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ーサファイア王国 刑務所ー

ジュール

……緊張してる?

アーロン

いや、全然だ

ジュール

強がるんじゃないよ

ジュール

でもまぁ……君ならきっと大丈夫だ☆

ジュール

行こう

アーロン

嗚呼

アーロン

……かならず

アーロン

ラブカを釈放してみせる……!

その前日

ミラコ教師

え……

ミラコ教師

『明日サファイア刑務所に突撃する』!?!

ミラコ教師

早くない!?

アーロン

早くないです

アーロン

エイムとの交渉が成立した以上

アーロン

国との関係を良くする為にも
エメラルド王国の王、ラブカには早く釈放させてもらいたい

アーロン

俺はサファイア王国の王だから、
法律上禁止されてる釈放も
俺なら許されるはずだ

ジュール

だけどそれアーロン君一人で行っていいものなのかな?

ジュール

ほら、
言わずもがな有名人でしょアーロン君

ジュール

だからお父さん母さんとか同行してった方が……

アーロン

生憎

アーロン

明日は父と母、使用人、SPは仕事で外国の視察に行っていて

アーロン

同行する相手がいないんだ

アーロン

だから誰か付いてきてくれないか…って
相談したくてな……

ミラコ教師

ああ、そういうことなのね

グリナ

わ、私明日は空いてるよ!

ジュール

僕も空いてる☆

ミラコ教師

……私も空いてる

グリナ

ってことは!!

ミラコ教師

うん!

みんなで サファイア王国

旅行だね!!

アーロン

いや、遊びじゃないんで

ミラコ教師

もー釣れないねぇー

〜翌日〜

ガチャ……

ミラコ教師

お邪魔します

ジュール

お邪魔します〜

グリナ

お邪魔しますッヒィン!!!!!!!

アーロン

そんな畏まらなくていいぞグリナ

グリナ

だって親御さんに挨拶なんて……
緊張するもん……!

サソリ

あらあら〜

グリナ

わわっ!

デヴォンド

おや、これは皆さん揃って

デヴォンド

いつもウチのアーロンがお世話になっていますね

アーロン

(ドMの皮かぶりやがってこの父)

アーロン

(タラタラしてないで早く家出ろよ)

ミラコ教師

いえ本当に……!
こちらこそ色々ご迷惑おかけして、、、

サソリ

何をおっしゃいますの〜!

サソリ

みんな紅茶淹れるから、
ミラコ先生もゆっくりしていってね〜!

アーロン

おい母さん達仕事は!?

サソリ

やだアーロンそんな仕事頭から消し去ったわ〜♡

サソリ

今日はベッドでピクミン最新作ざんまいなんだから♡♡

デヴォンド

行くぞサソリ時間だ

サソリ

やだあなたってばもーう♡

サソリ

テレビ局が待ってるわけでも無いんだし

デヴォンド

行くぞテレビ局が外で待機中だ

サソリ

アーロン行ってくるわね〜

アーロン

あ……うん💦

デヴォンドとサソリは そのまま城から去ってゆく

ジュール

……

ジュール

で、サソリ様が淹れた紅茶はどこにあるの?

アーロン

用意してる訳ないだろバカ!

ジュール

勘違いしないでアーロン君
サソリ様は紅茶界隈で名を轟かせた紅茶の姫なんだよ

ジュール

ま、実際立場上も姫なんだけどね☆

アーロン

知ってるよ親の情報なんだから!

アーロン

みんな目的を忘れてないだろうな!

グリナ

わ、、分かってる!!!

グリナ

サファイア刑務所に行くまでの
ルートを考えるんだよね

ミラコ教師

そうそう

ミラコ教師

アーロン君と安心して計画できるのは
家しかないからね

ミラコ教師

……なんてったってこの先は

セキュリティが厳しすぎて

一般人は手ぶらじゃ 通れないんだから……!!!

グリナ

本当にそれどういう意味なんだろぉ……

アーロン

…この先、というかこの辺一帯の街は

アーロン

見れば分かるけど権力の高い人達が家を建ててることが多いんだ

アーロン

だから外は車が必須になる

アーロン

一般人が気軽に街を歩いてたらスナイパーに殺される

グリナ

なんで!?

アーロン

この街に相応しくないからだ

グリナ

……

アーロン

……馬鹿みたいだよな

アーロン

まぁ要は車で行動しろということだ

アーロン

俺の庭に車ならいくらでもある

アーロン

ミラコ先生は免許を持っているんですよね?

ミラコ教師

うん、そうなのよ!

ミラコ教師

だから車でサファイア刑務所まで向かう

ミラコ教師

安心安全で行くんだからね!!

アーロン

あ、そうですね……

アーロン

(ミラコ先生がそういう事言うのフラグなんだよな)

ジュール

じゃあ、庭に向かうってことでいいのかな?

ミラコ教師

ああ、その前に待って

ミラコ教師

私トイレに行ってくるから……

グリナ

あっ、じゃあ私も!

アーロン

……俺ら先行ってますよ?

ミラコ教師

うん!
サソリさんが予約してくれた車……

ミラコ教師

車のナンバーはラインで送っとくから、
その車で待機しててね!

アーロン

はい

ジュール

了解です☆

ミラコ教師

じゃ、トイレお借りします!!

グリナ

お城のトイレ楽しみ……

アーロン

…そろそろラインが来ていい頃だが

ジュール

大便なのかなあ

アーロン

ジュールお前キモイぞ

ブーー

アーロン

アーロンとジュールの携帯から バイブが鳴った

ジュール

ミラコ先生からだ

アーロン

……らしい

アーロン

(というかこのナンバーの車は……)

ジュール

あ、その車だな

ジュールが指さした先には 一際輝いて目立っていた黒の車があった

ジュールは車の扉を開けた

アーロン

鍵空いてるのか

アーロン

先に乗っていよう

ジュール

だね

アーロン

……

アーロン

……!

アーロン

この車、、

ジュール

……どうかした?アーロン君

アーロンは車に乗ろうとしたが 体が止まる

アーロン

……いや

アーロン

大丈夫だ

ジュール

……?

ジュール

遅くない?先生達

ジュールとアーロンは 後部座席の座席で待機していた

アーロン

……妙だな

アーロン

少し外を見てみようか

ジュール

うん

ガチャ

アーロン

……!?

アーロン達が出ようとした途端

前の席から男性が2人乗ってくる

男A

おっ、空いてんじゃーん

男B

なんでお前が運転すんだよ……

男A

いいじゃねーか
城の車なんて二度と乗れないぞ

アーロン

……(俺達が後部座席にいて良かった)

席の下に身をかがめているから

なんとか男二人にはバレていない

アーロン

(というかこの車はミラコ先生が予約したものだから)

アーロン

(後から2人が来てしまうのでは……?)

ブゥン!!

ジュール

……!!?

車は発車してしまう

アーロンのスマホには ラインが来てることに気づく

アーロン

(いや……)

もう 行っちゃったよ!!

アーロン

(コイツらはなんなんだ)

アーロン

(何が目的で……)

男A

いやあ、にしてもこの辺は嫌だよな

男A

車がないと一般人は移動できないって

男A

人権侵害だろこんなん

男B

まぁ王の敷地内だし仕方ないんじゃね

男B

だからこうして仕方なく車で移動をしている

ああなるほど そういうことか

だけど一般人2人がそんな敷地内に 何の用だ?

行けるとこなんて 刑務所と城と城と城と崖くらいしか……

男B

サファイア王国の崖で、
俺ら2人で死ぬためにな

……ん?

ん!?

男A

これまで辛い日々を送ったよな

男A

もう大丈夫だ

男A

一緒に死んでやるから

男B

嗚呼、ありがとう

アーロン

(コイツら……)

アーロン

(この車で崖から飛び降りて)

アーロン

(死ぬつもりなのか……!?)

ジュール

……っ、、、

アーロン

(電話!?ダメに決まってるだろ!!!)

アーロン

(そんなのしたら)

音でバレ……

ルルルルンルンルンルルルルルンルン

アーロン

あああああ着信音がああああ!!!!

男A

おいなんだ後ろに誰かいんのか!!

ジュール

……っ、
アーロン君さっきの音は何?

アーロン

先生からの着信音だ

アーロン

こうなったらもうやむを得ない

アーロン

この車

アーロン

……力づくで刑務所に向かわせよう

男B

ま、ままま、待てよおい!!!!

男B

コイツサファイア王国の王、アーロン様だぜ!!!!

男B

やべーよ俺ら死刑になるぞ!!!

男A

はぁうるせえよいいんだもう!!!!

男A

どうせ俺らはこれから死ぬ……

男A

盗み聞きしてたなら分かるよなぁ

男A

アーロン様も道連れだ!!!!

アーロン

……そうはさせない

アーロン

この車のナンバーは12-08

アーロン

俺の誕生日…

アーロン

父さんと母さんがくれた

アーロン

将来俺が成人したら使っていいと言われた

アーロン

大切な車なんだ

ジュール

……

アーロン

絶対傷をつけさせない

アーロン

だから崖なんて行かせない

ジュール

……というかそもそも

ジュール

人の車勝手に使うなんて立派な犯罪だよね

ジュール

じゃあ行く先は結局

刑務所だ!!

アーロン

…ふんっ!!!

ゴッ!

アーロンは男2人の首を手で殴り 意識を失わせる

そして男2人を後部座席に投げる

ジュール

え、強……

アーロン

護身術は習わされていたからな

アーロンはそう言って運転席で 刑務所に向かい始める

ジュール

……運転の技術も習わされてたの?

アーロン

……法律上禁止されているが

アーロン

国王だから出来る事だ

ジュール

…ふふっ

ジュール

国王って便利だねぇ

ミラコ教師

え……

ミラコ教師

ホントにアーロン君達はどこに……

グリナ

うぅ寂しい……

ミラコの携帯に通知が鳴る

ミラコ教師

あ…

ミラコ教師

え……

ミラコ教師

いやなんで先に着いてんのよ!!!!!

グリナ

無免許運転……!?

ーサファイア王国 刑務所ー

ジュール

……緊張してる?

アーロン

いや、全然だ

ジュール

強がるんじゃないよ

ジュール

でもまぁ……君ならきっと大丈夫だ☆

ジュール

行こう

アーロン

嗚呼

アーロン

……かならず

アーロン

ラブカを釈放してみせる……!

次話 10月3日更新!

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