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にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
にょヘ(°◇、°)ノ
運命の番は出会った時、互いに花の幻を見るらしい。
子供の頃にそんな噂を聞いたことがある。
花の幻……運命の番…か。
俺は、あの人に恋をしている。
だが、俺がどんなに願おうと、信じようと、花の幻が見えることはなかった。
それもそのはず。 あの人と俺とはα同士であり、αとαはどうやったって番えない。
あなたと俺は、番えない。 この気持ちはどうやっても叶わぬもので、願うだけ無駄なのだ。
それでも俺は、願うのを辞めない。 いや、違う。 辞められない。 諦めることが出来ないのだ。
もし、あなたと俺が、運命の番だったなら。
そんな無駄な思いを胸に秘めながら、俺は暗い空を見上げた。
トラゾー(学生時代)
初めての自慰でオカズにしたのは幼なじみのあの人だった。
クロノア(幼少期)
きらきら輝く白髪とあの翠色の瞳で俺に優しく笑いかけてくれるあの人。
トラゾー(幼少期)
トラゾー(幼少期)
幼少期から、大人たちは彼がαだと信じて疑わなかった。
クロノア(幼少期)
トラゾー(幼少期)
顔は整ってて、頭もいいし、運動もできる。学校ではもちろんモテモテだった。
クロノア(幼少期)
トラゾー(幼少期)
そんな彼が憧れだった。
クロノア(幼少期)
トラゾー(幼少期)
そんな彼が、ずっと、ずっと、 好きだった。
クロノア(幼少期)
でもそれは、叶わぬ恋なのだった。
クロノア(学生時代)
トラゾー(学生時代)
あの人の方は見ずにぶっきらぼうに答える。
クロノア(学生時代)
クロノア(学生時代)
トラゾー(学生時代)
トラゾー(学生時代)
トラゾー(学生時代)
トラゾー(学生時代)
トラゾー(学生時代)
そんなことを思いながら、逃げられない、と覚悟を決めて。
トラゾー(学生時代)
クロノア(学生時代)
平常を装ったつもりではいたが、声は少し震えていた。
喉まででかかったものを必死に抑えようとしたが クロノアさんの優しい声を聞いて俺の中で我慢していたものが一気に溢れ出した。
クロノアさんはαだ。
αとαは、どうやったって番えない。
俺の頬に暖かいものが伝ってくる。 泣いているのだ、と悟った。
トラゾー(学生時代)
クロノア(学生時代)
クロノア(学生時代)
クロノア(学生時代)
あなたの優しい声がすぐ横から聞こえる。 止めようとしても栓が抜けたように次々と涙がこぼれてくる。
トラゾー(学生時代)
トラゾー(学生時代)
聞こえるか聞こえないか位の声の大きさで答える。
泣いているのを見られたくなくて、俺は地面を睨んで歩くことしかできなかった。
それが俺が中3のときの夏のこと。
俺の初恋はこの日に終わりを告げた
はずだった。
トラゾー
トラゾー
目を開くと見慣れない天井が映る。 外はまだ薄暗く、時計を確認すると5時を少し過ぎていた。
トラゾー
珍しく早起きをしてしまった。 そう思いながら重い体を起こしてスマホを手に取るが、何をする訳でもなく画面を眺める。
トラゾー
あの後、おれは簡単な荷物だけをまとめ家を出、ビジネスホテルに泊まった。
トラゾー
こうなってしまったからには、もうあの人とは暮らせない。
新しい部屋を見つけるまでホテル暮らし…という手もあるが、
トラゾー
まず、この行動が最善なのかどうかすらも分からない。
おれはこれから、どうすればいいんだろう。
トラゾー
トラゾー
悶々と考え続けても、それらしい答えは一向に浮かんでこない。
トラゾー
トラゾー
トラゾー
スマホであの人の連絡先を開き、震える指で文章を打ち込んでいく。
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
そう送り終わると、スマホをベッド横のテーブルに置き、再度ベッドに沈んだが、到底、2度寝する気にはなれない。
あんな文章で、あんな謝罪の仕方でいいのか、なんて、わかるわけが無い。
でも、俺が今できることと言ったら、クロノアさんに誠意を見せることしか、これしかないんだ。
トラゾー
トラゾー
ずっと愛していたあなたのその笑顔が俺によって無くなってしまうなんて、絶対に嫌だ。
それなら二度と会えなくなる方が、ずっとマシに決まってる。
トラゾー
俺に選択する権利はない。
諦めるしかないんだ。
トラゾー
ずっと天井を見つめたまま、どれくらい時間が経っただろうか。 何も考えられずただぼーっとしていると、スマホが鳴った。
トラゾー
クロノアさんかもしれない、そう思って飛び起きスマホの画面を確認する。
ぺいんと
ぺいんと
開くとそれは大学の友達であるぺいんとからのメッセージだった。
トラゾー
高校時代に出会ったぺいんとは、話し始めてすぐに共通の趣味を持っていることがわかり、あっという間に仲良くなった。今や、大親友としてお互いの人生に欠かせない存在になっている。
拍子抜けした反面、クロノアさんじゃなくて良かった、と少しだけ安堵しつつ、俺はスマホのキーボードを打ち始める。
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
ぺいんと
ぺいんと
そう端的にメッセージを送ると、いつもと違う雰囲気を感じ取ったのか心配の言葉が返ってくる。
今は、誰にも会いたくない。
このずしりと重いものを抱えながら、大学でいつも通り過ごせる自信は持ち合わせていなかった。
かと言ってこのままホテルの部屋に閉じこもっていればそれこそ、この暗い気持ちに囚われたまま動けなくなってしまうのは目に見えている。
トラゾー
ぺいんと
ぺいんと
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
我ながらいい親友を持ったものだ。 そう思いながら俺は立ち上がり、顔を洗うべく洗面所へと向かった。
コメント
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1話から全部見ました…!ストーリー素敵すぎます😭😭 続き楽しみにしてます💗😭
スゲェッッヅッ1話ごと読む度にめちゃワクワクです.....すしです...... ♡♡♡続き全裸待機してます()