貴方の人生に触れたくて。

第2話

主従の関係が終わろうとも守りたいもの…。

768

2023年05月28日

#あくねこ

#悪魔執事と黒い猫

#あくねこ夢

#残酷な過去

×怜ちゃん×

庭。

天の声

屋敷に鳴り響いた警報…。

天の声

その嫌な音は皆の耳に届いていた。

○○

ｯ!?

フェネス

っ…。

ボスキ

ﾊｧ…。

ボスキ

お出ましか…。

ラト

おやおやぁ〜？

ラト

戦うことが許される合図ですねぇ。

ラト

私はとても、楽しみです。

フルーレ

喜ばないでよ、ラト。

フルーレ

困っている人が居るんだから。

天の声

と、そこに慌てた様子のベリアン達が駆けつけてきた。

ベリアン

主様ｯ!!

ベリアン

良かった…、こちらに居らっしゃられたんですね。

ルカス

主様も既に耳にしたかと思われますが、どうやら天使が現れたようです。

ハウレス

場所は、ここから1番近い大都市とのことです。

ベリアン

大都市なので、被害も相当なものかと思われます。

ベリアン

この屋敷の執事全員で、戦闘に向かいます。

ベリアン

主様、我々と共に来ていただけますか？

ベリアン

今回、大変危険なのは承知の上です。

ベリアン

ですが、主様のことは我々が命を懸けてお守り致しますので。

○○

うん、分かった。

○○

天使から、1人でも多くの人を"助けよう"ね。

フェネス

…？

ベリアン

はい。

ベリアン

ありがとうございます、主様。

○○

じゃあ、早速向かおう!!

ベリアン

はい。

ハウレス

はい。

バスティン

あぁ。

ルカス

はい♪

天の声

バスティンやロノ達により、すぐに馬車が用意され天使が現れたという大都市に向かって行った○○…。

天の声

フェネス以外の執事は、気づかなかったらしいが○○の"助けよう"の言葉には何か別の意味を感じ取ったフェネス。

天の声

フェネスは、"自分は何も役に立たない"と思い込んでいるが皆が気づかないような些細なことに気づことが出来る。

天の声

フェネスには、自分に自信を持って欲しいものだ…。

天の声

…。

天使が現れた大都市。

天使

死になさい。命のために。

住人 D

た、助けて!!

住人 D

誰か私を助けて!!

住人 D

私はこんな所で死んでいい人間なんかじゃないわ!!

住人 D

ねぇ、そこの貴方!!

住人 D

私を助けなさい!!

住人 A

っ、はぁ？

住人 D

お金なら、いくらでも出すわ!!

住人 D

だから、私を助けてちょうだい!!

住人 A

そんなの知るかってんだ!!

住人 A

まずなぁ、人に頼み方ってもんがあるだろうがよクソババァ!!

住人 D

貴方ねぇ、この私に向かって何を!?

住人 A

俺だって俺の命があるんだ!!

住人 A

助かりたいのなら、別の奴に頼め!!

住人 D

はぁ!?

住人 D

私を置いて行くつもりなの!?

住人 A

あぁ、そうだ。

住人 D

貴方それでも人間!?

住人 B

っ、、

住人 D

きゃ、、

住人 D

な、何するのよ!?

住人 B

そこに突っ立ってんじゃねぇーぞババァ!!

住人 B

逃げ道塞いでんじゃねぇぞ、このクソトド!!

住人 D

わ、私がトドですって!?

住人 B

あぁ、そうだ。

住人 B

さぁ、そこをとっとと退け。

天使

死になさい。命のために。

住人 B

で、出たぁ"ぁ"ぁ"""

住人 E

に、逃げるのよ!!

住人 B

何処に逃げれば良いんだよ!!

住人 C

逃げれる限りだ!!

住人 D

私を、担いで逃げてちょうだい!!

住人 B

じゃあ、あんたを盾にさせてもらう!!

住人 B

あんたみたいな人間はお荷物だ、だからせめて役に立て!!

住人 D

はぁ!?

住人 E

何をごちゃごちゃ言ってるのよ、あんた達!!

住人 E

命がある限り、命を粗末にしてはいけないわ!!

住人 C

おめぇさんの、言う通りだ。

住人 C

命は皆、1つ。大切にするべきだ!!

天使

死になさい。命のために。

住人 B

そんなの知ってるってのぉ"ぉ"ぉ""""

バスティン

ﾌｯ…

天使

し、しにな、、さ、、

ロノ

ｯ…!!

天使

しになさ、、い、、命、ため、、

ロノ

ふぅ…、ギリギリ間に合った。

住人 E

あ、貴方達は…悪魔執事の…。

住人 D

た、助けれくれて感謝するわ。

住人 B

感謝する、悪魔執事達。

住人 B

恩に着るよ。

ロノ

その図太そうな女には感謝されてる気がしねぇが。

ロノ

まぁ、いい。

ロノ

ここは、俺達が天使を倒します!!

ロノ

皆さんは、早く安全な所へ避難してください!!

住人 B

あ、あぁ。

住人 E

ありがとうございます、悪魔執事さん達。

バスティン

礼は良い、早く安全な所へ。

住人 C

分かった。

ベリアン

まだ、街には沢山の住人が取り残されています。

ベリアン

それぞれ手分けをして、街の住人を避難させましょう。

ベリアン

住人の避難が完了次第、こちらへお戻りください。

ベリアン

分散して戦うより、1つになって戦った方が有利になりますので。

ハウレス

了解です。

ミヤジ

あぁ。

ベリアン

階ごとに分かれましょうか。

ベリアン

別邸組は、私達１階と避難させましょう。

ハナマル

あぁ、文句無しだ。

ユーハン

はい。

テディ

はい!!

○○

念の為、皆の力を解放しておくね。

ラムリ

は〜い!!

ラト

その方が楽です。

フェネス

ありがとうございます、主様。

○○

皆が怪我したら、嫌だしね。

ボスキ

ﾌｩ…。

ボスキ

これで、天使を倒しやすくなるぜ。

アモン

ありがとうございますっす、主様。

フルーレ

ありがとうございます、主様。

○○

うん!!

ミヤジ

主様も怪我はするな。

ミヤジ

主様が1番大切だからな。

○○

ありがとう、ミヤジ。

ミヤジ

なに、礼を述べられる程ではない。

○○

ミヤジも怪我はしないでね。

ミヤジ

…ん、あぁ。

ミヤジ

心がける。

ミヤジ

おい、ベリアン。

ベリアン

はい。

ミヤジ

主様を任せた。

ベリアン

はい、承知しましたミヤジさん。

ベリアン

主様は、私達にお任せ下さい。

ミヤジ

…。

ミヤジ

じゃあ、とっとと行くぞフルーレ、ラト。

ミヤジ

俺に着いて来い。

フルーレ

はい!!

ラト

はい、分かりました。ミヤジ先生。

天の声

ミヤジは、ベリアンの答えを確認するとフルーレとラトを連れて南の方へと走って行った。

ルカス

私達は、東の方の人達を避難させるね♪

ルカス

ラムリ君、ナック君一緒によろしく頼むね♪

ラムリ

はい!!

ナック

承知致しました、ルカスさん。

ルカス

それじゃあ、私達も走って向かおうか♪

○○

気をつけてね。ルカス、ラムリ、ナック。

ルカス

はい♪

ラムリ

ありがとうございます、主様!!

ナック

はい、お気遣いありがとうございます主様。

天の声

ルカス達も、ミヤジ達のように走って東側へと向かって行った。

ハウレス

じゃあ、俺達は西側の方へ向かいます。

アモン

ボスキさん、体力はなるべく残しておいてくださいっすよ？

ボスキ

そんなことまで考えられるかよ。

アモン

ボスキさん担ぐのなんて俺はごめんっす。

ボスキ

あぁ、そうかよ。

フェネス

もう、こんな時まで喧嘩は辞めてよね。

ハウレス

ﾊｧ…、全く…。

○○

ハウレスとフェネスも大変だね…。

ハウレス

っと、こんな話はどうでも良くて…。

ハウレス

主様、俺達は西側へ言って参ります。

ハウレス

ベリアンさん達から離れないようお願いします。

○○

うん、分かった!!

ハウレス

ありがとうございます。

ボスキ

それじゃあ、さっさと行くとするか。

アモン

そうっすね〜。

○○

ハウレス、フェネス、ボスキ、アモン!!

天の声

ハウレス達が西側へ走り始めた時、○○は声を上げた。

○○

無茶は絶対にしないでね!!

ボスキ

っ、、

アモン

っ!?

フェネス

…、、。

ハウレス

っ!!

ボスキ

あぁ、無茶はしない。

アモン

分かりましたっす!!

フェネス

はい!!

ハウレス

肝に銘じます!!

天の声

4人は、驚いていたがすぐにそれぞれ返事を返し西側へと走って行った。

天の声

それぞれ走って行った、地下組や3階組や2階組は向かう際に少し安心したような、嬉しそうな。そんな顔を浮かべて行った。

天の声

残った、１階組と別邸組はというと。

ベリアン

それでは、私達は残った北側へ行きましょうか。

ベリアン

北側は、ここから1番近いので少し急ぎ足で向かいましょう。

ベリアン

主様、少しでもお疲れになられましたら私にお声をお掛けください。

○○

うん。

ベリアン

私が、担いで行きます。

○○

え!?

○○

だ、大丈夫!!

ベリアン

そうですか…？

ベリアン

あまり、ご無理はなさらないでくださいね。

○○

うん!!

○○

無理はしない!!

○○

（何がなんでも、自分の足で歩く…）

ベリアン

ハナマルさん、テディさん、ユーハンさん。

ハナマル

あぁ。

テディ

はい。

ユーハン

はい。

ベリアン

3人は、このような大きな街での戦闘は初めてだと思います。

ベリアン

ですので、私達を見ながら住人の誘導などをしてください。

ベリアン

もし、分からない事があれば私やバスティン君やロノ君に聞いてください。

ハナマル

了解。

テディ

分かりました!!

ユーハン

承知致しました。

バスティン

よろしくな、ユーハン。

ユーハン

はい、よろしくお願いしますバスティンさん。

ロノ

よろしくな、テディさん!!

テディ

はい!!よろしくお願いします!!

ハナマル

お、皆やる気だねぇ〜。

ハナマル

ま、俺も頑張りますかぁ〜。

ベリアン

主様、皆さん。それでは参りましょうか。

○○

うん!!

ロノ

はい!!

バスティン

あぁ。

テディ

はい!!

ユーハン

はい。

ハナマル

あぁ。

天の声

こうして、１階組・別邸組は1番近い北側へと向かって行った。

天の声

…。

街の北側。

住人 A

た、助けてくれぇぇ"""

住人 C

ワシは、まだ死にとうないんじゃ!!

天使

死になさい。命のために。

住人 E

来ないでっ!!

ロノ

ｯ!!

天使

し、なさ、、いの、、

住人 E

…、、。

住人 E

た、助かった…の、、？

バスティン

いや、まだだ。

ロノ

まだですよ!!

ロノ

安全な所にたどり着くまでは、まだ危険です!!

ベリアン

さぁ、こちらの抜け道を使って逃げてください。

ベリアン

その先は、天使が現れていないので安全地帯です。

住人 A

親切に、ありがとう…。

住人 A

悪魔執事の皆さん。

ベリアン

いえ、これが私達の勤めですので。

ベリアン

さぁ、早く。

住人 C

感謝する、悪魔執事の者たちよ。

住人 C

ワシは、まだやりたいことが5万とあるんじゃ。

ベリアン

そうだったのですね。

ベリアン

ならば、早くここから生き延びてやりたいことをやり遂げてくださいね。

住人 C

うむ、ワシはやる。

住人 C

本当に感謝するぞ、悪魔執事達よ。

天の声

ベリアン達の一連の流れを見ていた、ハナマル達は…。

ハナマル

流石だな。

テディ

わぁ!!

テディ

凄くかっこいいですよ!!皆さん!!

ユーハン

見習うべき所がありすぎて、着いて行けるか少々不安ですね…。

ベリアン

大丈夫ですよ、すぐに慣れますから。

バスティン

まぁ、俺みたいに話すのが得意じゃなければ天使を倒す方に回ってもいい。

テディ

なるほど!!

テディ

自分に合った感じでやればいいんですね!!

バスティン

あぁ。

ロノ

ハナマルさんは、特に心配せず普通にやってのけそうですね。

ハナマル

お？

ハナマル

まぁ、その場の成り行きで何とかなると思ってるしな。

ユーハン

真面目にやってください、ハナマルさん。

ハナマル

おいおい、俺を何だと思ってるんだ？

ユーハン

サボり魔です。

ハナマル

俺もそんぐらい、ちゃんと分けてるよ。

ベリアン

それでは、残っている住人の方の避難の誘導を別邸組の皆さんにお任せしますね。

ベリアン

ハナマルさん、主様をよろしくお願いします。

ハナマル

ん？

ベリアン

私達は──

天使

死にさない。命のために。

ベリアン

この残っている天使を片付けますので。

ハナマル

あぁ〜、了解。

ハナマル

大丈夫、安心しな。

ハナマル

主様は、何があっても俺が守るからさ。

ベリアン

はい、頼りにしていますよ。

ハナマル

それは、有難いねぇ〜。

天使

死になさい。命のために。

ハナマル

っと、主様はハナマル様の所においでぇ〜。

○○

ん、？

○○

おわっ!?

ハナマル

強引にごめんな、主様。

バスティン

ｯ…

天使

し、しにな、、さ、、さ、

ハナマル

ナイスだ、バスティン。

バスティン

あぁ、主様を頼んだ。

ハナマル

はいよ〜。

○○

ありがとう、ハナマル。

ハナマル

いやいや、こんなことハナマル様にかかればどうってことないよ〜。

ハナマル

テディちゃん、ユーハン。

ユーハン

はい。

テディ

はい。

ハナマル

俺は、主様を守るから住人の避難は2人に任せた。

テディ

分かりました!!

ユーハン

（少し、頼りない気もしますが…。）

ユーハン

（まぁ、ハナマルさん。こんな時、意外と役に立つので。）

ユーハン

（信用して、任せましょうか。）

ユーハン

主様を任せましたよ、ハナマルさん。

ハナマル

あぁ、任せなさいって。

天の声

こうして、ベリアン達は近くに居る天使達を。

天の声

テディとユーハンは、逃げ遅れた住人の避難誘導を。

天の声

ハナマルは、○○の護衛を。

天の声

開始した。

天の声

…。

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾌｯ、、

天使

し、に、なさ、、い、、

天使

死になさい。命のために。

ロノ

よっ!!、と…

天使

しになさ、、い、、しになさ、なさ、、

天使

死になさい。命のために。

バスティン

ﾊｯ…!!

天使

しに、、なさい、、、いの、、

天使

死になさい。命のために。

ロノ

ｯ…!!

天使

し、になさ、、いいいいい、、

天使

死になさい。命のために。

バスティン

ﾌﾝ…

天使

し、なさ、、た、ため、、

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾊｯ…!!

天使

し、なさ、、命、、ため、に、

ベリアン

ﾌｩ…。

ベリアン

ここら辺の天使は全て倒し終えましたね…。

ロノ

そうですね。

ベリアン

ハナマルさん達の方へ戻りましょうか。

バスティン

あぁ。

住人 B

う、うわぁ"ぁ"ぁ"""

住人 D

逃げるのよ!!

住人 A

どこにだ!?

テディ

逃げ遅れた皆さん!!

テディ

こちらの道をお通りください!!

ユーハン

こちらから先は、天使が現れておりませんので安全地帯です。

ユーハン

ご安心ください、天使が出たら私達が倒しますので。

住人 B

あぁ、ありがとうございます!!

住人 B

悪魔執事さん!!

住人 D

ありがとうございます、悪魔執事の皆さん。

住人 D

本当に助かりました。

住人 A

まだ居る天使を倒してくれ!!

ユーハン

はい、残りの天使は我々が倒しますので早く安全な場所へ。

住人 B

俺達の街をよろしく頼みます!!

テディ

お任せ下さい!!

テディ

よし、ユーハンさん。逃げ遅れた人達を全員無事に避難させました!!

ユーハン

はい。

ユーハン

それでは、ハナマルさん達の所へ戻りましょうか。

テディ

ですね!!

ハナマル

主様、安心してくれよぉ〜。

ハナマル

何があっても主様のことは、このハナマル様が守ってやるからなぁ〜。

○○

ありがとう、ハナマル!!

ハナマル

おうよ!!

○○

あ!!

ハナマル

ん？どうしたんだ、主様。

○○

テディとユーハンが、ちゃんと街の人達を誘導してるよ!!

ハナマル

お、本当だな。

ハナマル

流石あの2人だ。

○○

うん!!

○○

ここから見てると、本当に頑張ってるな〜って感じるよ!!

ハナマル

あぁ、そうだな。

ハナマル

だが、主様も日々十分頑張ってると思うぞ〜。

○○

え、私…？

ハナマル

あぁ、いつも忙しいのに時間を取り繕って俺達の所に来てくれてさ。

ハナマル

本当に感謝してるんだぜ？主様。

○○

ﾌﾌｯ、そうやって面と向かって言われると照れちゃうな。

ハナマル

そうか？

ハナマル

これは、俺の本心だぜぇ〜？

ハナマル

それに、主様の照れた顔が見れるなら俺はいくらでも言ってやるぜ？

○○

うっ…//

ハナマル

ﾊｯﾊｯﾊ、可愛いな主様は。

天使

死になさい。命のために。

○○

えっ、今ここで!?

ハナマル

っと、主様は俺の後ろに隠れててくれ。

○○

うん、、。

ハナマル

…。

ハナマル

俺の主様には指1本触れさせねぇぜ、天使さんよ。

天使

し、しに、、なさ、、い、、

天の声

つい先程までヘラヘラしていたハナマルの顔は、真剣に敵を見据える顔つきに変わっていて声も1トーン低かった。

天の声

それほど、天使が憎いのか。
それとも、○○を失いたくないのか。
ただ単に、○○を守りたいだけなのか。

天の声

どちらにせよ、○○を大切に思っているということには変わりは無いだろう…。

○○

ありがとう、ハナマル!!

ハナマル

おっと、、

ハナマル

後ろから抱きついてくるなんて、大胆だな主様は。

○○

えっへへ、ごめんね。

○○

でも、凄く"嬉しかった"んだもん!!

ハナマル

ﾌｯ、そっかそっか〜。

ハナマル

それは、俺も守った甲斐があったってもんよ。

ハナマル

ほら、それそれ〜!!

○○

わぁ〜!!

○○

ﾌﾌﾌｯ、髪の毛がボサボサになっちゃうよぉ〜!!

天の声

ハナマルは、クルリと向きを○○に合わせると○○の頭を我が子のように優しく両手で包み込むように撫でた。

天の声

"ちゃんと守ることが出来た"と自分に言い聞かせるように…。

天の声

ハナマルの表情こそは、笑顔だが少し悲しそうにも見える。

天の声

自分が守りきれなかった子達の分まで、○○を撫でているのか。それは、分からないけれど…。

ハナマル

ありがとうな、○○ ─。

ハナマル

こんな俺に守らせてくれて─。

天の声

その声は、すぐそばに居る○○にすら届かない。あまりにも小さな声だったから。

天の声

わざと、聞こえないようにしたのかもしれない…。

ハナマル

さぁ、主様。

ハナマル

ベリアンやテディちゃん達が戻ってきたぞぉ〜。

○○

ん？

○○

あ、本当だ!!

ベリアン

ご無事でしたか、主様!!

○○

うん!!

○○

天使が1人現れたけど、ハナマルが倒してくれたから!!

ベリアン

そうですか。

ベリアン

ありがとうございます、ハナマルさん。

ハナマル

どうってことねぇよ。

ハナマル

俺が守りたくて守ったんだからなぁ〜。

ユーハン

たまにはやりますね、ハナマルさん。

ハナマル

おいおい。"たまには"ってなんだ、"たまには"って。

テディ

まぁ、普段サボってますからね…。

ハナマル

ｳｸﾞｯ…、、。

ハナマル

それには、返す言葉もありません。

ロノ

してやられてますね、ハナマルさん。

バスティン

あ、あぁ。

ベリアン

さて、こちらは全て片付きましたので最初の場所に戻りましょうか。

テディ

そうですね!!

ユーハン

分かりました。

バスティン

あぁ。

ロノ

まぁ、ある程度の時間が経ってるからハウレス達も戻って来てるかもしれねぇしな〜。

ベリアン

それもそうですね。

ベリアン

主様、御足労願います…。

○○

うん、私なら全然大丈夫だから。

○○

皆一緒に戻ろ!!

ベリアン

はい。ありがとうございます、主様。

○○

うん!!

天の声

○○達は、ここに来る前の場所へとその足を進めた。

天の声

…。

天使が現れた大都市。

天の声

○○より、一足先に戻ってきていた2階組と3階組と地下組。

ハウレス

ﾌｩ、何とか避難誘導と天使の両立が出来たな…。

ボスキ

ｹｯ、なんで俺が避難誘導なんだよ。

アモン

ボスキさんは、体力を残すようにと主様からも言われていたからっすよ!!

フェネス

何とか天使が倒せて良かったよ…。

アモン

フェネスさんも強いじゃないっすか。

フェネス

う〜ん、俺はそんなに強くなんかないよ。

ハウレス

フェネス、お前はもっと自分に自信を持て。

ハウレス

お前は十分強い。

フェネス

ありがとう、ハウレス。

ルカス

中々良かったよ。ラムリ君、ナック君♪

ラムリ

ルカス様が避難誘導してくれていたから、僕達は簡単に天使を倒すことが出来たんです!!

ナック

ルカスさんがいらっしゃってくれたからですよ。

ルカス

ﾌﾌｯ、私達良いコンビだね♪

ラムリ

はい!!

ナック

はい。

ミヤジ

良くやった、2人とも。

ミヤジ

この調子で、次の天使共も倒すぞ。

フルーレ

はい!!

ラト

分かりました、ミヤジ先生。

天の声

と、そこへ○○達が戻ってきた。

○○

あ、もう皆戻ってたんだね!!

ルカス

はい♪

フェネス

つい先程戻ってきました。

○○

そっか!!

ベリアン

そちらの状況は、どうでしたか？

ハウレス

天使を数体倒し、逃げ遅れた住人を無事避難させました。

ルカス

私達の所も同じです♪

ミヤジ

俺達の所もだ。

ベリアン

そうですか、ご報告ありがとうございます。

○○

ここら辺の天使はまだ倒せてないよね…。

ロノ

そうですね。

アモン

何もしなくてもあっちから、姿を現しそうっす。

天使

死になさい。命のために。

ラムリ

わ、ローズ君が言ったそばから…｡

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

ﾊｧ…、面倒な奴らだぜ。

セラフィム

面倒って私達に失礼なんじゃない？

ケルビム

せめて、しつこいって言って欲しいな…。

スローン

それ、対して変わらなくねぇか？

ケルビム

全然違うさ!!

ミヤジ

ﾊｧ…もっと、面倒な奴らのお出ましだな。

セラフィム

そんなこと言われると、私拗ねちゃうなぁ〜。

天使

死になさい。命のために。

天使

死になさい。命のために。

天使

死になさい。命のために。

天使

死になさい。命のために。

ラムリ

ｹﾞｯ…

テディ

嘘…。

バスティン

凄く…。

ハナマル

面倒くさぁ〜。

セラフィム

仲良いのは分かったけど、繋げて言わないでくれる!?

天使

死になさい。命のために。

ルカス

なんか、本当に凄く数が多くないかい？

セラフィム

まぁ、要するに私達も暇なのさ。

フルーレ

暇なら、大人しくしててくれません？

ケルビム

退屈すぎるんだよ。

ケルビム

ってことで、天使の相手よろしくね。

ロノ

はぁ!?

天使

死になさい。命のために。

ロノ

って、来たし!!

ロノ

ｯ…!!

天使

し、しになさ、、い、いの、、

天使

死にさい。命のために。

ユーハン

全く、何体倒せば良いのですかね。

ユーハン

ﾌｯ…

天使

し、なさ、ため、。

天使

死になさい。命のために。

ラト

おや、まだ倒され足りないんですか？

ラト

ｸｯﾌﾌ、良いでしょう。

ラト

私が何度でも壊して差し上げますよ。

天使

しに、なった、、命の、、

天使

死になさい。命のために。

ナック

ﾌｯ…

天使

し、しになさ、、

ナック

ﾊｧ…、いくら倒し慣れていても流石に数が多すぎますね。

天使

死になさい。命のために。

フェネス

よっと、、

天使

し、しに、、た、、め、、

天使

死になさい。命のために。

ハウレス

ﾊｯ!!

天使

死にな、、いい、、命、、

天の声

執事達は、それぞれ1人で複数体の天使の相手をしていた。

天の声

その様子を○○は、少し離れたところから見ていた。

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾌｯ…

天使

し、しになさ、、い、、い、のち、、

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾌｯ…、、

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾊｧ、ﾊｧ…

ベリアン

さ、流石に…数が、多すぎ、、ますね…。

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾊｧ、ﾊｧ…、、

ベリアン

ｯ…

天使

し、な、、た、、い、に、

天の声

それぞれ、他の執事達からも疲れが目に見え始めてきていた。

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾊｧ、、き、キリがありま、せん…。

天使

死になさい。命のために。

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

ﾊｯ…

天使

死に、、なさ、なさい、、た、め、

ベリアン

ﾊｧ、ﾊｧ…

天使

死になさい。命のために。

ベリアン

なっ!?

ベリアン

しまっ、、

天使

死になさい。命のために。

天の声

ベリアンは、1人で軽く100体は倒しただろう。

天の声

だが、体力が少なくなり体がふらついてしまい武器を落としてしまった。

天の声

その隙を逃すまいと、天使がベリアンに光を当てる。

天の声

その様子を見ていた○○は思わず駆け出した。

○○

ベリアンｯ!!

ベリアン

えっ…、、？

天の声

──。

天の声

ベリアンの、目の前には…。

ベリアン

あ、あるじ…さ、ま、、？

○○（本来の姿）

ｯ…。

天の声

知能天使セラフィムのような大きく白い羽が左右に3本ずつ生えていて、頭には金の輪っかがあり服装も軽そうな白いドレスを着ていた○○が居た。

天の声

○○は、ベリアンを消そうとしていた天使肩手でを掴むと金色の光を放って静かに消した…。

天の声

…。

よし、長く書けたぞ。約、550タップイェイ。皆も、タップお疲れ様。これから、ドロドロになってく。報われるから安心してね。もう、だいたいの内容は出来てるからさ。改めて読むと短いね。でも、疲れた…。眠い…。またね。

天の声

3話へ続く。

貴方の人生に触れたくて。

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師匠〜.ᐟ.ᐟ.ᐟ 今回も最高でした🥲 続きが気になる💭👀✨ やっぱりハナマルはやる時はやる方ですね🎶 おべりが可愛いすぎるので1人叫んでおりました。( 'ω')ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧ（うるさ）長文失礼しました🙇‍♀️

面倒いよりどっちかと言うとしつこいのほうが私はグサッと来るかな〜まぁ、どっちもグサッと来るけどな(◉ ω ◉｀)

×怜ちゃん×

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