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ねこねこにゃんこ
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#〔インターネット少年/少女〕
狸野 ゆゆせ
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コメント
1件
うわあああ!!レイくんの嫉妬が隠しきれてなくてかわいすぎた…!!😭💕 「気にするから」ってあれもう完全に独占欲じゃん!?って思わずツッコんじゃったよ笑 でもひかりちゃんが「嬉しかった」って素直に返すところもエモすぎて、二人の空気感にずっとニヤニヤが止まらなかった…! お互い「ちゃんと見てる」って言い合えるの、尊すぎるでしょ…!! 続き、気になりすぎて今夜眠れそうにないんだけど!?🥺💫
朝比奈ひかりが事務所に着いたとき、すでにロビーは少しだけにぎやかだった。 午後の打ち合わせがひと段落したらしく、何人かの同期たちがソファのあたりで雑談している。 その中に、ひかりのよく知る顔があった。
「ひかりちゃん、おはよー」
朝比奈 ひかり
声をかけてきたのは、同じ箱の同期だった。 明るくて話しやすくて、ひかりとは配信の話でも趣味の話でも普通に盛り上がれる相手だ。
「ちょうどさ、次の企画の話してたんだけど」
朝比奈 ひかり
「最近、他の人とのコラボ増えてるでしょ? ひかりちゃんもどうかなって」
朝比奈 ひかり
「そうそう。今度の企画、雑談多めでゆるくやるやつ。ひかりちゃんの空気感、合いそうだなって」
ひかりは、少しだけ目を瞬かせた。 それはたしかに、悪い話じゃない。 むしろ、ありがたい誘いだった。
朝比奈 ひかり
「ほんと? やった」
そのまま、同期は嬉しそうに企画案の資料を広げ始める。 ひかりは椅子に腰を下ろして、話を聞きながら何度か頷いた。 企画の方向性は、明るくて楽しそうだった。 お互いの好きなものを紹介したり、最近ハマっているものを語り合ったり。 気負わず話せそうで、たしかにひかり向きかもしれない。
「ひかりちゃんって、そういうの上手いよね」
朝比奈 ひかり
「うん。自然に話せるし。あと、リアクションかわいいし」
朝比奈 ひかり
「いや、ほんとに」
そんなふうに笑いながら話していると、後ろから声がした。
月城 レイ
低く、落ち着いた声。 ひかりが振り向くより先に、その場の空気がほんの少しだけ変わった。
「月城くん、おつかれ」
同期の一人が、気楽に手を上げる。 そこに立っていたのは月城レイだった。 黒っぽい上着のポケットに片手を入れたまま、なんでもない顔をしている。 けれど、ひかりにはそれが少しだけいつもと違って見えた。
月城 レイ
レイは、ひかりの隣に座っている同期に視線を向けながら聞いた。
「いや、次の企画の話。ひかりちゃん、ちょうど空いてたから」
月城 レイ
たったそれだけの返事なのに、なぜか少しだけ間があった。 ひかりは、レイの顔を見た。 表情はいつも通りだ。 軽く笑っているようにも見える。 でも、目だけがほんの少し静かだった。
朝比奈 ひかり
ひかりが聞くと、レイはすぐには答えなかった。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
そう言いながら、レイはひかりの向かい側ではなく、なぜか少し離れたソファの端に座った。 その距離感が、ひかりには少しだけ引っかかった。 いつもなら、もう少し平然と隣に来るはずなのに。
月城 レイ
レイが同期のほうを見ながら訊く。
「次の企画だよ。ひかりちゃん、出てくれそうなんだ」
月城 レイ
「レイくんも来る?」
同期が冗談っぽく言う。 レイは一瞬だけひかりを見て、それから肩をすくめた。
月城 レイ
「内容によるって、ずいぶん冷たいね」
月城 レイ
「そう」
月城 レイ
突然、話の矛先が向いた。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは、少しだけ戸惑ってから頷いた。
朝比奈 ひかり
その返事を聞いたとき、レイの目がほんの少しだけ細くなった。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりが言うと、レイはようやく少しだけ笑った。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
そう言ったのに、その声はあまり本気に聞こえなかった。 ひかりは、少しだけ首を傾げる。 何が気に入らないのだろう。 というより、気に入らないわけではなくて、なんだか少しだけ、落ち着かないように見える。 すると、隣の同期がひかりに向かって、また資料を差し出した。
「もしよかったら、来週あたり軽く打ち合わせしない?そのときに細かく決めたいんだけど」
朝比奈 ひかり
ひかりが答えた、その瞬間だった。
月城 レイ
レイの声が、少しだけ低くなった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
同期が平然と答える。
「別に変じゃなくない?」
月城 レイ
レイはそれ以上言わなかった。 けれど、その“まあ”が、ひかりには妙に引っかかった。 なんだろう。 さっきから、少し変だ。
朝比奈 ひかり
ひかりが思わず聞くと、レイはすぐに首を横に振った。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
そこで、隣の同期がにやっと笑った。
「あれ、もしかしてレイくん、嫉妬してる?」
月城 レイ
レイが、珍しく即座に反応した。
月城 レイ
「いや、今の反応、わかりやすかったけど」
月城 レイ
「わかりやすいって」
月城 レイ
レイは、少しだけ口を結んだ。 ひかりは、その様子を見てしまって、どうしようもなく気になる。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
いつもの軽口のやり取り。 でも、その間にもレイの視線が、何度か自分と同期の間を行き来しているのが分かった。 まるで、何かを測っているみたいに。 同期のほうは、そんなふたりを見ながら完全に面白がっている。
「えー、どうしよう。これ、もしかしてひかりちゃん取られたくない感じ?」
月城 レイ
ひかりが驚いて顔を上げる。
月城 レイ
「いや、だって。レイくん、さっきから妙に気にしてるし」
月城 レイ
レイが即答する。
「してるでしょ」
月城 レイ
「してる」
月城 レイ
「してるって」
月城 レイ
レイが黙った。 ひかりは、その沈黙に少しだけ息を飲む。 いつもなら、こういう場面ではレイが軽く笑って終わらせる。 なのに今日は、少しだけ違った。 レイは、ひとつ息を吐いてから、ようやく口を開いた。
月城 レイ
その言葉に、ひかりの心臓が小さく跳ねた。 同期のほうも、面白がるのをやめて少しだけ目を丸くする。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは、そこで少しだけ視線を逸らした。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
思わぬ方向の言葉だった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは、そこで言葉を切った。 ひかりは、次の言葉を待つ。 するとレイは、少しだけバツが悪そうに視線を落として言った。
月城 レイ
空気が止まった。 その“ちょっと”は、絶対にちょっとじゃない。 ひかりには、なぜかすぐ分かった。 隣の同期も、目を細めてレイを見ている。
「へえ」
月城 レイ
レイは少しだけむっとしたように返した。
月城 レイ
そこまで言って、ふっと言葉が途切れる。 ひかりは、思わずレイを見る。 今のは。 今のは、かなり……。
朝比奈 ひかり
やっとのことで出た声は、自分でも驚くほど小さかった。 レイは、ひかりのほうを見ないまま、少しだけ耳のあたりを触れた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりは、そこで言葉を止めた。 それ以上言ったら、何かがはっきりしてしまいそうだったからだ。 レイは、そんなひかりを一瞬だけ見て、それからまた視線を逸らした。
月城 レイ
「嘘」
同期が即座にツッコむ。
「いや、今の絶対嘘だろ」
月城 レイ
「だって、今の“そういうのじゃないし”って、そういうのだったじゃん」
月城 レイ
レイは黙った。 ひかりは、その場にいるのに、少しだけ自分の心臓の音しか聞こえない気がした。 取られたくない。 その言葉が、頭の中で何度も反響する。 レイが、自分を。 他の誰かに。
朝比奈 ひかり
ひかりが恐る恐る呼ぶと、レイはやっとこちらを見た。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、少しだけ固まった。 それから、いつもの調子に戻そうとするように肩をすくめた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
言いかけて、ひかりは止まった。 だって、何だろう。 レイが自分を気にしてくれるのが、思ったより嬉しかった。 そのことを、今ここで素直に認めるのは少しだけ恥ずかしい。 隣の同期が、ふっと笑った。
「いや、これはもう答え出てる気がするけどなあ」
朝比奈 ひかり
ひかりが聞き返すと、同期はひかりとレイを交互に見たあと、満足そうに頷いた。
「いや、なんでも」
朝比奈 ひかり
「でも、レイくん、すごいわかりやすかったよ」
月城 レイ
レイは返事をしない。 その沈黙が、ひかりには少しだけ長く感じられた。 それからレイは、ほんの少しだけ顔をしかめた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりの目が、少しだけ見開かれた。 レイは、そこでやっとひかりを見た。
月城 レイ
それだけ。 そう言いながら、レイの耳の先がほんの少し赤い気がした。 ひかりは、何も言えなかった。 その言葉は、きっとレイなりの精一杯なのだと思ったからだ。 他の人と楽しそうにしているのを見ると、少しだけ落ち着かない。 それを“気になる”としか言えない。 でも、本当はもっと違う。 もっと、ひかりに近いところで揺れている何かがある。 たぶん、嫉妬。 そう言ってしまうには、まだ少しだけ勇気が足りないけれど。
朝比奈 ひかり
ひかりは、少しだけ目を細めた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりは、少しだけ笑った。
朝比奈 ひかり
その一言に、レイが一瞬だけ固まる。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、すぐに答えなかった。 珍しく、少しだけ困った顔をしている。 それが、ひかりには妙にかわいく見えた。
月城 レイ
ようやく出た声は、少しだけ低い。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、少しだけ目を伏せた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりがそう言うと、レイはどう返していいのか分からない顔をした。 その様子を見て、同期がくすくす笑う。
「いやあ、見てるこっちが楽しいわ」
朝比奈 ひかり
ひかりが言うと、同期はわざとらしく肩をすくめた。
「はいはい。じゃあ、企画の話はまた今度ね」
朝比奈 ひかり
「ひかりちゃん、レイくんにちゃんと見てもらってね」
朝比奈 ひかり
ひかりが慌てると、同期は笑いながら手を振って、その場を離れた。 残されたのは、ひかりとレイだけだった。 しばらく、二人とも何も言わない。 さっきまでの空気が、少しだけ静かになる。
朝比奈 ひかり
ひかりが先に口を開く。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、少しだけ眉を寄せた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、少しだけ黙った。 それから、ひかりの顔を見ずに言う。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりが少しだけ身を乗り出すと、レイは珍しく目を逸らした。 その仕草が、答えみたいだった。 ひかりは、そこでようやく少しだけ笑った。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイが即座に顔を上げる。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは、少しだけ口を結んだ。 そして、ため息みたいに息を吐く。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
その“少しは”が、あまりに小さくて、ひかりは一瞬だけ言葉を失った。 そして次の瞬間、思わず笑ってしまう。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは少しだけむっとした顔をした。 それが、ひかりにはどうしようもなく面白い。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイが、そこで完全に黙った。 ひかりは、その沈黙に少しだけ胸が熱くなるのを感じる。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは少しだけ顔をそらし、低い声で言った。
月城 レイ
ひかりは、また黙った。 今の一言は、妙に重たい。 でも、重たくて、少しだけ甘い。
朝比奈 ひかり
ひかりがそう返すと、レイはようやく少しだけ肩の力を抜いた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは自分で言ってから、少しだけ目を伏せる。
月城 レイ
ひかりの心臓が、どくんと鳴った。 今のは、もうかなりずるい。
朝比奈 ひかり
ひかりがそう言うと、レイは即座に否定しようとして――やめた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ひかりは、もう笑うしかなかった。 でも、その笑いの奥には、やっぱり少しだけあたたかいものがあった。 レイが自分を気にしてくれる。 他の誰かに取られたくないみたいに、少しだけ落ち着かなくなる。 それは、ひかりにとって思っていた以上に嬉しいことだった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、最後に小さくため息をついた。 その顔が少しだけ悔しそうで、ひかりはつい笑ってしまう。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは、それにすぐ返事をしなかった。 少しだけ間があって、それから短く言う。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイはひかりを見た。
月城 レイ
その言葉は、静かだった。 けれど、ひかりの胸には、じんわりと残った。 ちゃんと見てる。 その一言だけで、どうしてこんなに嬉しいのだろう。
朝比奈 ひかり
ひかりは、少しだけ目を伏せた。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは、それ以上何も言わなかった。 でも、ほんの少しだけ目を細めたのを、ひかりは見逃さなかった。 そのとき、さっきの同期が遠くからひょいと手を振ってきた。
「じゃあねー。おふたりさん、また今度!」
朝比奈 ひかり
ひかりが叫ぶと、もう相手は笑いながら離れていくところだった。 レイも、その背中を見送りながら、少しだけ肩をすくめた。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは少しだけ間を置いてから、ぽつりと言う。
月城 レイ
ひかりは、思わずレイの横顔を見た。 レイはその視線に気づいているのかいないのか、何でもない顔をしている。 でも、その耳だけが、ほんの少し赤かった。 ひかりは、それを見て、笑いをこらえるのが大変だった。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりは、少しだけ息を吸ってから、続けた。
朝比奈 ひかり
レイが、その場で止まった。 ひかりは、しまった、と思った。 でも、もう遅い。 レイは、ほんの少しだけ目を見開いて、それから視線をそらした。
月城 レイ
その一言が、妙に小さかった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイはそう言ってから、少しだけ笑った。 ひかりは、その笑顔を見て、胸の奥が静かに熱くなるのを感じた。 独占欲。 嫉妬。 気にしてくれること。 ちゃんと見てる、と言ってくれること。 それらが、少しずつ自分の中に積もっていく。 たぶん、レイも同じだ。 まだ名前はついていない。 でも、もう知らないふりはできないくらいには、近づいている。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは一瞬だけ黙って、それから少しだけ苦笑した。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
その言い方が、ひどくやさしく聞こえた。 ひかりは、思わず笑ってしまう。
朝比奈 ひかり
レイも、少しだけ笑った。 誰かに取られたくない、なんて言葉はまだ隠したまま。 でも、その気持ちはもう、隠しきれないところまで来ている。 そしてひかりも、そんなレイを見て、少しだけ嬉しくなっていた。 ――気になるのは、どっちだろう。 たぶん、もう両方だ。