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外はあいにくの土砂降り。
窓を叩く激しい雨音のせいで、お気に入りのジャズも今日ばかりは少し遠く聞こえる。
閉店まであと15分。さすがに今日は、あの "嵐" も来ないだろう。
そう思ってレジを閉めようとした時、カラン、と力なくドアベルが鳴った。
Hobi
立っていたのは、案の定ジミニだった。
でも、いつもの余裕たっぷりな姿じゃない。
髪も服も、滴り落ちるほどずぶ濡れで、寒そうに肩を震わせている。
Jimin
Hobi
Jimin
Jimin
上目遣いで弱々しく笑う姿は、捨てられた子犬みたいで。
"出禁" なんて言葉は、喉の奥に引っ込んでしまった。
Hobi
僕は奥から清潔なタオルを持ってきて、彼の頭にバサッと被せた。
Jimin
とタオルにくるまる彼を横目に、僕はカウンターの奥へ戻る。
Jimin
Hobi
Hobi
Jimin
さらっと、彼は言った。
心臓がドクン、と跳ねる。 …今、なんて?
Hobi
Jimin
彼はタオルで顔を拭きながら、当たり前のように僕を "ヒョン" と呼んだ。
僕は動揺を隠すように、メニューにはない特別なホットミルクに蜂蜜をたっぷり混ぜて、彼の前に置いた。
Hobi
Hobi
Jimin
Jimin
ふいにつぶやかれた言葉と、蜂蜜の甘い匂い。
僕はたまらなくなって、カウンターを強く握りしめたまま、彼を睨みつけた。
Hobi
Jimin
Hobi
Hobi
僕が顔を赤くして言い返すと、ジミニはミルクを飲む手を止めて、パッと顔を輝かせた。
Jimin
Hobi
"ヒョン、顔赤いよ?" とニヤニヤ笑う彼に、僕はもう何も言い返せなかった。
雨の日のカフェは、蜂蜜よりもずっと甘い、おかしな空気に包まれていた。