テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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彼ノ4命線刻

第7話 - 彼ノ4命線刻《曲想(下)》

2022年12月31日

#物語

#創作

#R.s.༗

#Record.story.

#R.s.

#一次創作

記論落-桜桃〆

――書き出し――

この物語はもしかしたらの空想作品です。

彼ノ4命線刻《彼の世=余命宣告》

では、続きをご覧下さい。作者より。

待ち合わせをして遊びに行く逞道達

両腕が無い男の子(拓郎)

こっちこっち

逞道

急かすな…

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

ほら向こうに見えるのがオレらん家

家が見えてくる

シュルベリオン

うわぁ〜

シュルベリオン

小さい家だな〜おい！

両腕が無い男の子(拓郎)

そこは…物置なんだけど…

シュルベリオン

ものおき？

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

隣の方だよ、こっちの方

逞道

・・・

シュルベリオン

うわぁ〜

シュルベリオン

デッカイ壁じゃねぇか！

逞道

望遠鏡並みの目をするな

両腕が無い男の子(拓郎)

この人？も兄さんと同じで変わってるね

逞道

にしても、豪邸とは…

たまに見かける洋風の豪邸が目の前に見える

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

ようこそ我が家へ

逞道

・・・

逞道

コレもメモっとくか…

シュルベリオン

ウハウハウハゥパ

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

ただいまメイソン

両腕が無い男の子(拓郎)

ただいま〜

遊馬家の執事(メイソン)

お帰りなさいませ

両腕が無い男の子(拓郎)

さぁ…こっちこっち

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

行こう行こう〜

遊馬家の執事(メイソン)

壮馬様はこちらです

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

え…もしかしてバレちゃた？

遊馬家の執事(メイソン)

はい、行きましょう

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

え〜〜

別室へと連れてかれる壮馬

逞道

何かあったのかな

拓郎の部屋

目の前には、古いハープシコードピアノと新品のグラウンドピアノが置かれてある

両腕が無い男の子(拓郎)

客人にきかせるのは久しぶりだ

シュルベリオン

なぁ腕が無いのに弾けるのか？

両腕が無い男の子(拓郎)

大丈夫、足があるから

逞道

足で弾くのか？初めて見るかも

両腕が無い男の子(拓郎)

じゃあこの曲を

ベートーヴェンのピアノソナタ第14番【月光】を弾き始める拓郎

両腕が無い男の子(拓郎)

♪♪♪〜

グラウンドピアノの美しい音色が部屋中に響き渡る

遊馬家の執事(メイソン)

茶菓子をお持ちしました

そう言って茶菓子を机に置き執事も演奏をきく

遊馬家の執事(メイソン)

拓郎様は元々腕のいいピアニストなんですよ

逞道

元々とは？

執事は『お静かに〜』と人差し指を口に当てる

…数分が経ち演奏は終わり、

逞道とシュルと拓郎は茶菓子を食べたりゲームをした

少し遅く壮馬も来て楽しむ

そんな楽しい事が何日か続く

逞道

とても良かったよ

シュルベリオン

じゃあな

両腕が無い男の子(拓郎)

また遊ぼうね

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

じゃあね

執事が玄関までお見送りして逞道とシュルは家へと帰る

シュルベリオン

そういや年上の方また顔色悪かったな

逞道

お前の方が顔色悪いがな…

シュルベリオン

肌が褐色なだけだぜ
褐色肌美人だぜ〜

逞道

灰色かと思ってたが、
それに目がえぐれてる奴がそんな事言ってもな…キモいし

逞道

でも、心配だ…

逞道

かなり苦しそうだった

逞道『嫌な予感しかしない』

彼ノ嫌な予感は当たった

壮馬は気づかないうちに悪化していた

せっかく不思議と仲良くなれたのに

そんなに長い付き合いでもなく

むしろ話した事のないクラスの人と言うレベルな感じだ

悲しくはないが、惜しい気持ちがある

壮馬は自宅ので安静している様だ

流石は金持ちなのだろうが、

まだこの時代は治せない病気が多い

あんなに楽しく HVC-012を動かしてたのに

明日、壮馬と拓郎の家に行く事にした

2人のお願いもあって…

下を見ると扉越しに座ってうずくまってる拓郎

遊馬家の執事(メイソン)

こちらでございます

逞道は執事に案内されてる

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

きて…くれたんだぁね

逞道

まぁ…それと

逞道

無理して薬で緩和しても病気は進む…たく、どうする？

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

お願いするよ…

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

「　…　　　」

シュルベリオン

始めよう、良き晩餐を

逞道

？

逞道『声が掠れて聞こえなかったが…シュルには聞こえた様だ』

逞道

初めて見る光景だとても綺麗な装飾された舞踏館だ…月明かりであかるい…

両腕が無い男の子(拓郎)

ここ…知ってる

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

また来たかったんだよな…

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

忘れさられ名前が無かった幻の廃墟

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

月読命会堂[ﾂｷﾖﾐｶｲﾄﾞｳ]

シュルベリオン

やっべ…見てみろよ

逞道

こんな物が存在するのか

繊細に彩られたステンドグラスが辺りにあり月が綺麗な青色だ

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

拓郎♪こっち来て

壮馬は神秘的に形作られた白いピアノの方へ行く

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

一緒に弾こう

両腕が無い男の子(拓郎)

この高さだと僕は弾けないよ

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

何言ってる、また一緒に
弾く為のオレの命

両腕が無い男の子(拓郎)

腕がある…

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

ピアノ…弾こう

2人はキラキラ星を弾き始める

綺麗に奏でられる音は室内に響き渡り

ガラスに描かれたモノ石柱などが音に共鳴しあう

逞道

そういや、壮馬の願いは…
この場所で兄弟一緒に
ピアノを弾く事なのか

シュルベリオン

ん？…違うけど、合ってる

シュルベリオン

後でわかるよ

逞道

後でｯか…

壮馬と拓郎の演奏する曲が変わる

逞道

知らない曲だ

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

エルバの羽:第11シンフォニー
「蒼銀髪の少女」

両腕が無い男の子(拓郎)

オリジナルの曲だよ

両腕が無い男の子(拓郎)

初めてここで覚えた
ここの人達との思い出

ステンドグラスに描かれている人々や動物などが歌い演奏し動き踊りまわる

逞道

不思議だ…
？、外にも

逞道は窓の外を覗くと

青いドレスを着た蒼銀髪の少女が踊っている

逞道

向こうにも人影が

少し向こうを見ると異国の服を着た謎の青年と白い半裸服を着た男性が居る

？蒼銀髪の少女

見てこれ綺麗でしょ

？謎の青年

綺麗だよ

？半裸の男性

転ばない様にね
リベラお嬢さん

？蒼銀髪の少女

だいじょ〜ぶ！

？蒼銀髪の少女

私、リベラ
ねぇ貴方なんて言う名前？

シユル=フランセ

わ…私…シユル=フランセ

逞道『何か…似ている』

ピアノの音が重々しく響く

逞道

！

謎の青年がこちらを向く

？謎の青年

君…

？謎の青年

どこかで

逞道は足を滑らせて窓から離れる

逞道

いっ…て

両腕が無い男の子(拓郎)

大丈夫？

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

逞道くん大丈夫かい

逞道

少し転んだだけ

両腕が無い男の子(拓郎)

僕、もう一曲弾いてくる

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

それとシュルは
急にどうしたんだろうか？

大きな石画の前でボーと見ているシュル

シュルベリオン

けきやく・・・シュル…ベリオン……超現実的で画期的なシステム・・・

逞道

けいやく？システム？

石画には色々描かれ描かれている

逞道

よ…読めない

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

神代文字かな？コレ

[両腕が無い男の子]の兄(壮馬)

でも、そろそろ時間の様だ

風景が消えかけてゆく

逞道

時間か…
シュル目覚めろ

シュルをビンタしまくる

シュルベリオン

…ガ……ィ…イタタ

逞道

よし

壮馬の(最後の晩餐)が終わって数日が経つ

逞道

まさか…こんな事が
ありだとは…

［壮馬の弟]( 拓郎 )

僕も予想外だったよ

逞道

あの内容が、
「またピアノを弾ける様に」
で腕を治して…今もそのまま

逞道

コレも最後に使えそうだ

［壮馬の弟]( 拓郎 )

でも…その時が近いと感じると悲しく思うよ…

逞道

…最近は人との交流が増えて
いろいろと経験した

逞道

手も冷たく

シュルベリオン

何話てんだ〜？これ美味いぞ〜

酒で酔っ払っているシュル

逞道

飲めるか！

［壮馬の弟]( 拓郎 )

あははは…

両腕が無い男の子(拓郎)

はいこれ、兄さんが最後に書いたメモをまとめておいたよ

逞道

これか…ありがとう

［壮馬の弟]( 拓郎 )

ねぇ逞道

［壮馬の弟]( 拓郎 )

もう一つの世界、パラレルワールドって存在するのかな？

［壮馬の弟]( 拓郎 )

この世界は３回目の
世界だったりしてね

逞道

さぁ…でも、今は
見える光景が現実だ

ジュースを飲み干す逞道

シュルベリオン

ふぅ〜うう…オロロロﾛﾛﾛﾛ

逞道

汚ねえ

彼ノ4命線刻

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記論落-桜桃〆

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