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怯えた瞳が 俺の瞳を見詰める
可愛い、可愛い、可愛い、可愛い
所作の一つ一つが愛おしい
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うたが僅かな希望を宿らせた瞳で 両手についた手錠を俺に差し出した
俺はため息をついた
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うたは震えながら手錠をずらす そこから赤く腫れた手首が見えた
うたの目は泳いでる ほんっと、嘘苦手なんだから、♡
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うたの顔が絶望に染まった
よく見ると目に涙も浮かんでいる
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そう言ってうたの首に付けた 首輪を引っ張った
うたは嫌な事に気付いたかの様に 顔をしかめて目を逸らした
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そして俺は手錠を外し、 足枷をベッドの柱を通してつけた
それからうたの腫れた手首を 優しく撫でた
うたの目からはまた 涙が溢れ零れ落ちた
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うたが声を上げて泣き出したから 今度は優しく抱き締めてあげた
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俺は別にはるてぃーの事 嫌いじゃなかった
寧ろ 好きに近かったと思う
でも、ある時からはるてぃーは おかしくなった
俺を急に拘束して自由を奪った
でも、それでも はるてぃーははるてぃーなんだ
たまに見せてくれる優しさから 嫌いになれないでいる
暴力を振る訳でも、 乱暴する訳でもない
ただ24時間隣に居るってだけ
あとは、自由がないだけ、?
いや、自由はそれなりにある
はるてぃーは大体 俺の言う事を聞いてくれた
ただ、外には出してくれない
でも、手錠を外してって言ったら
俺の事好き? って聞かれた
一瞬躊躇したけど、 好きだよ って答えた
すると笑顔で じゃあこれ外しても一緒に居ようね って手錠を外してくれた
心臓を針で刺された様な感覚がした
でも、それでも俺は逃げ出した
久々の外の空気に感動した
すぐ警察に駆け込もうとしたけど
頭の中の笑顔のはるてぃーが それを止めた
迷っているうちにはるてぃーが来て 監禁生活に逆戻り
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気が付くとそう、尋ねていた
はるてぃーに言ったのか、 俺に言ったのかは分からない
ただ、問わずにはいられなかった
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はるてぃーが悲しさに溢れた顔で 俺の足枷に触れた
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嫌?という問いに頭が混乱する
分からない……ただ、ただ、……
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今度ははるてぃーの目から涙が零れた
俺ははるてぃーの事は嫌いになれない 別の言い方をすると…………好き
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はるてぃーはその場に崩れ落ちた
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はるてぃーに揺さぶられて目を覚ます
目を擦り、メガネを手に取った
はるてぃーと2人でリビングへ向かう
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はるてぃーは瞳を輝かせながら 色んなことを語ってくれる
ふいに あの頃のはるてぃーの目が 頭をよぎる
最近、あの頃の事が頭から離れない
なんで俺は今の日々に 退屈を覚えているんだ、?
END