無口な君の秘密

その日は一日中雨で気分がスッキリしなかった

ドタドタ

ドタドタ

タッタッタッ

また裏切り

もう、やだよ…

※雨降ってるって事で

ワーワー

バンッバンッ

この後も僕達は順調に裏切り者を倒して言った

でも

やはり数には勝てずに

段々と押されてきていた

❤くんっ

囲まれてる！

助けなきゃ！！

やばっ

気、取られた·····

避けれない…

死…

真っ赤な血

あの時の記憶がフラッシュバックする

そこには

地面に座り込む❤くん

横には

トドメをさそうとしている敵の姿

その時

僕の中で何かが切れた音がした

気がついたときには周りに敵はいなくて

血だらけの地面が雨で滲んで血の海のようだった

そして、耳には雨が地面にあたって弾ける音、

❤くんの啜り泣く声だけが響いていた

血だらけの手で涙を拭う

❤くんに僕はどう見えただろう

きっと怖かったよね

雨が容赦なく体に打ち付ける

もう、雨なのか涙なのか分からないけれど

顔はベショベショで

何度か名前を呼ばれたけれど

振り返ることはなかった

もう、どれくらい歩いたのだろう

視界がボヤけて力が入らない

重い体を持ち上げることが出来なくて

僕は意識を手放した

雨の中倒れていた僕を拾ってくれた優しいおばさんに

僕はお世話になって

今も暮らしている

でも

もう、誰も信用出来なくなって

人と壁を作るようになった

信じて、大切な存在になってしまったら

失うのが余計辛くなるだけだから

不覚にも💗くんと一緒にいる時間を“楽しい”と感じてしまった

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♡100です！