高2の夏のことだった。
苺花
ねぇ…待って!
レイ
さよなら…
苺花
待ってよ!レイちゃん!
僕が必死に追いかけた少女は、電車が通るタイミングで踏切に足を入れた。
苺花
嘘…
ピンポーン
レイ
苺花ちゃん!
レイ
一緒に学校行こ?
苺花
うん!
レイ
苺花ちゃんが同じ高校でよかったよ~
苺花
私も!
苺花
レイちゃん以外に友達いないからさ…
レイ
私もだよ~
レイ
入学式ドキドキするね!
苺花
クラス一緒だといいな~
レイ
そうだね!
レイ
クラス一緒だー!!
苺花
本当よかった~!
苺花
嬉しいなぁ~
レイ
高校でもよろしくね!
苺花
もちろん!
レイちゃんは中学からの友達。
お互いに人見知りで、友達が自分達しかいない。
苺花
出会ったときのこと、
覚えてる?
覚えてる?
苺花
もう、これで楽に…
レイ
待って!
苺花
なんですか…?
レイ
君、虐められてるの?
苺花
…!?
苺花
(初対面で聞くこと…?)
レイ
その反応、合ってるみたいだね
レイ
私もなんだ!
苺花
そうなんですか…
レイ
私もここから飛び降りようと思ったけど…
レイ
やっぱやめた!
苺花
それは、どうして?
レイ
君と一緒に頑張って
耐え抜きたいなって!
耐え抜きたいなって!
苺花
じゃあ…
苺花
今日から君は友達!
レイ
そうだね!
苺花
(なんだろう…
この気持ち…)
この気持ち…)
それが、私とレイちゃんの出会い