いつも通っていて、見慣れた、通学路の面影はもうなく、全てが更地になっていた
だか、少し遠くにポツンとひとつ
残っている建物があった
だえ
あそこに建物があるぞ
ゆうぽう
本当だ
ゆうぽう
今日はあそこを寝床に決めよう
だえ
そうだな
2人はその建物に向かって歩いていったのであった