八重 遥
あ〜 遅刻遅刻…!
遥は足早に廊下を駆け抜ける
八重 遥
もうチャイム鳴っちゃったよ〜…
八重 遥
先生に怒られないかな、、
八重 遥
クラスの皆に白い目で見られなくたいよぉ…
八重 遥
……
ガララッ…
遥は恐る恐る扉を開けた
八重 遥
す、すいませ〜ん、、
クラスメイト
あ、遥また遅刻してる〜
クラスメイト
昨日アイドルの仕事でもあった?
八重 遥
あはは〜
ただの寝坊だよ〜!
ただの寝坊だよ〜!
早瀬 陸
…
そう
私、『八重 遥』は 今最も売れているアイドルの一員
そんな私の幸せな日々は
今日で終わりそうだった
八重 遥
はぁ〜
授業疲れたぁ…
授業疲れたぁ…
八重 遥
こうして休み時間に息抜きしなきゃ
気がもたないよ、、
気がもたないよ、、
八重 遥
……
八重 遥
……!
階段をのぼる足音が だんだんと大きくなってゆく
早瀬 陸
あ、やっぱりここにいた
八重 遥
…(同じクラスの早瀬くん!?)
八重 遥
私に用、、?
ど、どうしてここが分かったの…?
ど、どうしてここが分かったの…?
早瀬 陸
君がいつも向かってるのを見てるから
八重 遥
あ、そうなんだね…!
八重 遥
私に、何か話とか?
早瀬 陸
……それは
早瀬 陸
僕が『Lafary(ラファリー)』を底辺アイドルに突き落とす
早瀬 陸
その宣言をしに来ただけ
八重 遥
…!?
『Lafary』
それは遥の所属する 3人アイドルユニットのこと
八重 遥
え、何
八重 遥
どういうこと…?
早瀬 陸
言ったまんま
早瀬 陸
僕の妹が所属しているアイドルユニット『金木犀』が、『Lafary』のせいで世間に認められていないんだ
早瀬 陸
『Lafary』さえ潰すことが出来れば
『金木犀』は大人気アイドルになれる
『金木犀』は大人気アイドルになれる
八重 遥
…
早瀬 陸
言いたいことは言った
早瀬 陸
じゃ、そういうことで
陸は 教室へ去った
八重 遥
…
八重 遥
(どういう意味…、??)
八重 遥
でも、
『Lafaryを潰す』
八重 遥
……っ!!
八重 遥
(私にとって『Lafary』は大切な居場所)
八重 遥
(消えるなんて嫌だ…!)
八重 遥
絶対、阻止させないと、、!!








