最強の君は最弱の俺を好いている

ずいぶんたって

俺らは高一になった

ttnは入学当時から浮いていて

いじめもあったという

でもその時俺が庇ったから

今は落ち着いていると言っているが…

心配だった

キーンコーンカーンコーン

こいつらは中学に入ってから仲良くなったヤツら

クラスも近いし

よく話している

いいヤツらだと思ってたのに

その数日後事件は起きた

笑笑

この声は…

あいつらここで何してんだ？

こっちの棟はC、Dランクのクラスがあるところだから

きたくないって言ってたのに

俺と関わる？

その言葉を聞いた瞬間

俺の何かが切れたような気がした

色んな感情がごちゃ混ぜになる

悲しい、腹が立つ、憎い、辛い

なに、これ？

感情を整理する時間もなく

体が先に動いていた

ttnには複数の殴られたようなあとがあった

火傷のあとや腕からは血が出ていた

ぎゅぅぅぅ

ttnのその笑顔は

だいぶ無理をしているような

そんな笑顔だった

俺が何とかしなくちゃ

それから俺はttnを助けられる方法を探した

でもそんな簡単に見つかるわけもなく

ただ時間が過ぎて言った

バサッ

バンッ

パラパラ

俺は覚悟する

後の自分なんて考えてなかった

今はただ

ttnを助けたかった

俺は禁書をもって

図書館を後にした

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡50