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コメント
2件
最高すぎる、神作を見つけてしまった…続き待ってます!
るる
るる
実行委員なんて聞いてない!
るる
るる
えとの気持ち
ゆあんの気持ち
放課後
えと
えと
静まりかけた教室で、えとはプリントをみながら小さくため息をついた
ゆあん
えと
ゆあん
えと
隣の席のゆあんは、いつも通りケロッとした顔で書類をめくっている
ゆあんは昔から、嫌なことでも前向きに楽しめるタイプだ
そこはちょっとだけ、見習いたいとは思うけど…でもやっぱりうらやましい
ゆあん
えと
ゆあん
えと
ゆあん
えと
思わず顔をしかめると、ゆあんはいつもの調子で笑った
ゆあん
えと
ゆあん
えとは呆れながらも、ゆあんのノートを覗き込んだ
文化祭のメインイベント案を出し合うためのアイデアメモ
そこにゆあんが走り書きしていたのは
①告白ステージイベント ②恋のお悩み相談室 ③校内カップル投票
えと
ゆあん
えと
でもほんのちょっとだけ胸がザワついた
告白ステージイベント
そんなこと…やる人いるの?
いるとしたらステージに立つのってどんな気持ちなんだろ
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあんはわざとらしくウィンクしてくる
えと
えと
ゆあん
相変わらず軽いノリ
ほんとに、なんでこいつ、こんなに
ゆあん
とか
ゆあん
とか軽く言えんの?
私だったら……
そんなの、恥ずかしくて、怖くて、簡単に言えない
1時間ほど、静かに実行委員の仕事をこなした。 教室には私たちだけで、窓から入ってくる夕日が、机の上にオレンジの影を落とす。
ふとゆあんが、ペンを止めて言った。
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
えと
ゆあん
私は口をつぐんだ
冗談ぽく聞こえるけど、ほんの少しだけ本気っぽく聞こえたから
ゆあん
ゆあんが立ち上がり、プリントをまとめ始めた。 私は自分のバッグを手に取りながら、ゆあんくんに聞いてみた。
えと
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
ゆあんは一瞬だけ、驚いたように目を見開いたあと、くすっと笑った。
ゆあん
えと
ゆあん
えと
私は真っ赤になった顔を見られたくなくて、足早に教室を出た
廊下を歩きながら、胸がドキドキしてるのを感じる
またふざけてる…
いつもみたいに、軽い気持ちで
…なのに、なんで今日の”好き”は、少しだけ刺さるの。
るる
るる
るる
からかい?それとも本気?
ゆあんのの言葉が、少しずつえとの中に残るようになっていく。 「冗談だって分かってるのに」「でも、もしかして……?」 戸惑いながら、えとの心に小さな変化が芽生え始める。
るる
るる