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フォロー失礼します。
あの〜リクエストになるんですけど ころんくんがこの後病んで、たまたまさとみくんが連絡取って(LINE)既読がつかなくて心配になって〜〜的な物語なの書けれませんか?
ブクマ失礼します!
彼氏の
さとみくんとは
付き合って
約1年になる。
そろそろ
付き合って1年記念日なので
僕達は
お揃いの指輪を買うことにした。
ころん
ころん
さとみ
そう言って
見せてきたのは
指輪にダイヤが埋め込まれている
ものだった。
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
ころん
僕達は
幸せだった。
今日は
さとみくんと
お揃いの指輪を買いに行く日だ。
ころん
さとみ
すると
さとみくんの
携帯がなった。
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみくんは
僕の横で
誰かと電話している。
僕は
黙って電話の内容を聞く。
しばらくすると
さとみくんは
なぜか焦りだしたのだ。
なにか大事な用事でもあるのかな?
そう思っていると
さとみくんは電話を切り
深呼吸をしだした。
まるで落ち着けと自分に
言っているかのように。
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
気まずい空気が
流れる中
僕達は
指輪を買いに行った。
その日から
さとみくんは
ずっと元恋人の人の
名前を呟いているのだ。
さすがに僕も
腹が立ってくる。
そんなに心配なら
早く行けばいいじゃん。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみくんは
とても嬉しそうな表情で
家を飛び出して行った。
ころん
僕の目からは
ポロポロと涙が
溢れてきている。
さとみくんは
僕より
元恋人を優先した。
そう思うだけでも
胸が痛くなってくる。
僕は
目からこぼれ落ちる
涙を拭き続けた。
次の日の朝
僕はいつの間にか
ソファで寝てしまっていた。
ころん
ころん
痛い体を持ち上げて
僕はさとみくんを探す。
でもさとみくんは
家には帰ってきてないようだ。
ころん
洗面所の
鏡を見ると
目が腫れていて
やつれている僕が映っていた。
ころん
僕は
無理やり笑顔を作る。
だが笑顔にならない。
笑顔の作り方を忘れてしまった。
ころん
僕は
枯れて出ない涙を
流さずに
ただうめき声をあげる。
その夜
さとみくんから電話が来た。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
もういいよ
僕は十分分かってるから。
さとみ
さとみくんは
なぜか泣き始めた。
なんで?
泣きたいのは僕の方だよ。
さとみ
謝るなら
最初からお見舞いなんて行かないでよ。
帰ってきてよ。
辛いのは
苦しいのは
僕の方なのに.......。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
ころん
そう言って僕は
電話を切る。
あれから1ヶ月後。
元カノさんが目を覚ましたらしい。
目を覚ましたから
さとみくんは
また前みたいに
家にいてくれる。
僕のそばに居てくれる。
そう思い
とても嬉しい気持ちになる。
だが
帰ってきた彼を見て
僕は目を丸くする。
目はパンパンに腫れてるし
目の下のくまだって酷い。
そして
さとみくんは
ただ僕にずっと
謝り続けてる。
さとみ
さとみ
さとみ
僕は別に
そんな言葉が聞きたかった訳じゃない。
謝って欲しかった訳じゃない。
それなのに
さとみくんは今も
ずっと謝っているのだ。
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
僕は
とてもとても腹が立った。
僕を散々放置しといて
帰ってきたら
よりを戻したいってふざけんなよ。
僕の気持ちも考えてよ。
僕よりも
莉犬さんの方が
大事なんだ。
莉犬さんと一緒にいたいんだ。
酷すぎるよ.......。
ころん
さとみ
さとみ
なんでこの人は
金で解決しようとしてんの?
金さえあげれば
僕が許してくれるとでも思ってんの?
酷すぎるよ。
ころん
ころん
ころん
ころん
さとみ
そう言って
さとみくんは
荷物をまとめて
家から出ていった。
ころん
ころん
ころん
僕は
今まで我慢してた
涙を流す。
後から知ったことだが
僕とさとみくんが
別れた日は
予約していた指輪が
できあがった日だったのだ。
あれから半年ほど経った。
僕の家に
ある招待状が届いた。
それは
さとみくんの
結婚式の招待状だった。
ころん
ころん
嬉しい気持ちと
悲しい気持ちが合わさって
変な気持ちになる。
ころん
そう思い
僕は
クローゼットの奥に眠っている
スーツを取り出す。
そして結婚式の日
僕は会場に行った。
ころん
飾り付けがとても
豪華だった。
莉犬くん
ころん
莉犬くん
ころん
莉犬くん
ころん
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
僕はようやく思い出した。
この人が
意識不明だった人。
さとみくんが毎日
お見舞いに行ってた人。
ころん
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
僕は正直言って
この人の所へ行くことを
最初から許可した訳じゃないし
あのことについては
許すつもりなんて一切ない。
でも僕は
この2人の結婚は
素直に祝福したかった。
ころん
ころん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
そう言って
莉犬さんは
どこかへ行ってしまった。
ころん
小さな声で
呟くのだった。
そして
結婚式が終わった。
美味しいご飯も食べれたし
そろそろ帰ろうかな。
そう思っていた時
さとみ
ころん
僕のことを振った
彼がこちらに来ていた。
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
少し荒い口調で
言う。
さとみ
ころん
さとみ
そう言いながら
僕の髪をグシャグシャに
撫でられた。
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみくんは
そう言って
駆け足で去っていった。
ころん
ころん
ころん
僕は半年かけて
やっとさとみくんへの
恋愛感情がなくなったのに
あんなことされたら
また好きになっちゃうよ。
ころん
ころん
だが
そんなことを願っても
もう遅い。
さとみくんには
莉犬さんっていう
大事な人がいる。
僕はさとみくんの
隣にいたいって願っちゃダメなんだ。
自分にそう言い聞かせる。
そして僕は
どんどん見えなくなる
さとみくんの背中を
ただひたすら
見つめているのだった。