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藍蘭
朝から大量に積まれていた書類の束を、最後の一枚まで片付けた藍蘭は、椅子の背もたれに身体を預けた。
竜胆
向かいのソファから声が飛んでくる。
蘭
蘭がこちらを覗き込み、竜胆も書類を持ったまま 顔を上げた。
藍蘭は伸びをしながら、何でもないように答える。
藍蘭
蘭
藍蘭
竜胆
竜胆が即答すると、藍蘭は吹き出した。
藍蘭
竜胆
春千夜
三途が横から口を挟む。
竜胆
春千夜
藍蘭
春千夜
藍蘭
春千夜
藍蘭が笑いながら三途のスマホを取り上げる。
春千夜
藍蘭
春千夜
藍蘭
その様子を見ていた蘭が肩を震わせる。
蘭
藍蘭
蘭
藍蘭
さっきまで仕事をしていたココが疲れながらいう。
ココ
藍蘭
ココ
ココが小さく笑う。
そのとき。
おい
低い声が響いた。
部屋にいた全員が振り返る。
マイキー
マイキーだった。
藍蘭は一瞬だけ真顔になり、すぐに姿勢を正す。
藍蘭
マイキー
藍蘭
マイキー
マイキーが去っていく。
その瞬間。
藍蘭
藍蘭が笑いをこらえる。
蘭が小声で言った。
蘭
藍蘭
蘭
藍蘭
竜胆
また笑い声が広がる。
いつもと変わらない。
仕事をして、くだらないことで騒いで、また仕事をする。
そんな梵天の日常。
――だけど。
藍蘭のスマホが、ポケットの中で一度だけ震えた。
藍蘭は誰にも気づかれないように画面を見る。
そこに表示されていた名前を見た瞬間、ほんの少しだけ表情が変わった。
『イザナ』
藍蘭は周りを確認する。
三途は蘭とくだらない言い合いをしている。
竜胆は仕事に戻っている。
ココは資料を取りに行っている。
誰もこちらを見ていない。
藍蘭は小さく笑って、短く返信した。
イザナ
藍蘭
そしてスマホをポケットに戻す。
竜胆
竜胆に呼ばれ、藍蘭はいつもの笑顔に戻った。
藍蘭
竜胆
藍蘭
竜胆
竜胆が首を傾げる。
藍蘭は何事もなかったように、 三途たちのところへ戻っていった。
――誰も知らない。
梵天の中でいつも笑っている藍蘭に、もう一つの顔があることを。
そして今夜。
藍蘭は、梵天ではない場所で――
大切な人と会う。
コメント
1件
拝読しました。第1話、面白かったです! まず藍蘭の仕事の速さを「得意だから」とさらっと言う感じ、自信があってカッコいいですね。でも周りとの軽妙な掛け合いの空気感がとても自然で、特に竜胆の「甘やかしすぎ」→三途の「忙しい」→藍蘭の「スマホいじってるじゃん」の流れ、笑いました。 そして最後のイザナからの連絡。あの一瞬の表情の変化、もう一つの顔があるという示唆。「誰も知らない」という一文が効いてますね。日常のほのぼのとした空気と、裏で動く何か。このギャップが今後の展開を予感させて、続きがすごく気になります。
#胸キュン
ユキ
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