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ダンス練習後、楽屋のドアが閉まる音が、やけに大きく響いた。汗がまだ肌に残るまま、照は無言でタオルを投げるように椅子に置いた。 ドアの音が静寂に割り込んだ瞬間、空気がピリつく。
照
照の低い声が、感情を押し殺していた。
ふっか
ふっかの声も尖ってた。でもその奥にあるのは、焦りと戸惑い。
照
ピキッと、何かが割れる音がしたような気がした。
ふっか
照
ふっか
ふっかの声が一瞬でかすれて、震えた。 目元がじわっと赤く染まって、唇が噛みしめられる。
照
ふっか
ふっかが顔を背けた瞬間、足元がふらついた。しゃがみ込むようにして座ったふっかは、胸を押さえて、浅い呼吸を繰り返していた。
照
ふっか
照
照は焦って隣にしゃがみ込む。自分の手が震えてるのを感じながら、ふっかの背中をさすった。
照
涙が落ちそうになっても、照はふっかの目だけをまっすぐ見てた。 その手が、何よりの安心になっていた。 しばらくして、ふっかの呼吸が少しずつ落ち着いてきた。
ふっか
照
沈黙の中で、お互いの熱だけがゆっくりと伝わっていった。